1月12日、仙北市の西木公民館にて、本協議会会員を主とする、グリーン・ツーリズム(以下、GT)に
取り組むメンバーで、同市角館町産の小麦「ネバリゴシ」を使用した手打ちうどん講習会が
開かれました。
講師は、そば処すが家の菅原照夫さん(写真奥)です。
すが家では、手打ちそばはもちろん、通常のメニューに手打ちうどんがあるおそば屋さんです。
今回の発起人は、農家民宿 星雪館オーナーの門脇富士美さん。
「家で作っているほうれん草。蕎麦に使うのは難しいけど、うどんだったら利用できるんじゃないかなと
思ったの。そう思ったら『手打ちうどんがやりたーい!』って思って。」と話す門脇さん。
そして、「そば打ちは教える機会があるけど、うどん打ちも誰かに伝えていきたかった。
それに、地場産の小麦粉がせっかくあるんだから、それを利用しない訳にはいかない」と話す菅原さん。
農家民宿と農家レストラン。
それぞれの形でGTに取り組んでいる二人の想いが重なり、講習会の開催に至ったそうです。
早速作業開始!
先生である菅原さん曰く、仙北市産の「ネバリゴシ」は、小麦粉としての品質はもう少し改良の余地あり。
そのため、小麦粉として料理に使用する分には問題ありませんが、今回はグルテンを加えた粉で作りました。
季節によって、「こし」 を決める塩の量も変えるそうです。
皆さん、うどんを打つのは初めて。
「こね」の作業は、先生の言う通りにはなかなかできず、難しい…。
温かいストーブのそばで生地をねかせます。(今回は、ねかせる時間を短縮)
そして、手打ちうどんと言ったら、皆さんこれですよね!?
ひたすら足踏み、足踏み。
足踏みしながら、おさらいする本協議会賛助会員 門脇砂絵美さん(写真右)。
この作業、体を動かしながら均等に踏むよう頭もしっかり使うので、脳の活性化にもぴったり!?
そして、体力も使います。ダイエット効果にも期待!?
見ているだけでも大変そうでしたが、皆さん笑顔で乗り切りました。
いよいよ、延し~切りの作業。こちらは力加減によって、延ばした生地の大きさが人それぞれ。
均等に切るのも難しいようです。
「この歳になって、一から勉強するのは大変よ」と笑って話すのは、
星雪館のお母さん・門脇昭子さん(写真左・右側)。
「そうそう」と相槌を打つお母さんたちでしたが、その姿がとてもエネルギーに満ちて見えたのは
私だけではないはず。GTに取り組むお母さんたちは元気で前向き。頼もしいです。
初めて打ったうどんは、お昼ご飯にいただきました。茹で加減の目安を伝授される参加者の皆さん。
盛り付けも手際良い!茹であがったうどんは、ネギ、かつおぶし、天かすをたっぷりのせ、
さらに星雪館提供の新鮮卵を乗せた、釜揚げうどんにしていただきます。
(打ったうどんは、一食分ずつ分けて冷凍保存が可能。解凍は沸騰したお湯に直接入れればOK)
自分たちで打った、初めてのうどんのできあがり♪
「自分たちで作れたなんて嬉しくなっちゃうね!」と参加者の皆さん。
作業は、それぞれの行程で難儀した様子でしたが、
「農業体験に来る子どもたちと一緒に楽しくできそう!」と声を揃えていました。
「今度は、ピューレにしたほうれん草を生地に混ぜて作ってみたい!」と門脇さん。すると、
「仙北市の特産物になるようにまたやろう。ほうれん草もいいけど、西明寺栗もいいな。
地域活性化にもなるぞ」と話す菅原さん。
講習会を終えるとすぐに次の目標が立ち、良い方向にどんどん進んでいきました(^^)
もう次回の講習会の日時も決まったそうですよ!
GT発信の特産物の完成も夢ではない!?
手から手へ。
本協議会会員は、お互いに助け合える仲間としても活動を拡げています。
そして、農家民宿を担う、若い世代の皆さんが自ら積極的に活動を繋いでいると
改めて感じた講習会でした。
講師
■協議会会員 そば処 すが家(菅原照夫)
参加者
■協議会会員 星雪館、一の重、くりの木、賛助会員のみなさん
とっても美味しい手打ちうどん。
ごちそうさまでした!
県南担当 けこさん
2012年1月20日09:30 | 県南情報 | Trackbacks (0)