種苗交換会期間中の11月2日、「秋田県がんばる集落応援県民フォーラム」が秋田市のホテルで行われました。これは、集落と「秋田はみんな元気ムラ県民運動」を推奨する応援団との協働活動を通じ、集落の元気づくりを応援する県民一人一役運動のスタートとして位置づけられたものです。
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■第1部 仙北市角館の白岩部落若者会による「白岩ささら」(県指定無形民俗文化財)と、八峰町峰浜の石川郷土芸能保存会による「石川駒踊り」(町指定無形民俗文化財)が披露されました。
「白岩ささら」は旧盆の8月13日~20日、先祖供養として近在の集落で披露されます。独自のステップが特徴的で、相撲のシコと同様、悪霊を追い払うという意味を持つそうです。
「石川駒踊り」は全国でも数少ない勇み駒として有名で、毎年8月13・14日に披露されます。正装した駒6頭が笛や太鼓、歌い手を従えて勇壮に踊り回り、まるで馬が暴れているかのよう。どちらも、佐竹氏が常陸から出羽へ転封の折り、道中の主君の旅情を慰めるために家臣が演じたのが始まりという説があり、400年以上の歴史を誇っています。地元では世代間交流を盛んにして、途絶えないように守り続けているそうです。
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■第2部
民俗研究家・地域づくりアドバイザーである結城登美雄氏が講師に招かれ、「集落の底力と新たな力(きずな)」について、自らの体験を交えながら講演なさいました。
講演では、地域や村は一緒に耕し一緒に食べるファミリア、すなわち「小さなひと家族の集合体」であることや、日本はその小さな村の集まりから成り立っていたという集落の歴史、補助金など資金の乏しい時代にどうやって「村」が「村」で生き続けてきたかといった経緯を話されました。また、真剣に「元気なムラづくり」を行っている他県の事例なども紹介されました。
次に行われた座談会では、秋田県立大学教授の荒樋豊氏を座長とし、活発な意見交換がなされました。先月行われた大館市山田地区の「山田菜発見市」で、農産物の軽トラ直売が好評だった事例により「袋小路の集落は、魅力があれば人は定住する」という意見や「農家のお年寄りを埋もれさせず、子供も主役になって受け入れることで、村人全員が生涯現役で働けるのではないか」といった意見も出され、相互協力の大切さを訴えました。
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■第3部
大会の締めは、佐竹県知事がかけつけ「がんばる集落応援メッセージ」宣言をしました。「元気ムラ応援宣言」により、ここからが元気ムラづくりのはじまりです!
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東北では毎年1万戸以上の農家が農業を辞めていっている現状を知り、冷水を浴びせられるような気持ちになりました。どんな小さな田んぼでも、私たちの食料を育てているのが「村」であること。そこにどんな意味が含まれているのか――現代を生きる私たちは再認識する必要性があります。
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県央担当よどぎみ
2009年11月11日17:00 | 県央情報 | Trackbacks (0)