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2009年12月 のアーカイブ

能代市二ツ井 農産物直売所杉ちょっくん収穫感謝祭

農産物直売所「きみまち 杉ちょっくん」主催
      韓国の家庭料理講座

先月中旬、能代市二ツ井の道の駅ふたついに隣接する
農産物直売所「きみまち 杉ちょっくん」で収穫感謝祭が行われ、
特別イベントとして韓国料理教室が開かれました。


講師は、北秋田市合川の文本照子さん
在日三世である文本さんの韓国料理は、在日一世の祖母に習った
“おばあちゃんの味”です。これまで県内各地で料理教室を開いてきました。

◆韓国のおふくろの味 召し上がれ
この日も、新聞で見たことを思い出したからと友人を誘い足を運んだ、
という女性など10数人が集まりました。
「韓国の家庭料理講座(旬の野菜を使って)」と題して開かれた今回、
文本さんが用意してくれたレシピは、
チヂミ、ゴボウのナムル、キムチチゲ、蒸しダコと大根の和えものの4品。
このうち、キムチチゲ以外の3品を実際に目の前で調理してくれました。

 
チヂミは、多目の油で周囲をカリッと焼くと、“ふんわりカリッ”でおいしい。
焼きたてをいただく。海鮮チヂミはあっという間になくなりました。

 
「蒸しダコと大根の和えもの」の大根はしっかり水切り。
薄く輪切りにして千切りにするのがポイントだそう。
ごぼうのナムルは「おいしくな~れ、って念じながら揉みます。」

◆「ひねりごま」
文本さんのお料理にはごまがたくさん登場するのですが、
始めて聞いた言葉で「ひねりごま」という言葉があります。
本来はすりごまでOKですが、「すりごま」は「いりごま」よりも日持ちも悪く、
またわざわざ「いりごま」をするのには手間がかかる…
そうした時に、「いりごま」をそのまま入れるよりも、
親指と人差し指でちょっとひねり潰しながら入れると、
ほどよい香りがでて風味が増すのだそうです。
実際、数m離れた場所でも、文本さんが指をひょいっとひねると、
香ばしい香りが広がって、周囲からは「あ~、いい香り。」と感嘆の声が。
今度挑戦してみようと思います。

◆和韓折衷?

それから、チヂミの材料にちょっと韓国っぽくない材料を発見。
それは、めんつゆ。これって日本の味ですよね?
文本さんに伺うと、
「めんつゆには砂糖も醤油もだしも入っているから便利なの。」とのこと。
日本で生まれ育った文本さんならではの味です。
「韓国料理は焼き肉のように油っぽかったり、
しつこい味というイメージもあるけれど、
実際はお野菜をたっぷり使っているからとってもヘルシーなんです。
秋田には美味しい野菜がいっぱいあるからね。
美味しいって言って食べてもらえるのは嬉しいですよ。」

◆ところ変われど変わっちゃいけない大切なこと。
自宅ではホットプレートじゃなくてフライパン。
ごまだってひねっちゃうし、めんつゆだって使っちゃう。
そんな文本さんを見ていて思ったこと。
それは、大切なのは、材料をひとつ残らず揃えたり、手順を間違わないで作ることじゃなくて、
家族で美味しく“食べ続けていく”ということ。
そこには、日本に生まれ育ちながらも、
韓国人としてのアイデンティティーを失うことなく生きる、誇り高い姿がありました。
「もう作れる人がいないから…」と言って伝統食の灯を消してしまいそうになっている現代、
時代や場所とともにその中身が少しずつ変化をしても、その大きな器は変わらずに残ってほしい。
そして、これは今残さなければ確実に姿を消してしまう。
10年後20年後、食卓の片隅に、祝いの席の膳の上に今と変わらず地域の伝統の味が顔を出しているよう、
絶えず作り食べ続けていく努力が、わたしたち一人一人に必要なことなのかもしれません。

                                 県北担当 やっつ

| 2009年12月27日23:38 | 県北情報 | Trackbacks (0)

~素朴な味わい~いぶりがっこができるまで

            ふるさと、秋田の味
      横手市山内産「いぶりがっこ」
秋田の食卓に欠かせないもの、「がっこ」。       
その方言の由来は「雅香(がこう)」が変化したものと言われています。  
中でもいぶりがっこは秋田県人にとって横綱級の存在と言っても過言ではないでしょう。                    

11月~12月上旬にかけて最盛期を迎えていた横手市山内産の「いぶりがっこ」の取材&体験に行って参りました!ご協力いただいたのは山内地域でも山深い、三又という地区で農業を営む、三又営農生産組合・高橋登さん、篤子さんご夫妻です。そして高橋家のおばあちゃんと、ご近所の方で、毎日お手伝いに来ているという甲谷さんにもご協力いただきました。何度かに分けて取材させていただいたため、大根と伝統野菜・山内にんじんも登場します!

