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‘県南情報’ カテゴリーのアーカイブ

花まるっ協議会 ラジオ進出!?

   FMゆーとぴあに出演してきました!

記念すべき3月30日。
私たち、花まるっ協議会のホームページ(「美の国秋田 桃源郷をゆく」)がリニューアルしたその日に、FMゆーとぴあ(76.3MHz)の「スウィートカラクル」というラジオ番組に出演するチャンスをいただきました。
声をかけてくださったのはFMゆーとぴあパーソナリティ「ゆこりん」こと柴田優子さん。そして、「まちきゃど」というフリーペーパーの企画・編集・発行を全て一人でこなす、たむらふくみさんという素敵なお二人です。
なんと、私・けこさんはこちらのお二人とそれぞれ別のイベントの取材でお知り合いとなり、その後もお世話になっていたのですが、偶然か必然か、実は3人とも繋がっていたんですよ。
それがきっかけでぜひ3人で、というお話を頂きました。巡り会いに感謝!


▲FMゆーとぴあの“ゆこりん”(右)とまちきゃどのふくみさん(左)
お二人とも、とてもパワフルで元気!仕事や情報発信に誇りや生きがいをもっていて、尊敬すべきお姉さま方です。ちなみにスッピンで登場のふくみさんですが、「お化粧すると、もっといいのよ」とのこと☆スッピンでもおキレイです♪
手に汗握った、30分―
グリーン・ツーリズムの魅力はもちろん、農家民宿、農家レストラン、農業体験の受入をされている秋田の素敵な方々を知ってほしくて、ホームページをご覧いただけたら、という思いで夢中でした。ふ~緊張した…。最後までサポートしてくれたお二人に、またまた感謝
☆ありがとうございました☆

いつか、この県南を拠点に活動する3人で一緒の取材に行けたら楽しいですね♪それぞれ違う媒体での情報発信、おもしろいと思いませんか!?
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花まるっ協議会はホームページ公開の一方で、フリーペーパー「moi」も発行することができました。ラジオの番組中では県内各道の駅とお伝え致しましたが、FMゆーとぴあさんにも置かせていただいております!お近くの方はぜひ、お手にとってご覧ください。また、moiをご覧いただける場所を後にこの場でお伝えしますのでお楽しみに。 
                        HP作りに専念しておりました…。
                    ブログも頑張ります、県南担当 けこさん
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花まるっ協議会は「まちきゃど」に協賛しております。
▼フリーペーパー「まちきゃど」のお問い合わせ先はこちら
オフィスtarahuku(代表 たむらふくみ)
e-mail : tarahuku@brown.plala.or.jp

| 2010年3月31日10:12 | 県南情報 | Trackbacks (0)

大仙市 刈和野の大綱引き

     ジョウヤサノー!ジョウヤサノー!

大綱の上で見事にバランスを取りながら建元が提灯をふっている。
およそ15分に及ぶ攻防。
途中手を離しそうになりながら、息を切らしながら、
それでも何千人という人間が一つの綱をただ、引く。
見知らぬ者同士「がんばれー!」「緩めるなー!」と声を掛け合う。
その一帯感と団結感。そして4年ぶりの大勝利。
それは、今年こそは負けられない、という二日町の男たちの心意気が、
綱を通じてみんなの心に届いていたからかもしれない―。

続きは美の国秋田・桃源郷をゆくの中の
「刈和野の大綱引き」をご覧ください。

                                  県北担当 やっつ

| 2010年2月19日01:23 | 県南情報 | Trackbacks (0)

~山の神社 小屋コ焼き~住民の願いと思い

          山の神社 小屋コ焼き
     燃え上がる炎に願いを込めて。


横手市赤坂字城野岡地区。
この地区の小高い丘の上に雑木林があります。この中にひっそりと佇む、古い山神神社
鬱蒼とした木々に囲まれ、日中でもひんやりした空気が漂う場所。そして夜はまるで幕に覆われたかのような暗闇となります。


山の神の年取りの日
毎年12月12日、この神社前で、高く積み上げたワラに点火し、勢いよく燃え上がった炎に対し、その年の豊作への感謝の意と次の年の豊穣を願う、「山の神社小屋コ焼き」という行事が行われています。
■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □
炎が燃え上がるまで・・・


