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‘県央情報’ カテゴリーのアーカイブ

和みの空気の懸け橋~和み庵 京かのこで初釜~

 正月は、若水に青竹を使用、花入れは鶴首、灰型は火箸でつける――。
 これだけ聞いて、何のことを言っているのか解る方、いらっしゃるでしょうか。
 ピンときた方、そうです、茶道の初釜です(上記は、裏千家のものです)。
 にかほ市金浦にある
農家・漁家レストラン「和み庵 京かのこ」では、本格的なものから気軽なものまで、流派の垣根を越えて茶道をたしなむ方々に、茶室を貸し出しています。

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 こちらは、「裏千家」金浦支部の佐藤サツ先生。地元の老人クラブなどに赴いてお茶の作法の指導をすることもあります。
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 気軽に楽しいお茶会も、本格的な茶室が雰囲気を添えています。
 参加者のお一人、佐々木さんは「仲間が集まることで忌憚のない話ができるし、それが間接的であっても生活に張りが出るし、精神的に塞いでいる部落の人間にとってプラスに働くように思います。私は専業農家で、長年慌ただしく暮らして参りましたが、冬の閑散期はお茶会で心を落ち着け、皆と和合していくことが肝要と感じています」と、ひとつひとつ言葉を紡ぐように話してくださいました。
 仲間うちの楽しい語らいに、「和み庵」は一役を担っています。


 そして、京かのこオーナーである小柳千鶴子さんが加盟する「江戸千家」の初釜にも、先日お邪魔して参りました。P1130688
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 こちらが、農家・漁家レストラン「和み庵 京かのこ」のオーナー、小柳千鶴子さん。
P1130668 新年明けての初釜で使用する、濃茶用の金杯を使って、お茶を点てます。
 「裏千家」は全国各地にその根を降ろしていますが、「江戸千家」は、秋田では馴染みが薄いそうです(秋田支部は由利本荘にあります)。
 千鶴子さんは、「着物を着て、仲間内で楽しく過ごす正月が一番。私ら、本当に趣味だからね。」と、充実した面持ちで話してくださいました。
 本格的なお茶会から気軽なお食事会まで、「京かのこ」の千鶴子さんは、いつもあたたかい笑顔でお客様をお迎えしています。
 そうかぁ、大好きなお茶会が、この笑顔の秘訣でもあったんだな・・・。
 「お茶会とまではいかずとも、美味しい抹茶が飲みたい!」という方は、是非
農家・漁家レストラン「和み庵 京かのこ」に出掛けてみてくださいね!
 美味し~いランチを楽しんだ後には、ふくよかな香りの抹茶が振る舞われますよ(コーヒーに変更可能・料理とも要予約です)。

P1120127-340p  点てたての抹茶は、芯から冷えた身体を温めてくれます。 P1130653 秋田県は例年になく雪深いですが、そのぶん人情も深いです。

県央地区現地特派員 よどぎみ 

| 2011年2月2日17:00 | 県央情報 | Trackbacks (1)

大潟村第31回冬季ふるさと祭り

旬のイベント盛りだくさん!大潟村冬季ふるさと祭り

 
 大潟村で2月6日(日)、毎年恒例の「大潟村冬季ふるさと祭り」を開催いたします。
 
なお、大潟村グリーン・ツーリズム連絡協議会の小林さんも、「歩くスキー教室」のイベントにいらっしゃいます。
 冬の遊びを一緒に楽しみませんか?
県央地区現地特派員のよどぎみも参加予定!
 
 
日 時: 2月6日(日) 10:00〜12:30
 
会 場: サンルーラル大潟前・多目的運動広場前
 
 
日 程
 
9:45〜 開会式
 10:00〜 イベント(歩くスキーやソリなどの雪遊び、ポニー乗馬、
       たこあげ、ぐるぐるじゃんけん)
      屋台(焼き餅、うどん、甘酒、野菜スープ、ポップコーン、
       三平汁、豚汁など)
 10:30〜 宝さがし 
 10:50〜 餅つき体験
 11:15〜 綱引き大会
 11:50〜 ヤートセ踊り(演舞:夢舞明人・五城目町出身)。
 
※天候により内容を変更する場合があります。
 
 お問い合せ
 教育委員会/生涯学習班
  電話番号:0185-45-2611

| 2011年2月1日15:32 | 県央情報 | Trackbacks (0)

男鹿半島 真冬の味覚の祭典「鱈まつり」

男鹿半島 真冬の味覚の祭典「鱈まつり」tara1
 厳冬の男鹿の荒波が育んだ鱈は、海が荒れれば荒れるほど旨くなる。
 寒風吹き荒ぶ中、旬の鱈を味わう男鹿半島の真冬の味覚の祭典です。
 男鹿が誇る自慢の「鱈鍋」を、各温泉宿に泊まってゆっくりと堪能してください!
●「鱈まつり」チラシ(温泉プランなども、こちらでチェック!)