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


まずは大根掘りの体験からスタート!写真のように、抜いた大根から土を簡単に落としてその場に並べていきます。難しい作業ではないので、始めのうちは、できるできる♪と余裕だった私も数十分もすると、中腰での作業に体のあちこちに鈍い痛みが…。気付けば、一緒にスタートしたはずのお母さんは、遥か遠くで大根を抜いていました。恐らく私の3倍のスピードはあったはず。仕舞には畑の中で「おかあ?さ?ん」と叫ぶ距離まで離されました…。



次に収穫した大根(人参)に付いた土を冷たい沢水で洗い流し、縄で編みこんでいきます。これこそが熟練の技。



10本程度の大根(人参)を吊るすので、その重さに耐えられるように、しっかり編みこまなければなりません。おばあちゃんはこの道50年以上の大ベテラン。高橋家でも右に出る者はいないそうです。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

いよいよ、編んだ大根を燻し小屋の中に吊るしていきます。まだ大根が白いのはお分かりでしょうか。ナラ、桜、りんごの薪を燃やし、2~3日の間、24時間燻し続けます。


~2、3日後~

この期間、まんべんなく燻すために、大根の場所を何度か置き換えるのも力の要る重労働です。
燻し加減は各家の燻し小屋の大きさや室温によるそうです。
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この集落の中でも小高い丘の上に位置する高橋家。いぶりがっこの季節、夜に高橋家を見上げると、小屋が真っ赤になっていて、山が噴火しているようにさえ見えるそうです。夜通し、火を扱う危険と隣り合わせの作業なので、お父さんは寒い夜中に2、3回は様子を見に起きなければならないそうです…。
そんな苦労を一緒に重ねてきているおばあちゃんが言っていました。
「今の若い人たちが、『仕事ない』なんて言うのは選んでるからだ。だって、こんな年寄りになったって仕事だば、いっぺあるもの。もし、家に『いぶりがっこの修行がしたい』って言う人がきたって、すぐに辛いと思って逃げてしまうべな」
と。
単にいぶりがっこの作業が重労働というのを意図するわけでもなく、世の中の若者に活を入れただけでもなく、この発言には、いぶりがっこの後継者の問題を含んでいるように感じました。実際、ここは生産者の減少と高齢化という問題に直面している地域です。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


燻し終えたら、縄をほどいて次の工程へ。大根をもう一度、沢水で洗い流します。この工程も体験させていただきましたが、しばらく作業をすると、足腰の筋肉がまたもや悲鳴をあげました。体年齢は私の方が上!?



おばあちゃんの手さばきは早くて何枚写真を撮っても写りませんでした。燻した大根の端を切り落としている作業です。



作業も大詰め、漬けこみです。樽に大根を並べ、その上に具材(麹、玄米、砂糖、塩、米糠、紅花、唐辛子など)を敷き詰め、何層にも重ねていきます。50~60日間ほど漬けておき、また洗ってパック詰めして、やっと出荷の準備が整います。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
高橋家では燻す作業を今年は10回繰り返して、約16000本の大根を燻したそうです。その中にサイズなどの問題で出荷に至らない大根もあるとはいえ、一本一本に手間暇がかけられています。これを何年も続けるということは決して容易ではありません。
しかも、この時期はいぶりがっこの作業に手がかかるだけでなく、連日のようにテレビ、新聞、雑誌などの取材陣が訪れるそうです。お父さんとお母さんがその対応に追われる姿を見て、私も取材させていただく身でありながら、「毎日、取材の人が来て仕事がはかどらないんじゃないですか?」と聞くと、甲谷さんが「確かにその日に決めた仕事が終わらないこともあるけど、山内のために頑張ってくれてるから有難いよ」とにっこり答えてくれました。


皆さんとの休憩時間も楽しかったですよ♪薪ストーブで作った焼き芋を食べながら、規格外の大根をどうするか相談したり、山内にんじんの加工品に案を巡らせたり…。皆さん、今の仕事でさえ大変なはずなのに、次へ次へと進まなければ!という意気込みと活気に包まれていました。