当日の早朝、城野岡の皆さんが山神神社に集合。生木を円錐状に骨組みし、前もって集めていたワラでその周りを覆っていきます。高さは7?8メートルほど。
この行事は城野岡地区を上、中、下の三地区に分け、毎年交代制で実施されていますが、このワラの収集には集落全体の協力が必要だそうです。その量は軽トラックの荷台、約4台分。


時代の流れに伴って登場したコンバインにより、ワラ集めに一苦労するそうです。
小屋コ焼き行事を念頭に置き、必然的に稲刈りは一部手刈りが求められます。
便利なものが登場すれば、既存のものに不便を感じ、何かが失われてゆく。しかし、城野岡の皆さんはこの小屋コ焼き行事の継承を止めることなく、大切に守ってきました。
作業が終盤に差し掛かると、円錐のてっぺんには脚立を使ってもワラが届かない!
でも、もっと高く!もっと高く!
「よし!オレが!」と誰もが意気込んで天高くワラを放り投げると、そこかしこから大きな笑い声や歓声が聞こえてきました。子供の頃から慣れ親しんだ、この行事。童心に返って、かつての行事の楽しみ方にスイッチが入ったよう。
■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □  ■  □
午後7時 点火

雨を浴びたワラへの点火に手こずったものの、一瞬のうちに火は積み上げたワラと同様、高く燃え上がります。午前中に小屋コ焼き作りに集まった皆さんに加え、城野岡の皆さんが間近で炎に願いを込めようと集まってきました。


炎を見上げる、城野岡の皆さん。
「遠くに住んでる孫に見せてやるんだ」と携帯電話をかざした女性や、友達同士で行事に参加した若い女性たち。
大きな炎に歓声が沸いたかと思えば、静かに、静かに、ただ炎を見つめる時が訪れました。一人ひとりが心を吸い取られたかのように、もしくは願いを唱えるように。

境内では参拝客にお神酒が注がれました。
無事に小屋コ焼き行事を終え、穏やかな気持ちでその一年を振り返り、またやってくる新しい年への大きな期待が語られたのではないでしょうか。
きっと今年も山の神が城野岡を見守ってくれることでしょう。

(さらに…)

| 2010年2月1日20:01 | 県南情報 | Trackbacks (0)

~素朴な味わい~いぶりがっこができるまで

            ふるさと、秋田の味
      横手市山内産「いぶりがっこ」
秋田の食卓に欠かせないもの、「がっこ」。       
その方言の由来は「雅香(がこう)」が変化したものと言われています。  
中でもいぶりがっこは秋田県人にとって横綱級の存在と言っても過言ではないでしょう。                    

11月~12月上旬にかけて最盛期を迎えていた横手市山内産の「いぶりがっこ」の取材&体験に行って参りました!ご協力いただいたのは山内地域でも山深い、三又という地区で農業を営む、三又営農生産組合・高橋登さん、篤子さんご夫妻です。そして高橋家のおばあちゃんと、ご近所の方で、毎日お手伝いに来ているという甲谷さんにもご協力いただきました。何度かに分けて取材させていただいたため、大根と伝統野菜・山内にんじんも登場します!

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


まずは大根掘りの体験からスタート!写真のように、抜いた大根から土を簡単に落としてその場に並べていきます。難しい作業ではないので、始めのうちは、できるできる♪と余裕だった私も数十分もすると、中腰での作業に体のあちこちに鈍い痛みが…。気付けば、一緒にスタートしたはずのお母さんは、遥か遠くで大根を抜いていました。恐らく私の3倍のスピードはあったはず。仕舞には畑の中で「おかあ?さ?ん」と叫ぶ距離まで離されました…。



次に収穫した大根(人参)に付いた土を冷たい沢水で洗い流し、縄で編みこんでいきます。これこそが熟練の技。



10本程度の大根(人参)を吊るすので、その重さに耐えられるように、しっかり編みこまなければなりません。おばあちゃんはこの道50年以上の大ベテラン。高橋家でも右に出る者はいないそうです。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