 網元番屋 期間限定オープン!

 
P1120734  以前、「秋田花まるっ元気通信」内で、よどぎみがハタハタ取材をさせていただいた「戸賀浜のかあちゃん達」が、またまた活躍!あっつあつの鱈汁と、手作り漬物を振る舞ってくれます。
 ハタハタとはまた一味違う「男鹿の味」を、この機会に
ご賞味ください♪
※1日限定100食・売り切れ御免。
開催:2/5(土)・6(日)・11(祝)・12(土)・13(日)
時間:各日13:00~15:30
場所:戸賀網元番屋/県漁協戸賀支所前
料金:一杯400円
 
 お問い合わせ
   社団法人 男鹿市観光協会 (電話番号:0185-24-4700) 
県央地区現地特派員 よどぎみ

| 2011年1月31日14:21 | 県央情報 | Trackbacks (1)

つれづれなるままに~本日の遊学舎レポート(2011・1・25)~

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 「秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会」が入っている「秋田県ゆとり生活創造センター
遊学舎」の、本日の中庭の様子です。
 朝から珍しい晴天で、「ドスン!ドゴッ!!ズザザザ~!!!」という鈍い音と共に、屋根から大量の雪が雪崩れ落ち、かなりビクッときたよどぎみ。
 とはいえ、日差しがあったかくて何より。このまま、春へ・・・とまではいかないだろうけれど、少し寒気が緩んでくれたらなぁ。
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 秋田の食文化を生かした調理講座などを行う「食工房(くいしん房)」からは、何やら美味しそうなにおいが漂って参ります・・・。
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 あ!協議会会員「農家民宿 重松の家」の佐藤祐子さんを発見!!
 JA新あきた北地区女性部による、冬季郷土料理講習会が行われていました。
 同女性部では、会の親睦を深めるため、ときどき料理を持ち寄っての披露会などが行われているそうです。
 今回は、その技術向上のためのお料理教室といったところでしょうか。
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  ということは、「農家民宿 重松の家」の、あの、いつものスタッフも・・・いらっしゃいました!(写真左)
 「2月9日に予定している『米粉料理体験』ではお世話になります!」と言うと…「なんも言わねっても、くるもんだど思ってらや!(笑)」との嬉しいお誘い。
 そして、何とこの講習会、協議会相談員である青木育子先生が講師を務めておりました(写真右・左)。

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 参考までに写真を撮らせていただこうとしたら、「どうせなら、持って行って味わってみて!」…で、ありがたく頂いたお料理の品々。あったかい人柄が自慢のみなさんでした!

 上から時計まわりに「あずきでっち(小豆は縁起のよい食べ物とされ、お祝い事、特に県南地域の子供の祝い事などに作られる。参考:「あきたファンドッとコム」)・水菜のツナプチ和え・長いもスウィーツ・くるみおこわ・豆腐巻き(こちらも県南地域の郷土料理。かつて大豆がよくとれ、その大豆で作られた豆腐に卵と白砂糖をふんだんに使用したお菓子は縁起ものだった。参考:同上)」

 ちょうどお昼時間だったので、美味しくいただいて、満足満足♪ごちそうさまでした。
 
何週間ぶりに、ようやく太陽が顔を出している「遊学舎」より、よどぎみがお送りいたしました。

どこまで食い意地張ってんだろう、県央地区担当 よどぎみ(反省)。

| 2011年1月25日13:18 | GTのPR, 県央情報 | Trackbacks (0)

キイチゴ革命!~五城目町・新規特産品への取り組み~

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 五城目町新ブランド(特産品)確立への起爆剤として、「キイチゴ」が注目されています。
 キイチゴ?そうです。パウンドケーキの中に混ぜ込まれ赤い芳香を漂わせていたり、レストランのアイスクリームやヨーグルトケーキなどにちょこっと乗っていたりする、あのキイチゴです。
 なぜ今、「五城目町でキイチゴ」なのか?――
 
その答えを探るべく、1月13日に五城目町・五城館ホールで行われた
「キイチゴ研究報告会」に行って参りました。

~くわしくは、「キイチゴ革命!~五城目町・新規特産品への取り組み~」をご覧ください~



県央地区現地特派員 よどぎみ 
  

| 2011年1月19日09:46 | 県央情報 | Trackbacks (0)

県央地区・2010年度のハタハタ概況を振り返り!

