鮭の遡上が見られると聞き、早朝、男鹿は北浦へ。秋田県漁業協同組合北浦総括支所の加藤さんの案内で、大増川(おおますがわ)へと向かいます。
あらかじめ川に仕掛けておいた「簗(やな)」にかかった鮭はごく僅かでしたが、鮭の遡上は11月中旬頃が最盛期。これからが見ごろです。今回は採卵受精の現場を見せていただきました。
捕獲した鮭は酸素を送りながら輸送する活魚輸送タンクに入れられ、「野村川ふ化場」へと運ばれます。
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ふ化場に到着後、まず雄と雌に分けられます。さらに雌の卵の状態を「成熟」と「未熟」に分別し、未熟な雌はそのままふ化場内のいけすにて生育して待ちます。
▲腹の見方の「目利き」技術習得には5年くらいかかるそうです。
そして成熟した雌魚の腹を捌(さば)き、集めた卵に精子をかけ、流水を止めずに二時間洗浄することで授精させます。
「一連の工程を30分以内で手際良くやらないと、卵も精子も死んでしまう」と言うのは、この道28年の古仲さん。
その長い時間の中で培った経験と技術で、スピーディーな作業の指示をしていました。
きっと、彼の中には貴重な生命を次世代につなげるための、様々な「想い」がこもっているに違いありません。
次は30日ないし50日後、ふ化した稚魚を見に来ようかな。
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県央担当よどぎみでした。
2009年10月26日20:27 | 県央情報 | Trackbacks (0)