いよいよ、編んだ大根を燻し小屋の中に吊るしていきます。まだ大根が白いのはお分かりでしょうか。ナラ、桜、りんごの薪を燃やし、2~3日の間、24時間燻し続けます。


~2、3日後~

この期間、まんべんなく燻すために、大根の場所を何度か置き換えるのも力の要る重労働です。
燻し加減は各家の燻し小屋の大きさや室温によるそうです。
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この集落の中でも小高い丘の上に位置する高橋家。いぶりがっこの季節、夜に高橋家を見上げると、小屋が真っ赤になっていて、山が噴火しているようにさえ見えるそうです。夜通し、火を扱う危険と隣り合わせの作業なので、お父さんは寒い夜中に2、3回は様子を見に起きなければならないそうです…。
そんな苦労を一緒に重ねてきているおばあちゃんが言っていました。
「今の若い人たちが、『仕事ない』なんて言うのは選んでるからだ。だって、こんな年寄りになったって仕事だば、いっぺあるもの。もし、家に『いぶりがっこの修行がしたい』って言う人がきたって、すぐに辛いと思って逃げてしまうべな」
と。
単にいぶりがっこの作業が重労働というのを意図するわけでもなく、世の中の若者に活を入れただけでもなく、この発言には、いぶりがっこの後継者の問題を含んでいるように感じました。実際、ここは生産者の減少と高齢化という問題に直面している地域です。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


燻し終えたら、縄をほどいて次の工程へ。大根をもう一度、沢水で洗い流します。この工程も体験させていただきましたが、しばらく作業をすると、足腰の筋肉がまたもや悲鳴をあげました。体年齢は私の方が上!?



おばあちゃんの手さばきは早くて何枚写真を撮っても写りませんでした。燻した大根の端を切り落としている作業です。



作業も大詰め、漬けこみです。樽に大根を並べ、その上に具材(麹、玄米、砂糖、塩、米糠、紅花、唐辛子など)を敷き詰め、何層にも重ねていきます。50~60日間ほど漬けておき、また洗ってパック詰めして、やっと出荷の準備が整います。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
高橋家では燻す作業を今年は10回繰り返して、約16000本の大根を燻したそうです。その中にサイズなどの問題で出荷に至らない大根もあるとはいえ、一本一本に手間暇がかけられています。これを何年も続けるということは決して容易ではありません。
しかも、この時期はいぶりがっこの作業に手がかかるだけでなく、連日のようにテレビ、新聞、雑誌などの取材陣が訪れるそうです。お父さんとお母さんがその対応に追われる姿を見て、私も取材させていただく身でありながら、「毎日、取材の人が来て仕事がはかどらないんじゃないですか?」と聞くと、甲谷さんが「確かにその日に決めた仕事が終わらないこともあるけど、山内のために頑張ってくれてるから有難いよ」とにっこり答えてくれました。


皆さんとの休憩時間も楽しかったですよ♪薪ストーブで作った焼き芋を食べながら、規格外の大根をどうするか相談したり、山内にんじんの加工品に案を巡らせたり…。皆さん、今の仕事でさえ大変なはずなのに、次へ次へと進まなければ!という意気込みと活気に包まれていました。



「いぶりがっこで一番大変な作業は?」とお母さんに聞くと、
「全部!」と即答。「燻してるとこだけが取材に取り上げられるけど、8月の種まきだって大変だし、大根を水で洗うのだって手が冷たくなる作業。編んだ大根を吊るすのはお父さんしかできないし。」と。
そして話題は、ちょうどその時、地域のお年寄りが集まるお茶会に出掛けていたおばあちゃんの話になりました。「ばあちゃんの存在は大きいよ。百姓のことでも漬け物のことでも、聞きたいことがまだまだいっぱいある」とお話し下さいました。取材に応じるのはお父さんとお母さん。でも、縁の下の力持ちはおばあちゃんなのかもしれませんね。おばあちゃん、この日はいつもより早く仕事に取り掛かって、自分の仕事はしっかり終えてから、漬け物を持ってお茶会に出掛けたそうです。「どんなに忙しくても、地域の人とのコミュニケーションは大事だから、誰も文句一つ言わずに送りだすんだよ。だって、ばあちゃん、自分の仕事はちゃ~んとやってぐし」とお母さんが言うので、一緒になって笑い合いました。
   手間暇かけたいぶりがっこ。
   添加物を一切使わない、安全安心ないぶりがっこ。
   そして、山内地域の皆さんの温もり…。
   口にした人、皆を必ずや「うまい!」とうならせることでしょう。
  高橋さんのいぶりがっこはこちらからご購入いただけます。
                      →究極のいぶりがっこ
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高橋家の愛犬ベルも大根の美味しさに太鼓判を押しています。
人間よりも先に新鮮野菜を食べてる…                       
                             県南担当 けこさん

| 2009年12月25日14:56 | 県南情報 | Trackbacks (0)