「いぶりがっこで一番大変な作業は?」とお母さんに聞くと、
「全部!」と即答。「燻してるとこだけが取材に取り上げられるけど、8月の種まきだって大変だし、大根を水で洗うのだって手が冷たくなる作業。編んだ大根を吊るすのはお父さんしかできないし。」と。
そして話題は、ちょうどその時、地域のお年寄りが集まるお茶会に出掛けていたおばあちゃんの話になりました。「ばあちゃんの存在は大きいよ。百姓のことでも漬け物のことでも、聞きたいことがまだまだいっぱいある」とお話し下さいました。取材に応じるのはお父さんとお母さん。でも、縁の下の力持ちはおばあちゃんなのかもしれませんね。おばあちゃん、この日はいつもより早く仕事に取り掛かって、自分の仕事はしっかり終えてから、漬け物を持ってお茶会に出掛けたそうです。「どんなに忙しくても、地域の人とのコミュニケーションは大事だから、誰も文句一つ言わずに送りだすんだよ。だって、ばあちゃん、自分の仕事はちゃ~んとやってぐし」とお母さんが言うので、一緒になって笑い合いました。
   手間暇かけたいぶりがっこ。
   添加物を一切使わない、安全安心ないぶりがっこ。
   そして、山内地域の皆さんの温もり…。
   口にした人、皆を必ずや「うまい!」とうならせることでしょう。
  高橋さんのいぶりがっこはこちらからご購入いただけます。
                      →究極のいぶりがっこ
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高橋家の愛犬ベルも大根の美味しさに太鼓判を押しています。
人間よりも先に新鮮野菜を食べてる…                       
                             県南担当 けこさん

| 2009年12月25日14:56 | 県南情報 | Trackbacks (0)

角館の歴史からファンタジーの世界まで~冬のイベント情報~

  こころ ぽっかぽか~イベント情報~
*角館冬がたり*


四季折々の風情を楽しめる小京都、角館。
春は圧巻の桜色に染まる角館・武家屋敷通りも、この季節は木々が真っ白な雪をまとい、冬ならではの美しさに吸い込まれそうになります。今、この地では“かくのだて歴史案内人”による「冬がたり」が開催されています。角館の歴史や人々の暮らし、食文化などに耳を傾け、ゆっくりと過ごすひとときを楽しんでみてはいかがでしょう?

武家屋敷・岩橋家で開催中の冬がたり。私が参加した回は、京都出身の歴史案内人・松尾さんによる今期初登板という日でした。焼き栗を頬張りながら、まずは冬の暮らしぶりから語りが始まります。
例えば、「がっこ」がなぜ、秋田の食に欠かせないものなのか。その昔、雪が降ると流通が途絶え、必然的に保存食(がっこ)に頼るようになったからだそうです。
そんな話に及ぶと、今度はいぶりがっこが参加者に振る舞われました。部屋中、独特のがっこの香りが漂い、あのパリパリの音を遠慮なく響かせながら、昔の暮らしぶりに想いを馳せる。思わず時間が過ぎるのを忘れてしまう、ひとときです。また、語り口調で歴史が紐解かれると、「教えられる」のとは違い、スーッと当時の様子や情景が頭に思い浮かぶような感覚を覚えます。


武家屋敷をゆっくり歩き、じっくり風情を楽しんだ後は、岩橋家の囲炉裏で暖をとるのはいかがですか。自ずと心もぽかぽかになりますよ。
冬がたり予定日
12月から3月まで
毎週金、土、日。祝日、振替休日。正月1、2日。
午前11時30分からと午後1時30分からの1日2回。約30分行います。
定員25名・無料
(団体は有料)
※30分の語りの後は、引き続き、歴史案内人が岩橋家をご案内します。 
 (正月2日間は除く)
お問合せ先:角館町観光協会(Tel 0187-54-2700)
        :かくのだて歴史案内人組合(Tel 0187-55-1670)
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 
*槻の木光のファンタジー*


横手市平鹿町のシンボルであり、推定樹齢500年以上の「浅舞の槻の木」(槻はケヤキの別称)。約5000個の電飾を施したケヤキの木が夜空を明るく輝かせます。
開催期間:来年1月10日まで。午後5時から午後10時。
       12月24日と31日は午後5時から午前2時まで
開催場所:横手市平鹿町浅舞地区・浅舞感恩講保育園前
       (平鹿地域局付近)
お問合せ先:平鹿町観光協会
       槻の木光のファンタジー実行委員会事務局 Tel:0182-24-1118


高さ40メートル先に取り付けられた、一際輝く星を見上げてみてください。じっと立ち止まってしまうほど、惹きつけられますよ。ご家族で、もちろんカップルで足を運んでみてはいかがですか?


