食べて残そう ふるさとの味
2009年10月7日(土)北秋田市森吉で
「第2回 ふるさと料理の会 収穫祭」が行われました。
「ふるさと料理の会」は、郷土料理や家庭料理を持ち寄り、教え合い、
食すことにより、その継承と再発見、地域交流を目的として去年発足。
米内沢を中心に40代から70代の女性が集まっています。
会場には、遠くは秋田市から大勢の人が駆けつけ、
お母さんたち自慢の「森吉料理」を味わいました。
参加者には、「うめっすな!」と唸る人や
「去年新聞で催しを知り、今年は必ず来ようと決めて来ました。」という人も。
「来年も来ます!」と次回の開催をリクエストする声まであがりました。
ここからは「☆2009 森吉料理コレクション☆」
☆山菜の白和え(左)
地元のお年寄りから「懐かしい味」と太鼓判を押された一品。
ふんわりとした滑らかさが口いっぱいに広がる。かすかに香るのはくるみ?
☆凍み豆腐の煮物(右)
この地域に伝わる「まし豆腐」という料理をアレンジ。
「まし豆腐」はもう作れる人がいないのだとか。
「時代が変わって材料や味が変わるのはしょうがないこと。
でも、これはこれで地域の味です。」と話すのは、
アドバイザーであり協議会の相談員である福岡雅子さん。
☆山菜の煮付け(左)
タケノコ、ゼンマイ、シイタケ、ゴボウ、シラタキ、ニンジンなど具だくさん。
味付けもあっさりで上品。「塩分控えめとってもヘルシー♪」と女性に大好評。
☆いちじくの寒天(右)
でっかいいちじくがゴロっと丸ごと入っています。
いちじくが大好物の私はひそかに狙っていたものの…
大人気で食せず!残念!!
☆コーヒーゼリー
こうして並ぶとなんとなくアート。味はもちろん文句なし!
この他、自家製みそを使ったきのこ汁、山菜ごはん、自慢の漬物たちにデザート山盛り。
いちばん最初の写真が、わたしが頂いたすべて。
欲張りすぎて「もっと食べで。」の優しい声に、
「ほんっとにもう入りません。」と何度お断りしてしまったことか。
会員には、あらかじめ煮物の係など役割分担がされていましたが、
デザート係は自分の割り当て以上に作ってくる人が多く、
品数は去年よりも増えたんだそうです。
みなさん「来てくれた人に食べてほしくって。」という心持ちのよう。
参加したわたしたちには嬉しい限りなのでした。
会に入って一年ほどという女性は「うちに帰っていろいろ作っています。
お正月やお盆もこうして手作りしたほうが家族は喜ぶみたい。
今までは、母の味を見よう見まねで作っていたけれど、
それではどうしても塩加減なんかが適当になってしまう。
ここでちゃんと覚えることができてすごくためになっています。」と
嬉しそうにお話してくれました。
デザートを2つ作ってきたという女性は、
「来てくれる人に食べてほしくて2つも作ってきました。
おいしそうに食べてくれているからとっても嬉しい。」と
来場者の顔を見て喜んでいました。
きょうの出来栄えは?と伺うとみなさん「大成功!」と口をそろえていました。
テーブルに並ぶ料理は本当に普通の家庭料理。
伝統食に限らず「お母さんの味」を受け継ぐ機会って本当に貴重です。
塩加減、煮詰め方、練り方…
そういうちょっとしたポイントが私たちの本当に知りたいこと。
このような活動がどんどん広がって欲しいと思いました。
わたしも母の味を少しずつ教えてもらおうかな。
県北担当 やっつ
admin | 2009年11月10日23:46 | 県北情報 | Trackbacks (0)