角館の歴史からファンタジーの世界まで~冬のイベント情報~

  こころ ぽっかぽか~イベント情報~
*角館冬がたり*


四季折々の風情を楽しめる小京都、角館。
春は圧巻の桜色に染まる角館・武家屋敷通りも、この季節は木々が真っ白な雪をまとい、冬ならではの美しさに吸い込まれそうになります。今、この地では“かくのだて歴史案内人”による「冬がたり」が開催されています。角館の歴史や人々の暮らし、食文化などに耳を傾け、ゆっくりと過ごすひとときを楽しんでみてはいかがでしょう?

武家屋敷・岩橋家で開催中の冬がたり。私が参加した回は、京都出身の歴史案内人・松尾さんによる今期初登板という日でした。焼き栗を頬張りながら、まずは冬の暮らしぶりから語りが始まります。
例えば、「がっこ」がなぜ、秋田の食に欠かせないものなのか。その昔、雪が降ると流通が途絶え、必然的に保存食(がっこ)に頼るようになったからだそうです。
そんな話に及ぶと、今度はいぶりがっこが参加者に振る舞われました。部屋中、独特のがっこの香りが漂い、あのパリパリの音を遠慮なく響かせながら、昔の暮らしぶりに想いを馳せる。思わず時間が過ぎるのを忘れてしまう、ひとときです。また、語り口調で歴史が紐解かれると、「教えられる」のとは違い、スーッと当時の様子や情景が頭に思い浮かぶような感覚を覚えます。


武家屋敷をゆっくり歩き、じっくり風情を楽しんだ後は、岩橋家の囲炉裏で暖をとるのはいかがですか。自ずと心もぽかぽかになりますよ。
冬がたり予定日
12月から3月まで
毎週金、土、日。祝日、振替休日。正月1、2日。
午前11時30分からと午後1時30分からの1日2回。約30分行います。
定員25名・無料
(団体は有料)
※30分の語りの後は、引き続き、歴史案内人が岩橋家をご案内します。 
 (正月2日間は除く)
お問合せ先:角館町観光協会(Tel 0187-54-2700)
        :かくのだて歴史案内人組合(Tel 0187-55-1670)
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*槻の木光のファンタジー*


横手市平鹿町のシンボルであり、推定樹齢500年以上の「浅舞の槻の木」(槻はケヤキの別称)。約5000個の電飾を施したケヤキの木が夜空を明るく輝かせます。
開催期間:来年1月10日まで。午後5時から午後10時。
       12月24日と31日は午後5時から午前2時まで
開催場所:横手市平鹿町浅舞地区・浅舞感恩講保育園前
       (平鹿地域局付近)
お問合せ先:平鹿町観光協会
       槻の木光のファンタジー実行委員会事務局 Tel:0182-24-1118


高さ40メートル先に取り付けられた、一際輝く星を見上げてみてください。じっと立ち止まってしまうほど、惹きつけられますよ。ご家族で、もちろんカップルで足を運んでみてはいかがですか?


  
県南担当 けこさん

(さらに…)

| 2009年12月22日18:28 | 県南情報 | Trackbacks (0)

~葉っぱ伝道師・横石氏と余目のこれから~

*~いろどりの花~ 夢の種を蒔こう*

12月10日、過疎化と高齢化が進む町、徳島県上勝町で「葉っぱビジネス」を展開し、年商2億6000万円の売り上げで注目を受けている「株式会社いろどり」の横石知二社長の講演会が大仙市内小友・余目(あまるめ)地区にて、行われました。「夢の種を蒔く!~葉っぱビジネスの奇跡 徳島県上勝町~」と題し、横石氏は地域活性化伝道師として招かれました。
「葉っぱビジネス」とは日本料理に添えられる葉や花(つまもの)をおばあちゃんたちが出荷する農業ビジネスの一つです。年収1000万というおばあちゃんをはじめ、ビジネスに抜きん出た高齢者がたくさんいるそうです。おばあちゃんたちは単に葉や花を出荷している訳ではなく、みんな、パソコンを駆使して全国の市場情報の収集に余念がありません。また、自分が町で何番目の売り上げを上げているかの情報も分かるので、良い刺激となり今も同町で発展中の事業です。
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今回、講演会が開催された地で立ち上げられている、余目いきいき会議協議会の加藤加一会長が、横石氏に相談を持ちかけました。これまでに実施してきた「さくら花火観賞会」「ほたる観賞会」「新そばまつり」などのイベントを紹介するも、ボランティアが主体であり経済的な活性化にはつながっていないがどうすればいいか、と。


