秋田内陸縦貫鉄道・上桧内~神社編~
10月29日、角館駅を起点として「内陸線沿線集落の散策路策定ワークショップ」が行われました。これは、内陸線そのものの活性化を考えた時、内外からお客さんを呼び込む際の駅から集落への散策ルートを、沿線集落と一体になって作成しようというものでした。
ワークショップのモデル駅は3つ(阿仁合・上桧木内・八津)あり、私は上桧木内駅集落へと降り立つコースを選ばせていただきました。
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角館駅を出発、車窓から見える栗の木や紅葉に目を奪われます。
上桧木内駅に到着。数日ぶりの晴天で、紅葉も映えます。
駅舎は高台にあり下からはこのように見えます。傍に平成元年の全線開通を記念した石碑がありました。地元住民の貴重な足として、長い年月の悲願だったことが伺えます(ページ最終写真参照)。
通称「寺村橋」。この上を内陸線路が走っています。
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ここからは上桧木内神社の役員をされている門脇雪夫さんの案内で、周辺地域の歴史散策となりました。
壱の鳥居。かつて三つあったらしいのですが、歳月が過ぎ、この鳥居のみが残ったそうです。参道はもちろん土道。コンクリートで舗装されず、昔のままの姿です。
お堂へと向かう御前には、番頭さん(仁王立像)が居ります。昔はここを通る際に必ず「これから神社へ入ります、よろしくお願いします」と、仁王様と本殿に敬礼をしてから入ったそうです。私も小さい頃「神社の敷地に入る際は、必ず鳥居の前で一礼するものだ」と、教えられた記憶があります。そういったちいさな習慣も、伝統を守っていくことに繋がるような気がします。
樹齢何百年、三つの木が一つに束ねられるように伸びたこの珍しい巨木を、お堂にからまって潰しかねないということで切ったら、蛇が出たという伝説もあり…。
ささら舞いが奉納されていたという舞台跡があり、かつて参詣する人の手を清めた古井戸も、舞台跡の奥にありました。どちらも、復活させて欲しいと感じました。
そういう意味でも門脇さんのような方は貴重な存在です。私たちを温かく迎い入れてくださり、地元の歴史を懐かしそうに、そして愛おしそうにお話をされている横顔に、この地域を愛する気持ちが見えました。彼ら当時の様子を知る人が元気なうちに、もう一度指示やアドバイスを仰ぎ、守るべき資産とともに次世代につなげていきたいものです。
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~秋田内陸縦貫鉄道・上桧内~若松家編に続く~
よどぎみでした。
2009年11月6日15:44 | 県南情報 | Trackbacks (0)