  
県南担当 けこさん

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| 2009年12月22日18:28 | 県南情報 | Trackbacks (0)

道の駅にしめ「ハタハタまつり」

     県内広し、ハタハタ自慢。
 

ハタハタは、真冬の荒天時(いわゆる時化)に海が荒れ、水温が12℃を切ると産卵のために日本海沿岸の藻場に大群となって押し寄せます(これを「季節ハタハタ」と呼んでいます)。特に12月は県内沿岸漁の最盛期、漁港周辺は活気づき、大漁を祝う行事なども行われています。
 めずらしく陽気な日曜日の12月13日、西目でハタハタまつりが開催とのことで、さっそくよどぎみ行って参りました。道の駅にしめ「はまなすの里」では、西目漁港で水揚げされたばかりの鮮度の良いハタハタを求め、早朝から大勢の家族連れが賑わいました。
   ☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆

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| 2009年12月18日15:51 | 県央情報 | Trackbacks (0)

三種町 超美味!三種発 なまはげクレープ

なまはげクレープというネーミングに鬼のように辛いのでは…、
はたまた鬼のようなボリュームなのでは…と想像(妄想)ばかりが膨らむ中、
昨日から積もったまだ慣れない雪道を慎重に進む。もうすぐ、話題のあいつに会える。
見えてきました、ショッキングピンクの軽トラック。
うっすら雪景色の中に映えるこのド派手なトラックが噂の「ぴんきぃ号」です。

namahage4 ピンキー号
なまはげクレープのメインはトンカツ。
カツと千切りキャベツの上にタルタルソースを豪快にかけ、なんとその上にいぶりがっこを散らしています。
それをやわらかいクレープ生地が優しく包み込んでいるのです。
一口かぶりつくと、ジューシーなカツとキャベツのシャキシャキ感、ほんのり甘いクレープ生地に癒されていると、
衣のサクサクかと思いきや、突如主張をはじめるいぶりがっこ!
奥歯のでカリカリっとあの独特の風味が広がります。
いろんな食味を一度に、でも全然嫌味なくバランス良く合わさっていて、どんどん食べれてしまうんです。

◇きっかけ
(左)川村さん
「おにぎりとかまんじゅうとかじゃない、何かファーストフード的なものを提供できないか。」、
「高速道路利用も増えたし、県外とくに都会の人に秋田をPRできるものを作れないか。」
こういった想いが募り募ってなまはげクレープは誕生しました。
「ETC効果で県外客も増えたし、ここは営業マンもよく立ち寄る。
また、観光バスで立ち寄る人たちが5分10分の休憩時間で店に入って食事をするのは難しい。
おそばなどの屋台も考えたが、そうすればレストランに影響がでる。
しかも、どうせやるならこの辺にないものをやりたかった」と話すのは産直グループの会長川村さん(左)。
話し合いの末、トンカツはレストランから、キャベツやいぶりがっこは産直から出し、
さらに移動販売車はレストランを運営する観光公社の持ちものとして、
はなまげクレープを共同で販売を行うことになったのです。
道の駅を盛り上げたい、という気持ちが合わさったゆえの実現です。

◇試行錯誤の末の誕生
namahage1 namahage2
販売が決まってからは毎日毎日試食を繰り返しました。中でも苦労したのが、いぶりがっこの使い方。
刻み方や大きさ、タルタルソースに入れたり入れなかったり…。
オープンした今でも試行錯誤の毎日で「みんなすっかり食べ疲れです。」と川村さんは笑います。
最初いぶりがっこを入れるという話が持ち上がったとき、
会員からは「気持ちわるい」、「おいしそう」などと意見もバラバラでした。
しかし、次第に「こういうのはどう?」、「これはどう?」などと会員や隣接する観光公社の職員たちからも
意見が飛び出してくるようになったといいます。
さらに、立ち寄った会員からの、今日は寒いから来たお客さんのために風避けがあるといい、という
アドバイスから、この日急きょついたてが用意されたのだそうです。
開発と販売に関わるみなが、ぴんきぃ号となまはげクレープを大切に思っていることが伝わってきます。