これに対し、横石氏は「(協議会が)これまでにやってきた活動は事業にはつながらない。方向性を変えてビジネスを貼り付けていけばよい」とアドバイスしました。余目の自慢であるホタルとビジネスを結びつけた「ホタル体験ツアー」や、ホタル生息地のすぐそばにあった空き家を利用して起業ができないか、という具体案も横石氏から紹介されました。
そのとき、大事なことはキーマンとなる「プロデュースする人」。この大きな役割を担うに相応しい人はビジネス感覚があり、地元の人に信頼される人。何より本気でやる人が適任、と横石氏は言います。先に挙げた具体案を指し、あれもこれも成功させようとするのではなく、協議会の枠以外の人とのつながりを大切にし、何か一つ成功させることを打ち出しました。言わば、絆と絆の繋ぎ役ができる人材が求められるということでしょう。
そして人を呼び寄せるには情報を外へ!と横石氏は続けました。
今はまだ小規模で栽培されている有機米・「ホタル米」を例に挙げ、ホタルが棲むくらいきれいな水で出来た米、というように情報に意味を深めていくのも一つの手と次から次に出る横石氏のアドバイスにじっくり耳を傾ける協議会の方たちなのでした。
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*交 流 会*
講演後、引き続き場所を変えて交流会が開かれました。
余目地区の一軒一軒それぞれにある、古くから受け継がれてきた伝統料理(これを余目では一戸一輝き(いっこいっき)と呼んでいます。)で横石氏をもてなしました。


見ておいしい、食べておいしい、色とりどりのがっこ(漬物)♪
フナの佃煮♪ なべすり餅や寒天♪えごにハタハタ寿司♪
秋田の食文化がお皿の上で繰り広げられました。

家庭料理を振る舞ったお母さんたち
とその舞台裏です。
「料理はみんなで作るけど、こういう機会に年上の母さんたちに料理を教えてもらって勉強してる」とのこと。家庭に伝わる料理。地域で継承していく料理。やっぱり人と人のつながり、大切にしなければならないですね。
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横石氏は「彩の仕掛け人」として世間から注目を集め始めたころ、金銭面やご家族のことを考え、当時の勤務先である上勝町の農協に辞表を出したことがあったそうです。その際、町の住民によって書かれた「嘆願書」が交流会で紹介されました。
「…横石様がいないとやって行けません。どうか上勝、彩の里の灯をけさないで、たすけて下さい。どうか今一度お考え直していただき、私達に生きるよろこびと勇気をあたへて下さい。…」
(引用『そうだ、葉っぱを売ろう!』横石知二著)
この嘆願書が紹介されたとき、会場内で涙を流す余目の方々がいました。上勝町とわが町を重ね、そして自分と重ねたのでしょう。本気で余目のことを考えているのが伝わる、熱い涙…。
※横石氏の基調講演に関しては、由利本荘市で開催されたものを県央担当・よどぎみがご案内しています(大仙市で開催されたものと共通内容)。誰にでも当てはまり、今後に活かせるヒントがたくさんありますので、ぜひ併せてご覧ください。→~葉っぱ伝道師・横井氏の講話~
                                  県南担当・けこさん
                          (写真協力:県北担当・やっつ)

| 2009年12月17日12:34 | 県南情報 | Trackbacks (0)

農業のあり方を考える~農業担い手フォーラム~

          法人化への助走                                                                    
○横手市農業担い手フォーラム○
11月26日、横手市で農業担い手フォーラムが開催されました。
「集落営農」「農業法人化」をテーマに様々な切り口から展開される講演
となり、まさに将来の地域農業のビジョンがそこに見えてきました。 
☆*‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*…………*……☆
村東営農組合、副組合長 木村洋一氏は「特産品開発の実績について」と題し、事例発表を行いました。


顧客ニーズが高まり、「農薬を使わない米や有機野菜が欲しい」といった要望が多くなった。ただ「おいしい」だけでは力不足。「差別化戦略」をどう提案できるか?という問題を提唱した。
さらに、これまでは規格に合わせるだけの大量出荷、補助金が有利であればそれでOKという自分主体で内向きな考えに陥り、「お客様」のことが頭になかった、「お客様」からの生の声が不足していたと木村氏は振り返る。「今後、お客様の買いたい商品の視点に立ち、食の提案活動の実践を行いたい、お客様の欲しい商品を提供する農業を!!」と意気込みを述べた。