 秋田県民には言わずと知れた、神の魚・鰰。

 以前、こちらのブログで「男鹿半島・冬の味覚!~ハタハタ番屋が期間限定で復活~」や、神の魚・鰰「秋田ハタハタ」でお伝えしましたとおり、昨年末は男鹿のハタハタ取材に奔走いたしました。
 
ふと、自宅の冷凍庫にはまだ冷凍したハタハタ(雄)があることを思い出し、再度ハタハタに想いを巡らせたよどぎみ。
 
年も明けてしまいましたが、ここで2010年度のハタハタ概況を振り返り。農業も漁業も、決して一過性のものではなく、今後も永く続いていく(続けていく)ものですから・・・。
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「つくって知る、しょつる。」
 
~ハタハタしょっつる講習会~での考察(男鹿市船川金川・かねがわ畑にて)

 水道の蛇口から伸びたホースの先に、山盛り積まれた大量のハタハタと、水を張ったタライ。防寒具を着た上に前掛けをし、この大量の相手を前に怯むことなく対峙する。作業の要領を見据えた表情で、ハタハタの頭と内臓を落とし、桶に滑らせていく。最後の一匹を削ぐと同時に、ザルから落ちてしまった何匹かのハタハタを掴み、タライの水面を目がけ、ザバっと放り込む――。
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男鹿市内では冬の風物詩ともなっている、「神の魚・ハタハタ」を捌く光景。
 獲れたてで新鮮なハタハタといえど、家の中では移り香が気になるため、各家庭では玄関など戸外での作業となるのです。
 これなしでは年を越せない、という程、男鹿市民しいては秋田県民にとって生活と切り離せない魚・ハタハタ。そのハタハタに塩を混ぜ、熟成させた魚醤調味料「しょっつる」というものがあるのをご存知でしょうか。
 
このしょっつるをもっと広く知ってもらうには、自分自身でしょっつるを作ってもらい、もっと気軽で身近な調味料として使ってもらうことが必要――そんなコンセプトで行われた「ハタハタしょっつる講習会」。
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会場は男鹿市船川港にあるかねがわ畑、主催はNPO法人あきた地域資源ネットワーク。具体的な作業の進行・指導をしてくださったのは、「かねがわ畑」という直売所をはじめ、男鹿半島の観光案内、昔語りの出前口演などを行っている、「男鹿半島案内ボランティア」の会のお母さん方です。
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 夏井眞智子事務局長
が先に立ち、男鹿市船川金川(かねがわ)にお住まいのお母さん方に声をかけ、前回の講習が好評を博し今年で2年目。
 中には、東京や大阪など遠方からお越しの参加者もいらっしゃいます。
 船川漁港で夕べあがったばかりの、獲れたてハタハタを使ってのしょっつる作り。手順は、以下のようにすすめました。