◇気になる次回作 
次は…考えてないわけがないですよね?と聞くと、「あたりまえじゃん!」と川村さん。
なんと餃子クレープを考案中とのこと。このほど新商品として販売を開始した、
道の駅ことおか名物の豆板醤入りの餃子を大胆にもクレープで巻いてしまうのだそうです。
基本理念は「なんでも巻いて混ぜてみる」だそうで、さすがにどんな味になるのかはお楽しみということろ。
でも、きっと美味しいはず。だって食べることが大好きなお母さんたちが食べ疲れながらも、
とっても楽しそうに開発しているんだもの。

きになる餃子クレープ(仮)は、ついに明日18日(金)から販売開始予定!
しかも明日からは18時から琴丘の総合体育館で出張販売を開始。
体育館で部活動に励む子供たちに帰り際食べてもらおうという試みです。
三種発のクレープが、三種の元気の源になっています。

                                         県北担当 やっつ

| 2009年12月18日13:50 | 県北情報 | Trackbacks (0)

~葉っぱ伝道師・横石氏と余目のこれから~

*~いろどりの花~ 夢の種を蒔こう*

12月10日、過疎化と高齢化が進む町、徳島県上勝町で「葉っぱビジネス」を展開し、年商2億6000万円の売り上げで注目を受けている「株式会社いろどり」の横石知二社長の講演会が大仙市内小友・余目(あまるめ)地区にて、行われました。「夢の種を蒔く!~葉っぱビジネスの奇跡 徳島県上勝町~」と題し、横石氏は地域活性化伝道師として招かれました。
「葉っぱビジネス」とは日本料理に添えられる葉や花(つまもの)をおばあちゃんたちが出荷する農業ビジネスの一つです。年収1000万というおばあちゃんをはじめ、ビジネスに抜きん出た高齢者がたくさんいるそうです。おばあちゃんたちは単に葉や花を出荷している訳ではなく、みんな、パソコンを駆使して全国の市場情報の収集に余念がありません。また、自分が町で何番目の売り上げを上げているかの情報も分かるので、良い刺激となり今も同町で発展中の事業です。
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今回、講演会が開催された地で立ち上げられている、余目いきいき会議協議会の加藤加一会長が、横石氏に相談を持ちかけました。これまでに実施してきた「さくら花火観賞会」「ほたる観賞会」「新そばまつり」などのイベントを紹介するも、ボランティアが主体であり経済的な活性化にはつながっていないがどうすればいいか、と。


これに対し、横石氏は「(協議会が)これまでにやってきた活動は事業にはつながらない。方向性を変えてビジネスを貼り付けていけばよい」とアドバイスしました。余目の自慢であるホタルとビジネスを結びつけた「ホタル体験ツアー」や、ホタル生息地のすぐそばにあった空き家を利用して起業ができないか、という具体案も横石氏から紹介されました。
そのとき、大事なことはキーマンとなる「プロデュースする人」。この大きな役割を担うに相応しい人はビジネス感覚があり、地元の人に信頼される人。何より本気でやる人が適任、と横石氏は言います。先に挙げた具体案を指し、あれもこれも成功させようとするのではなく、協議会の枠以外の人とのつながりを大切にし、何か一つ成功させることを打ち出しました。言わば、絆と絆の繋ぎ役ができる人材が求められるということでしょう。
そして人を呼び寄せるには情報を外へ!と横石氏は続けました。
今はまだ小規模で栽培されている有機米・「ホタル米」を例に挙げ、ホタルが棲むくらいきれいな水で出来た米、というように情報に意味を深めていくのも一つの手と次から次に出る横石氏のアドバイスにじっくり耳を傾ける協議会の方たちなのでした。
☆……‥…☆……‥…☆……‥…☆……‥…☆……‥…☆……‥…
*交 流 会*
講演後、引き続き場所を変えて交流会が開かれました。
余目地区の一軒一軒それぞれにある、古くから受け継がれてきた伝統料理(これを余目では一戸一輝き(いっこいっき)と呼んでいます。)で横石氏をもてなしました。