「生半可な気持ちでは傷を負うだけ。
 成功はあり得ない」
と断言されたとき、木村氏の農業に対する厳しくも強い思いを誰もが感じたはずです。一方で
「皆さん、夢をもちましょう。
 まず一歩、踏み出しましょう」
という呼びかけに希望をもつ方も多かったのではないでしょうか。
☆・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  


フォーラムではこのほか
農業組合法人  アグリ白藤  
代表  林輝夫氏(写真:右)
生産組合きずな     
代表  斉藤龍平氏
JA秋田中央会 担い手対策室 
課長補佐  杉渕忠彦氏
以上の3名がそれぞれの立場や視点から講演をされました。
☆*‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*…………*……☆
講演のあと、岩手県花巻市から来場した劇団「ぜんとようようくらぶ」
が集落営農組合をテーマにミュージカルを上演しました。
“今こそ、農業・農村がキラめく時”
       ~やってよかった、集落営農を生かした地域づくり~



設立当初の集落営農組合は組合員の意識や思い、価値観もバラバラで課題が山積み。
そこから「集落営農をみんなが安心して暮らせる、希望をもてる地域づくりのきっかけにする」という発想に転換し、組合の中に部会を立ち上げ、それぞれの年齢や立場の人々が分かち合い、成功にたどり着くまでを描いたストーリー。
   

   劇中、「農業は生きていく力、私たちの宝」と何度も繰り返し、
   私たちに農業を見直すきっかけをくれたほか、「農家は環境への
   感謝が足りない、大切さに気付いていない」と耳が痛くなる言葉を
   呈し、「大事なのは気付き」とした。
☆*‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*…………*……☆
農業はこれからも、新しいスタイルが求められるでしょう。そのとき、私たちの考えも従来のままに留まっていては時代のニーズについていけないのかもしれません。一戸の農家の考えで問題を解決しようとするのではなく、地域の人々が手を取り合って助け合う、そんな姿勢がこれからの農業を支えていくのではないでしょうか。これが私にとっての「気付き」でした。
◆ ちょっと豆知識 ◆


こちらは会場:横手市増田ふれあいプラザ内にあるホールのステージ幕。増田町出身・矢口高雄氏の言わずと知れた「釣りキチ三平」
この麦わら帽子がトレードマークの三平くん、増田町に正式に住民票があるんですよ。
                               県南担当 けこさん
                                 
                                                            

(さらに…)

| 2009年12月7日19:31 | 県南情報 | Trackbacks (0)

秋田の農家民泊!留学生が西木町へ

     仙北市西木町に世界が大集合!
今秋、秋田県内の各大学に来ている留学生が仙北市西木町を訪れ、
1泊2日の農業体験をしました。(総勢35名が5軒の受入農家に分散)
「一体どんな体験や出会いがあるんだろう!?」
大きな期待と小さな不安が見え隠れする中、いざ受入農家へGO!
       ―泰山堂にて―


昔懐かしい日本の象徴である囲炉裏を囲んで7カ国の体験参加者が大集合!来日してわずか3日目という学生もいる中、多国語が飛び交います。しかし、言葉の壁を感じさせない笑顔でパチリ☆
「 “おしん” デ ミタ ヘヤニ ニテイマス 」
★・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*
[#IMAGE|c0214156_12592118.jpg|200912/02/56/|left|240|180#]留学生同士もこの場が初顔合わせ。自己紹介をして少しずつみんなが打ち解けていきます。緊張の場を和ますのはやっぱり泰山堂のお母さん!
(藤井けい子氏 写真:左)
[#IMAGE|c0214156_131278.jpg|200912/02/56/|right|240|180#]― 栗の選別―
お父さん(藤井直市氏)の指導のもと、栗の選別から開始。「簡単そうに見えてどれが虫食いなのか分かりにくい。」とみんなの声。それにしても栗の数に一同驚き!
[#IMAGE|c0214156_1323639.jpg|200912/02/56/|left|240|180#]お母さんが子供のころは生栗をよく食べたとか。試しにみんなで生栗を試食。
「甘い」
「煮たほうがやっぱりおいしい」
感想は三者三様。
 ★・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*
[#IMAGE|c0214156_1392748.jpg|200912/02/56/|right|180|240#]
― きりたんぽ作り―
お父さん「水加減に注意!」
初めてのきりたんぽ作りにあちこちから「楽しい♪」という日本語が聞こえてきました。


一人に一本ずつ
味噌たんぽ。
「味噌は自分でつけて?」
とまずはお母さんが
お手本。


甘く煮詰めた味噌をしゃもじに絡ませ、きりたんぽをコロコロ転がします。
初めてにしてはみんな上出来!


