先月、仙北市にある西木開発センターにて、安心安全特別講習会が開催されました。
これは、仙北市農山村体験推進協議会と本協議会の共催によるもので、
子どもの野外活動及び宿泊体験時の受入側の安全対策や、リスク管理整備の重要性を学ぶことを
目的に開催しました。今回は、全国子ども農山漁村交流プロジェクト研究会において、
法務・安全対策部門を担当されている早川修弁護士(早川総合法律事務所)をお招きし、
たくさんの事例を踏まえたお話をしていただきました。
早川先生(写真上:左)のお話で挙げられた事例は、決して他人ごとではなく起こりうる身近な問題ばかりでした。
先生のお話を踏まえたあと、仙北市内外から集まった参加者約50名によって、ワークショップを行い、
実際にあったケガや事故について意見を出し合い、ほかにどんなリスクが考えられるか、事故が起きた時の
対処についてなどの話し合いの場が設けられました。
実際に起こった事故やケガでは、蜂さされ、虫刺され、各種アレルギー、川遊び中や斜面での転倒、
稲刈りなど作業中の道具によるケガなどが挙げられ、どの参加者(多くは農業体験の受入経験者)も、
ご自分の身に置き換えて、頷くように皆さんの発表に聞き入っていました。
早川弁護士のお話にあった、子どもは大人が予測しない行動をとることを前提に、安全対策をしなければ
ならない、「危ないから」ではなく、「なぜ危ないか」を注意するなど、具体的なアドバイス・指導は
とても分かりやすく、危機管理への認識をみんなで改め、共有する良い機会となりました。
もうすぐ春です。
学生たちの元気な笑顔が農村にたくさん溢れるよう、農家のお父さん、お母さんたちも、
これから出会う子どもたちの安全を一生懸命に考えています。
県南担当 けこさん
2012年3月26日17:00 | 県南情報 | Trackbacks (0)