見ておいしい、食べておいしい、色とりどりのがっこ(漬物)♪
フナの佃煮♪ なべすり餅や寒天♪えごにハタハタ寿司♪
秋田の食文化がお皿の上で繰り広げられました。

家庭料理を振る舞ったお母さんたち
とその舞台裏です。
「料理はみんなで作るけど、こういう機会に年上の母さんたちに料理を教えてもらって勉強してる」とのこと。家庭に伝わる料理。地域で継承していく料理。やっぱり人と人のつながり、大切にしなければならないですね。
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横石氏は「彩の仕掛け人」として世間から注目を集め始めたころ、金銭面やご家族のことを考え、当時の勤務先である上勝町の農協に辞表を出したことがあったそうです。その際、町の住民によって書かれた「嘆願書」が交流会で紹介されました。
「…横石様がいないとやって行けません。どうか上勝、彩の里の灯をけさないで、たすけて下さい。どうか今一度お考え直していただき、私達に生きるよろこびと勇気をあたへて下さい。…」
(引用『そうだ、葉っぱを売ろう!』横石知二著)
この嘆願書が紹介されたとき、会場内で涙を流す余目の方々がいました。上勝町とわが町を重ね、そして自分と重ねたのでしょう。本気で余目のことを考えているのが伝わる、熱い涙…。
※横石氏の基調講演に関しては、由利本荘市で開催されたものを県央担当・よどぎみがご案内しています(大仙市で開催されたものと共通内容)。誰にでも当てはまり、今後に活かせるヒントがたくさんありますので、ぜひ併せてご覧ください。→~葉っぱ伝道師・横井氏の講話~
                                  県南担当・けこさん
                          (写真協力:県北担当・やっつ)

| 2009年12月17日12:34 | 県南情報 | Trackbacks (0)

~葉っぱ伝道師・横石氏の講話~

  1個人1事業化~人は誰でも主役 
 

巷で噂の、徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」。その仕掛け人である通称「葉っぱ伝道師」の横石知二(よこいし ともじ)氏が、12月11日、由利本荘市東由利総合支所で講演をされました。 
 横石氏が行っている「葉っぱビジネス」は、日本料理の妻用(つまもの)として小枝や草花(笹・南天・モミジなど)を出荷することで、現在大きな需要を生み、地域のお年寄りの仕事をも創出し、地域活性化に一役買っているのです。
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内閣官房・地域活性化伝道師の横石氏。今でこそ立派な肩書きとともに名が知られつつありますが、彼が「葉っぱビジネス」を始めたばかりの頃は、料亭に通いつめても断られ続けて金銭的にも辛い時期で、まさに命懸けのご苦労だったといいます。それでも事業を軌道に乗せることができたのは、、家族や周りの支えによってご自分の熱意が保たれたからだと、ご自身の体験談を交えながら成功までのプロセスを講話されました。
 そして横石氏が代表取締役を務めている徳島県上勝町の会社「株式会社いろどり」での、PC用マウスの独自開発や、町の防災無線を使用した通信ネットワークの確立などの画期的な取り組み、元気に働く高齢生産者の姿などをわかりやすく紹介、成功に甘んじることなく謙虚な努力を実践し成長し続ける横石氏の講和に、会場からは「ほぅ~」、とため息まじりの声が聞かれました。
 

現在上勝町は、お年寄りだけではなくアイターンによる若者の就業も伸びてきているといいます。それは、元気なお年寄りを見た若い世代が「自分も地元で働きたい」と思えるほど魅力的な町に変わっていっている証拠なのではないでしょうか。

 

横石氏は、「これまでずっと出番のなかった人も高齢者も、みんなが主役の仕事を持ち、生涯現役で地元のために働き、田舎に唯一足りない情報量を充実させ、与えられる仕事から自分で考える習慣を持つための仕組みづくりが肝要」と説き、「地域が今後生き延びていくためには、情報発信やシステムの確立が急がれる」と強く訴え、横石氏の講演を聞いていた参加者たちも、やる気と元気を与えられたようでした。

   ☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆
       はっぱをかけられたような気分の 県央担当よどぎみでした。

| 2009年12月16日15:21 | 県央情報 | Trackbacks (0)

~12月6日は「男鹿ハタハタの日」~

   あったまりに行こうよ、男鹿へ
 

男鹿市では現在「ハタハタ・しょっつるフェア(12月1日~13日開催)」が開催されており、フェア期間中は男鹿市の宿泊施設・飲食店でハタハタ・しょっつる料理が味わえるほか、各種サービスなども用意されています。
 ハタハタやしょっつるのPRと消費拡大、さらに冬期間の男鹿への誘客につなげようと男鹿市商工会が昨年制定した「男鹿ハタハタの日」に合わせ、12月6日はスペシャルイベントが行われました。
   ☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆…::。。・;゜゜゜;・。。::…☆

(さらに…)

| 2009年12月10日13:17 | 県央情報 | Trackbacks (0)