きりたんぽに少し焼き目が付くまで一休み。
おいしくできるかな?
東屋の解放感がみんなの会話を弾ませます。
 ★・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*


― 大豆の選別作業 ―
一粒一粒丁寧に。お父さんの目が光ります。細かい作業ですが、普段は藤井家のおばあちゃんの仕事だそうです。


―枝豆の収穫―
「アメリカデハ エダマメガ ブームデス。」
塩をかけずに食べるそうです。


おやつの大学芋。
「味がいまいちのときは小学芋か中学芋だな」
とお父さん。
「日本人の男の人って女性をほめないよね」というお母さんに一同納得。
お父さん苦笑い( ^^;)
★・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*

     四方を田んぼで囲まれた農道をみんなで散歩。
     何気ない田舎の風景が「感動」をもたらします。
 ☆ ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・
   
   コミュニケーションに欠かせないもの=「ことば」とよく言われます。
   でも言葉が最も重要か、と言えば私の答えはNOです。
   農業体験を通して多国語が飛び交う中、コミュニケーションに
   つまずくことは多々ありました。
   しかし、だからといってみんなが分かりあうこと、助け合うことを
   止めるわけではないですよね。
   国の違いなんて意外とちっぽけなものかもしれません。
   楽しい時間はもちろん、心の交流という大切なものに
   気づかせてくれた泰山堂のお父さんとお母さんに感謝!
   以上、グローバル・グリーン・ツーリズムでした☆
                              県南担当・けこさん
 ★・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*
  

~花まるっ協議会 会員情報 ~


泰山堂
●1泊2食付き/6000円(大人)・4000円(小学生)
 幼児無料
●1泊朝食付き/4000円
●1泊素泊まり/ 3000円
●昼食のみ/1000円(1食) 
冬季間は暖房費として一人当たり300円追加。体験料無料。飲み物は持参。
 
◆住所 〒014-0513仙北市西木町小渕野字落合56
◆TEL&FAX 0187-47-3103

| 2009年12月2日15:17 | 県南情報 | Trackbacks (0)

県南情報★グリーン・ツーリズム推進フォーラム参加者募集!

県南(雄平仙)地域
グリーン・ツーリズム推進フォーラム

県内では農山漁村体験型教育(修学)旅行のニーズが高まったことに伴い、農林漁業体験を併せた民泊の受入が広がってきています。特に県南地域では今後も学校間交流などの拡大が見込まれています。都市と農山村の交流人口・農業、農村体験者の一層の増加を図り、活力ある地域づくりをフォーラムに参加して一緒に考えてみませんか?
 
受入農家の皆さま、受入に関心のある農家の皆さまをはじめ、
どなた様でもご参加いただけます。
農業体験の受入で地域をもっと元気にしましょう!
☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日時:平成21年12月3日(木)13:30~16:00
場所:増田ふれあいプラザ
(横手市増田町増田字新町285 TEL0182-45-5556)
◆基調講演 
「旅行エージェントの立場から見た農村の可能性と
秋田県のグリーン・ツーリズム」
講師 : 阿部昌孝氏
(?JTB東北交流文化事業部地域交流ビジネス推進部長)
◆パネルディスカッション
「日本の新産業、発信地は秋田県」

パネラー:大和田しずえ氏(たざわこ芸術村)
      高橋輝子氏(農家民宿「輝湖」)
      和泉真一郎氏(横手市立栄小学校長)
      藤川幸久氏(NPO法人まちおこし結っこ)
コーディネーター:田口久義氏
(GT花まるっ大学相談員、NPO法人ふるさとふれあい協議会理事長)
助言者:阿部昌孝氏
☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
問い合わせ:仙北地域振興局農林部農林企画課(  0187-63-6111)
        平鹿地域振興局農林部農林企画課(  0182-32-9501)
        雄勝地域振興局農林部農林企画課(  0183-73-5180)

| 2009年11月30日17:01 | 県南情報 | Trackbacks (0)

