秋田内陸縦貫鉄道・上桧内
~紙風船編~
後ろ髪を引かれる思いをしながら若松家を後にし、「紙風船館」へ到着。紙風船にまつわる資料展示や地元の生鮮品の直売所などもあり、さながら上桧木内の道の駅といったところです。
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この俵は門脇さんの力作!「すごいですね」と言うと、「昔の人はみんな作れるのが当たり前だった」といいます。収穫を終えて厳寒期、家族が寄り添って稲藁を編み、生活に必要な道具を作ってきた歴史を、決して忘れてはなりません。
食事の支度を待ちつつ、赤上さんをはじめ地元のお母さん方の指導をもとにだまこづくり。米を適度な柔らかさに潰す作業を「半ごろし」と言います。皆さん手際が良いですね、と褒められました。
さて、お楽しみはすべて地元の食材、お母さん達手作りのだまこ汁や、ホウレン草と菊とぶなしめじのくるみ和え、にざえっこ(煮付け)、あさ漬けなどの郷土料理が並びました。
マルメロの甘露煮は、優しくて甘酸っぱくて、懐かしい味わい。そういえば小さい頃、うちの親も作ってくれたっけなぁ。
ここでもがっこの盛り合わせ。一見、先ほどのと同じように見えますが、作る人によって味はさまざま。もちろん美味しいことは言うまでもありません!
食事の彩りもさることながら、一枚一枚手書きのランチマットや竹の箸、卓上に咲く小さな花にまでもてなしの気遣いが込められており、とても心に染みわたりました。
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午後は紙風船の絵付けです。下書き済みの貼り合わせた和紙に、雨に強いポスターカラーで彩色していきます。皆張り切って、まるで子供のよう。。。
スギッチ完成!竹製の輪で枠を作り、紙風船の紙を巻くと完成です。2月10日、私たちが作ったスギッチも大空を舞い上がることでしょう。
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一仕事終えた後は、お茶の時間。地元の人でもなかなか口にすることのない程高級で珍しい「ししたけ茶」をいただきました。これまでに味わったことのない、ふくよかな風味です。勧められるがままに、おかわりをしてしまいました。他にも寒天、むぎまきなど至れり尽くせりで、もうお腹いっぱいです・・・
そうこうしているうち、お別れの時間がきてしまいした。「まだ来てげれな。んめもの沢山食べさへるがら。」また、必ず行きます。それまで皆さんお達者で。本当にごちそうさまでした。
たった一日がこんなにも濃く、充実し、感慨深かったのは久しぶりな気がします。彼らが繋げていっている「情熱」や私達の「想い」も、いつの日かレールに乗って続いていくのかな。
今、まさにその準備段階。レールを敷くための土台に砂利を積んでいるところなんだろうなと、帰途につく列車の車窓から山際に滲む夕焼けを見ながら考えていたのでした。
県央担当ですが今回は県南情報の よどぎみでした。
2009年11月6日17:23 | 県南情報 | Trackbacks (0)