能代市 みんなで、未来を想像する。

県山本地域振興局 主催
もっと明るく!!もっと楽しく!!あなたの元気、サポート研修


先月中旬、能代山本管内のファームビジネスを営む人を対象にした研修会
「もっと明るく!!もっと楽しく!!あなたの元気、サポート研修」が
能代市の県山本地域振興局で行われました。
研修には、管内で農産物直売所や農家民宿を営む人などが参加。
魅力的な運営に活かしてもらうための
講演会、テーブルコーディネート、リース作り教室が開かれました。

講演「より魅力あふれる直売所つくりについて」

講演では、テレビなどでおなじみの料理研究家 米本かおりさんが
「より魅力あふれる直売所つくりについて」と題して行いました。


米本さんは今年1月に会社「Y’sキッチン」を設立。
本題の前置きとして、
「起業することで信用が生まれ、多くの人と出会うことができ、
そこからたくさんの繋がりが生まれた」、
「思い切って扉を開けると何かが飛び込んでくる。」と
起業を機にステップアップした自身の現状をお話してくれました。

大人気直売所 その秘密とは?
主題は、どうすれば大人気直売所になれるのか?
農産物直売所として成功を収めて、注目を集めている
長野県上田市丸子の農産物直売所「あさつゆ」と
山梨県道志村の「どうし農産物直売所」の2つの直売所の取り組みを例にあげ、
人々を惹きつけるその魅力を紹介しました。

長野県の「あさつゆ」は、年間売上2億2千万(昨年度)のスーパー直売所。
ここでは、米本さんが実際に足を運んで感じた「あさつゆ」の魅力をご紹介します。

米本かおり的「あさつゆ」の魅力

その1 消費者を意識した陳列
「あさつゆ」では、秋田県内の直売所では主流の生産者ごとの棚陳列ではなく、
スーパーマーケットのように商品ごとの陳列を行っているそうです。
そうすると、例えば自分の商品だけ大量に残ってしまった時、
その人は「今度はもっといいものを持ってこよう」と思い、
そこに競争が生まれ、その切磋琢磨が品物の質を上げるのです。

その2 ニーズに応えた品ぞろえ

例えば今夜はキムチ鍋。冷蔵庫は空っぽ。直売所に行って白菜とねぎを買う。
みなさんなら、この後どうします。キムチ鍋なんだから、
“キムチ鍋の素”を買いにスーパーマーケットへ行きますよね?
「あさつゆ」では白菜やネギと一緒に“お鍋の素”が置いてあります。
お客様が求めているのは何か、それをお客様との会話かわリサーチし、運営に反映させる。
本当の意味での“ニーズに応える”ということなのかもしれません。

その3 閑期のPR活動

「あさつゆ」では客足の遠のく冬場、店舗から離れた市街地でPRイベントを行います。
イベントは会員が普段食べている家庭料理の惣菜などを会場に並べ、
参加者は1人500円で食べ放題。ターゲットは普段足を運ばない人たちで、
格安のサービスで料理を味わってもらい、春になったら今度はお店に来てほしいという狙いです。

その4 お客さまが主役

月に一度必ずイベントをやることに決めているそうです。
それを年間カレンダーに載せてお客様にプレゼント。
月一のイベントは、主催側にとっては大変なこと。
でも、お客様に「あそこでは毎月なんか面白いことやってる」と思わせることが
大事なんだそうです。
お客様の欲求を刺激して、ある程度のハードルを自分たちにも課していく。
それが常に成長できるポイントなのかもしれません。
長野の「あさつゆ」と山梨の「どうし農産物直売所」のお話は、
同じ雪国で直売所を運営する参加者にとって、
学べるところの多いものだったのではないでしょうか。

お店に活かしてくれるかな。

研修会の後半はみんなでリース作り。
民宿や直売所のディスプレイに活かしてもらおうという目的です。

 
講師は、ななんと…農林部長 宮崎一彦氏。
趣味でリース作りをされているとのことですが、
木の実でトトロを作らせたら間違いなく日本一の方です。
日頃農業に励んでいるみなさん。どんなオリジナルリースを作りだすのでしょうか…

 
別名「宝箱」の中から、トトロの材料を探る。思い通りのお宝はやっぱり下のほうにあったりします。
「どんだ?どんだ?」「いいんでねが?」その表情はまるで少女☆なんだか生き生きしてますよ。