HELP!大農高・野菜部からのお願い

       
大曲農業高等学校 野菜部
「野菜オーナー制度」ー次なるプロジェクト始動ー
大曲農業高校、野菜部の活動をご紹介します。
以前、彼らは野菜栽培の基礎を学ぶ「一人一作目栽培」、授業で生産した野菜を販売する「農産物販売」などを行っていました。
しかし、「高校生の就農希望者減少」と「アパート暮らしの増加による子供の栽培体験の減少」を課題とし、その解決策として「野菜オーナー制度」という取り組みを始めたのです。
☆‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*……*………☆彡
野菜オーナー制度とは?


一般からオーナーを募集し、例えば200円で枝豆4株を購入してもらい、「定植(苗を畑に植え付ける)日」と「収穫日」を2日ずつ設け、参加してもらいます。
収穫までの間、必要とされる播種、育苗、除草作業は部員が行いますが、集会日が設けられるので観察や交流を通し、野菜の生長を楽しむことができます。
なんと! オーナーには園児もいるんですよ。
そして収穫日に枝豆料理講習会を行い、部員からおいしいゆで方を教えてもらったり、簡単でおいしい「枝豆はんぺん焼き」を作って試食したりと楽しい企画も活動の一つ。


たとえ農業経験がなくても、部員が教えてくれるから大丈夫。
高校生と侮ることなかれ、彼らは一人一作目を任されたプロであり、その意識をもってこの活動に臨んでいます。
皆さんも野菜オーナーに挑戦してみませんか?
年々、オーナー参加者は増え続けており、「これがきっかけで家庭菜園を始めた」「子供の野菜嫌いがなおった」などの声も届くようになりました。
部員自身も野菜栽培を通して地域交流が実現でき、農業への関心と理解を高めることができたと喜んでいます。
☆‥…*……*……*……*……*……*……*……*……*……*……☆彡
しかし…
ここで満足してしまったら伝統ある大農・野菜部の名が廃る!
次なるプロジェクトがすでに始動してるんです!
「耕作放棄地を畑として蘇らせたい!
そしてアパート住民の農園として交流の場にしたい!」

これが彼らの次なる課題であり、挑戦です。
これまでの取り組みと違う点は他にもあり、
「更に交流の場の拡大を狙って管理は地域で
家庭菜園などをしている高齢者にお願いしたい」
と彼らは言います。(もちろん部員はコーディネーターとして栽培技術指導にあたります)
この新プロジェクト。彼らは一歩一歩着実に歩むべく日々この挑戦と向き合っています。が、課題が山積み。。。
課  題
?大農高から通える範囲で耕作放棄地が見つかっていない
?地域の高齢者に協力を仰ぎたいが見つかっていない
?大仙市内でアパート暮らしをしている方で野菜オーナーになりたい
 という人が見つかっていない
ぶち当たった壁は厚く高い。。。


彼らは単に地域の人と野菜づくりを通して交流がしたいという思いに留まっているのではありません。
大仙市で一人暮らしをしている人と交流を図ることにより、もっと魅力的な大仙市を伝えていきたい、交流により「大仙市に住み続けたい」という思いになってほしい、
という願いを込めて活動に取り組んでいます。

彼らは地域のために今、動こうとしているといっても過言ではないのです。
どうか、力を貸して下さい
些細な情報でも構いません。彼らは皆さんの情報や思いを必ず糧にして
厚く高い壁を乗り越えてみせます。
★大農高付近の土地で使用可能な耕作放棄地に心当たりのある方!
★野菜作りを通していろんな世代の人と交流を楽しみたいという
 おじいちゃん!おばあちゃん!
★大仙市に住む方で地域のことをもっと知りたいという方!
 何か始めてみたいと思っている方!
そんな方々、いらっしゃいませんか??
またはあの人にぴったり!というご紹介も大歓迎です。
どうぞご協力よろしくお願いいたします。 
☆‥…*……*……*……*……*……‥‥‥‥・ ・ ・
皆さまからの情報をお待ちしております? 
sqfty805@ybb.ne.jp もしくは、 dainoyasai831@yahoo.co.jp
 
                               県南担当 けこさん

| 2009年11月25日16:07 | 県南情報 | Trackbacks (0)

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