★手順(匂いが分散する屋外で行うことをお勧めします)
 生のハタハタ、650キログラムの頭と内臓を切り落とす。
 3回に分けて水を取り換えながら洗う。
 ぬめりを取ったら、水切りをする。
 5キログラムずつ小分けにしたハタハタに、25パーセントの塩(1.25キログラム)を混ぜ、漬け込む(麹を入れる方もいます。入れると黒く、香りも変わります)。
 1キログラム程の小石で重しをし、ビニールで覆う。
 3年間、冷暗所(日の当らないところ)に置き、寝かす。
 ※途中、開けたりかきまぜたりせず、放置する。
★以下は、3年後の作業
 焦げがつかないよう数回かき混ぜながら煮る(七輪、練炭火鉢が望ましいが、カセット卓上コンロや反射式ストーブなどでも可)。
 2~3枚の木綿や晒をザルに被せ、2~3回ほど濾(こ)す。
 約3リットルのしょっつるが出来るので、ビン詰めして保存する。
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 東京から参加で、今朝方、夜行バスでお越しの本所稚佳江さんは、「知人の結婚式でたまたま、主催の方と知り合い、このイベントを紹介されました。話をしながら同じ作業をしていくなかで、人とのつながりを感じられるって、いいですね。今では珍しくなってしまった魚醤ですが、私はマイしょっつるを持ちたいと思ってます(笑)」とお話してくださいました。
 秋田県のみならず日本各地、世界各地では、古くから人々は魚醤を生活に役立ててきました。石川のいしる、ベトナムのニョクマムなど、様々な魚醤があります。
 主催のNPO法人あきた地域資源ネットワークの鐙さんは、「もともとは、各家庭で普通に作られてきた“郷土食”ならぬ“郷土調味料”。かつて数百軒あったという県内のハタハタしょっつる会社も、ここ15年ほどで激減。県内でも岩舘・八森に2件、雄物川に2件、男鹿に至っては1件しかなく、その消費も200トンから30トン以下にまで落ち込んでいる。今まさにしょっつるは、大変危機的な状況にあるのです」と説明。
 さらに鐙氏は、「秋田県の食文化の消費を増やすには、その沈黙を続けている底辺の部分を拡大する必要があると思う。」とコメント(写真左下)。
 人々は、自分に合ったしょっつるを自らが作り、使い続けてきた。ひとことにしょっつるといっても、その味は各家庭ごとに実に様々なもので、時に購入することがあっても、会社による多種多様な味の違いを選び、使い続けて来たというのです。
 それを、「しょっつるはそもそも、買うものではなく作るもの」という、独自のハタハタ論を展開し、今回のイベントを開催するに至ったといいます。
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ハタハタに関する講習では、秋田県立大生物資源科学部の杉山秀樹客員教授(写真右上)によるハタハタにまつわる講習会が行われ、「雷鳴轟き、波がはたはためく頃に獲れることから、海の神様である波多多神がやってきたと。そこからハタハタと呼ばれるようになった」と説明、会場内からは納得の声があがりました。

 なお、このしょっつる作り講習会は一度きりではなく、今後毎年開催される予定です。
 そして3年後には、寝かしたしょっつるを精製する作業が待っています。つまり毎年、人と人との縁が切れ間なく続いていくことになります。
 これは、「ハタハタ的グリーン・ツーリズム」?いずれ、農村だけでなく漁村での新しい取り組みが、今後の秋田県と他県での双方向交流が生まれることは確かです。
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今回参加した方々との、3年後の再会を楽しみに待ちつつ、この「しょっつる」をつくるため、毎年各地域から男鹿に人々が集結し、それが秋田を元気にするための一端となることを願っています。

県央地区現地特派員 よどぎみ。

| 2011年1月18日18:50 | 県央情報 | Trackbacks (0)

農土香からのメッセージ~食育と米粉利用への取り組み~

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 「米粉を使用した料理教室と食育講話(主催:「あきた市民農楽校」(NPO法人秋田バリアフリーネットワーク))が、このほどにかほ市総合福祉交流センター「スマイル」でおこなわれました。
 講師は、ご存知農家レストラン「食育工房 農土香」の渡辺広子さんです。


 参加者は、秋田市内よりバスで訪れた「あきた市民農楽校」のメンバー15名で、定期的に「秋田の“農”を考える講座」を開いている団体です。
 今回はじっさいに米粉を使用した料理を作ることで、本来の食育の在り方や今後の米粉利用法を考えるきっかけへとつなげようというもの。
 午前中は、広子さんが通常レストランで提供をしている具沢山の米粉ピザ、米粉の揚げパンを作る料理教室、午後はレストランでの「食育講習会」となりました。


 農家レストラン「食育工房 農土香」のくわしい取り組みは、「農土香からのメッセージ~食育と米粉利用への取り組み~」をご覧ください!

県央地区特派員 よどぎみ。

| 2011年1月18日10:27 | 県央情報 | Trackbacks (0)

草木谷からの恵み~純米酒「草木谷のしぶき」完成!

 以前、「草木谷を守る―地域住民の里山保全活動~石川理紀之助ゆかりの棚田で稲刈り体験~」でお伝え致しましたとおり、2010年10月11日に収穫された酒米(秋田酒こまち)を使った純米吟醸酒「草木谷のしぶき」が、おととい(2011年1月5日)、五城目町にある福禄寿酒造株式会社にて完成しました!P1120095

 それに合わせ、谷津田再生プロジェクト(※)の一連の活動の様子を、昔ながらの脱穀体験(於:潟上市郷土文化保存伝習館前)田んぼの学校大収穫祭(於:大久保小学校体育館)草木谷からの恵み~純米酒「草木谷のしぶき」完成!~の3部構成でお伝えします

   詳しくは、草木谷の恵み~八郎湖の水源地・草木谷―里山保全活動のその後~をごらんください!

