三種町(八竜地区)の一角に、今年の夏、イタリアンレストランがオープンしました。
ヤギのマークがキュートなお店の名前は「農園りすとらんてherberry(ハーベリー)」。
看板は2頭ですが、実際には3頭のヤギさんがいます。
オーナーの山本智さん・眞紀子さんご夫妻は、夫・智さんが秋田市のご出身。
仕事で長年海外勤務をされてきた智さんが、ヨーロッパ特にイタリア滞在時代に、その食材の豊かさと
おいしさに魅了され、退職を機に三種町に移住。今年7月、念願のレストランをオープンさせました。
来年には、自宅前のおよそ850坪の畑でハーブやイタリア野菜を育てる予定で、
地域に密着した農園レストランを目指しています。
店内は、茶色と白の落ち着いた雰囲気で、インテリアや音楽にもふたりのセンスが溢れています。
天井が高く、大きな窓からはたっぷりと日が差し込んで、ついつい長居をしたくなる空間です。
左【ライスのランチ】特製ハッシュドビーフ(ライス、サラダ付き) 900円 ※年内は開店記念価格
右【パスタのランチ】白魚とみたね野菜のトリコロール(サラダ、スープ付き) 1200円
営業は水曜日から日曜日(月曜日・火曜日 定休)で、
平日は主に妻・眞紀子さんが店を担当し、「特製ハッシュドビーフ」やサンドイッチなどを提供。
土日には智さん自ら厨房に立ち、土日限定で「季節のパスタコースランチ」を出しています。
肉や魚は地元の肥育農家や漁師から仕入れるなど、地元食材にとことんこだわっている智さん。
メニューに農家の名前を入れてお客様へアピールするなど、
自店だけに留まらず、食材で地域との繋がりを深め、その輪を大きくしようとしています。
また、庭のヤギ小屋で、「メイ」と「さつき」、そしてさつきの子どもの「海」の3頭を飼育。すべてメスです。
毎日絞るミルクは、スープやハッシュドビーフ、ドルチェ(スウィーツ)など、多種多様に使用しています。
ヤギのミルクは牛のミルクに比べ脂肪分が少なく、スープはサラリとした口当たりと独特の風味が特徴です。
自家製のシフォンケーキやプリンも、ヤギのミルクをたっぷりと使っています。
「プリンは固まらないかなと思ったんだけど、卵の力も借りてなんとか(笑)」と眞紀子さん。
どちらも、風味を活かした品の良さに加え、しっかりと芯の通った味わいがあり、
なんだか作った眞紀子さんに似ている気がしました。
「目指しているのは『自産店消』です。自分で育てたものを店に出す。ヤギを飼ったのもそのひとつで、
店の残さをヤギが食べ糞をして堆肥にする。それを畑にまいて野菜を育て、収穫し店に出す。
そういう“循環した生活”がしたくてヤギを飼いました。
宣伝を一切していないので、今は地元のお客様がほとんど。地元の人には「ありがとう」と言われます。
近くにこういう店ができたこと、そして荒れ地だった土地を活用していることも良かったのかな。
メニューもいろいろと考えていきたいですが、人とのつながりが増えれば、
おのずとメニューも増えていくだろうと思っています。訪れてくれる一人ひとりを大切にして、
地元に愛される、リピートしてもらえる店にしたいですね。」
農園りすとらんてherberry(ハ-ベリー)
【営業日時】
・ランチ、ドリンク、ドルチェ(スウィーツ):水曜日~日曜日 午前11時~午後4時
・ディナー:土曜日限定 午後6時30分~ ※2日前まで要予約
【住所】 〒018‐2406 秋田県山本郡三種町大口字西山根170
【TEL&FAX】 0185‐85‐3232
【E-mail】 herberry@onyx.ocn.ne.jp
【店HP】 http://www.herberry.biz/
県北担当 やっつ
2011年11月1日17:00 | 県北情報 | Trackbacks (0)