11月24日、抜けるような青空に、少し汗ばむ小春日和な一日。
ブルーメッセあきたで開催されていた「シクラメンフェア2009」の最終日に出掛けた。
ここに集うは、主に潟上市昭和で生産されたばかりの、新鮮なシクラメン約2万鉢。それぞれに違う色や形、大きさなどが、人々を酔わせている。連休明けで客の入りは少ないとのことだが、それでも鉢棚の前は、好みの形のシクラメンを吟味する人で立ち往生し、レジ前は人がすれ違えないほどの大盛況。
そこに人波をかき分けてやってくる一人の女性。手にはシクラメンの鉢が数体入った大きなトレー、顔は汗で光っている。自分はぶつかっても花は守る!といった面持ちで、売れて隙間の空いた販売台に滑り込む。
手慣れた手つきながらも丁寧に、シクラメンの鉢を陳列していく。ブルーメッセが設立される前(約15、6年前)から、シクラメンを栽培しているという潟上市野村の菅原さんは、「昔は高級で、一鉢7~8千円で売れたけど、今は四分の一の値段でしょ、赤字だわ。」と嘆く。それでも作り続ける理由を尋ねたところ、「今時期(栽培できる)花はこれしかないし、待ってるお客さんがいるからね」と、顔をくしゃっとさせた。
生産者は純粋だ。自分たちが作ったものを販売することで生活の糧にしつつ、人との交流を心待ちにしている。
私たちはどうだろう。生産性のある日常を送っているだろうか?一日、人と会話をしないで過ぎることはないだろうか?最近、笑ったろうか…?
生産者は忙しい。日常そんなことを考えずに実行しているのだろう。
生産者は忙しい。話しているうち空いてしまった陳列台に、次なる商品を補充するべく、搬入口へと向かってしまった。
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花き種苗センターの一般開放エリアの観賞温室や花の広場では、四季の草花を自由にご覧いただくことができます。ただいま、シーズン限定公開中のポインセチアタワー(クリスマス用ツリー)が公開されています。興味のある方は是非行ってみてくださいね。
「ブルーメッセあきた」のホームページ
県央担当 よどぎみ
2009年11月26日14:47 | 県央情報 | Trackbacks (0)