 県央地区現地特派員 よどぎみ。


 

| 2011年1月7日17:51 | 県央情報 | Trackbacks (0)

ガーデンカフェタイム・クリスマスキャンドルライブ!

 今年のクリスマスは、みなさんどのように過ごされましたか?
 にかほ市にあるガーデンカフェタイムでは、12月25日、地元・にかほ市出身のフルート奏者・佐藤蘭子さんを呼んでの「クリスマスキャンドルライブ」が開催されました。


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 続きは、「美の国秋田桃源郷をゆく」「ガーデンカフェタイム・クリスマスキャンドルライブ」をごらんください。

                             県央地区特派員 よどぎみ

      

| 2010年12月28日11:54 | 県央情報 | Trackbacks (0)

神の魚・鰰「秋田ハタハタ」

P1120747   「男鹿半島・冬の味覚!~ハタハタ番屋が期間限定で復活~」(花まるっ元気通信)でもお伝えしましたとおり、ただ今男鹿市では、ハタハタ漁が最盛期を迎えています。
 「魚」に「神」と書いて「鰰(ハタハタ)」。
 この呼び名は、雷が鳴る11月頃に獲れることから、カミナリウオとも呼ばれ、雷の魚=神の魚=鰰になったと云われています。
 また、通常は全く姿を見せないのに正月の頃突然、産卵のため大群で押し寄せてくることから、「神様からの恵みの魚」であるとして敬意の念を表したのがはじまりと云われています。
 秋田県内各地には、そんなハタハタ漁を支えている漁師さんがたくさんいらっしゃいます。

 「男鹿半島・冬の味覚!~ハタハタ番屋が期間限定で復活~」(花まるっ元気通信)でお世話になった「戸賀浜のかあちゃん」らが所属している、「秋田県漁業協同組合北浦総括支所」の、原田光生総括支所長にお話を伺ってきました。
 
「漁の間は、徹夜どまではいがねくても、連日寝不足だ。そのための番屋なんだども。でも、最盛期を知ってるがら、収量は若干少ねぇな。」
 原田さんは一昨年総括支所に赴任してきてから、約一年の準備期間を経て“戸賀浜のかあちゃん”の加工所を再発足させ、見守ってきました。
 「今回の“番屋の復活”は、とりあえず様子を見てのイベントだったけれど、一過性のものであって欲しくないな。加工所の存続も含めて、いずれ彼女達には自立してほしいと思っている。そのための支援は、もちろん今後も続けていくつもりだし、サイドビジネス的な意味でも応援している。」
 と、番屋復活の裏話を教えて下さいました。
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佐藤業務課長と原田総括支所長
 今の時期、産卵のために大群で押し寄せる秋田県の「季節ハタハタ」は、その大きなお腹に蓄えられたたくさんのブリコのおかげで、他の産地に比べ身が大ぶりなことが特徴として挙げられています(3歳以上のものは、体調約23cm程!)。
 その理由として、秋田県沿岸は、卵を産みつけるのに都合がいい海藻や、ふ化した稚魚が食べるプランクトンが豊富。ハタハタにとって好条件な場所だからです。

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 秋田音頭でも「秋田名物八森ハタハタ♪男鹿でおがぶりこ♪」と謡われているくらい、国内最大のハタハタ産卵場となっています。
 そのくらい、長い歴史のうえで県民の生活に深く、密接に関わってきた魚。
 「ハタハタなしでは、正月を迎えられない」という秋田県民も多いです。
 ちなみに、平成14年には秋田県の「県の魚」に制定されました。
 最近は魚屋さんでもスーパーでも、以前のようにハタハタが大量に並ぶ光景が増えてきました。
 塩焼き、醤油煮、そして「しょっつる鍋」(ハタハタを塩漬けにして2~3年発酵させた魚醤「しょっつる」を使用した、秋田県を代表する鍋)・・・昨日は焼いて食べたから、今晩はしょっつる鍋かな?それとも、味噌漬けやハタハタ寿司を漬けようか―。
 
秋田県民の、いつもの冬をいろどるハタハタ。
 食べる時には、冬の荒海と格闘しながらハタハタ漁に精を出している漁師さんがいるのだということを、ぜひ思いだしてくださいね。
            明日はハタハタかやきの予定・県央地区特派員:よどぎみ。

| 2010年12月21日18:00 | 県央情報 | Trackbacks (0)

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