 
「こんなの作ったの久しぶりだ。」と言いながら二コリ。
文句なし。傑作です。

みんなで、未来を想像する。

講演の中で米本さんは何度も「みんなで考える」という言葉を使いました。
そして印象的だったのが「未来を想像する」という言葉。
「みんなで、未来を想像する。」
“考える”ということ。自分たちがどうありたいか。どうなりたいか。
「今までは有能なリーダーについていくだけでよかったが、これからはそれではだめ。
参加者みんなが、一人一人考えてその意見を戦わせる。
消費者の視線もより一層厳しくなってきている。
農家と消費者がきちんと向き合い、農家側は10年後20年後、
自分たちの直売所をどうしたいのかをイメージして、
それを実現するにはどうすればよいのかをみんなで考えなければいけないのだと思います。」

フリーの料理研究家として長い年月を経て、一念発起。
起業という、新たな一歩を踏み出して世界を切り拓いてきた米本さんらしい言葉だと感じました。
ファームビジネスだけではない、人生の先輩の言葉として大事に心に留めておこうと思います。


宮崎部長作“トトロ”と共に。
                              県北担当 やっつ

| 2009年12月8日00:04 | 県北情報 | Trackbacks (0)

農業のあり方を考える~農業担い手フォーラム~

          法人化への助走                                                                    
○横手市農業担い手フォーラム○
11月26日、横手市で農業担い手フォーラムが開催されました。
「集落営農」「農業法人化」をテーマに様々な切り口から展開される講演
となり、まさに将来の地域農業のビジョンがそこに見えてきました。 
☆*‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*…………*……☆
村東営農組合、副組合長 木村洋一氏は「特産品開発の実績について」と題し、事例発表を行いました。


顧客ニーズが高まり、「農薬を使わない米や有機野菜が欲しい」といった要望が多くなった。ただ「おいしい」だけでは力不足。「差別化戦略」をどう提案できるか?という問題を提唱した。
さらに、これまでは規格に合わせるだけの大量出荷、補助金が有利であればそれでOKという自分主体で内向きな考えに陥り、「お客様」のことが頭になかった、「お客様」からの生の声が不足していたと木村氏は振り返る。「今後、お客様の買いたい商品の視点に立ち、食の提案活動の実践を行いたい、お客様の欲しい商品を提供する農業を!!」と意気込みを述べた。

「生半可な気持ちでは傷を負うだけ。
 成功はあり得ない」
と断言されたとき、木村氏の農業に対する厳しくも強い思いを誰もが感じたはずです。一方で
「皆さん、夢をもちましょう。
 まず一歩、踏み出しましょう」
という呼びかけに希望をもつ方も多かったのではないでしょうか。
☆・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  


フォーラムではこのほか
農業組合法人  アグリ白藤  
代表  林輝夫氏(写真:右)
生産組合きずな     
代表  斉藤龍平氏
JA秋田中央会 担い手対策室 
課長補佐  杉渕忠彦氏
以上の3名がそれぞれの立場や視点から講演をされました。
☆*‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*…………*……☆
講演のあと、岩手県花巻市から来場した劇団「ぜんとようようくらぶ」
が集落営農組合をテーマにミュージカルを上演しました。
“今こそ、農業・農村がキラめく時”
       ~やってよかった、集落営農を生かした地域づくり~



設立当初の集落営農組合は組合員の意識や思い、価値観もバラバラで課題が山積み。
そこから「集落営農をみんなが安心して暮らせる、希望をもてる地域づくりのきっかけにする」という発想に転換し、組合の中に部会を立ち上げ、それぞれの年齢や立場の人々が分かち合い、成功にたどり着くまでを描いたストーリー。
   

   劇中、「農業は生きていく力、私たちの宝」と何度も繰り返し、
   私たちに農業を見直すきっかけをくれたほか、「農家は環境への
   感謝が足りない、大切さに気付いていない」と耳が痛くなる言葉を
   呈し、「大事なのは気付き」とした。
☆*‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*…………*……☆
農業はこれからも、新しいスタイルが求められるでしょう。そのとき、私たちの考えも従来のままに留まっていては時代のニーズについていけないのかもしれません。一戸の農家の考えで問題を解決しようとするのではなく、地域の人々が手を取り合って助け合う、そんな姿勢がこれからの農業を支えていくのではないでしょうか。これが私にとっての「気付き」でした。
◆ ちょっと豆知識 ◆


こちらは会場:横手市増田ふれあいプラザ内にあるホールのステージ幕。増田町出身・矢口高雄氏の言わずと知れた「釣りキチ三平」
この麦わら帽子がトレードマークの三平くん、増田町に正式に住民票があるんですよ。
                               県南担当 けこさん
                                 
                                                            

(さらに…)

| 2009年12月7日19:31 | 県南情報 | Trackbacks (0)

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