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‘県北情報’ カテゴリーのアーカイブ

三種町山本で日本一のじゅんさいを採る!



秋田の初夏といえば、やっぱりじゅんさいをつるんと一口頂きたいところ。
日本一のじゅんさいの里・三種町山本の阿部正子さんのじゅんさい沼でも摘み取りが盛んに行われています。
今回はわたしも摘み取りを体験!小さな船に乗って右往左往しながら4時間30分。850gのじゅんさいを摘み取った後はなんとも爽快で、しかし陸に上がった後は膝がガクガクしてしまいました。
☆じゅんさい☆


じゅんさいは、澄んだ淡水の湖沼に生息するスイレン科の植物。
三種町では全国のおよそ9割を栽培しています。
小さいほどに高価とされ、
5月から9月が最盛期。
減反作物として推奨され日本一の
面積と収穫量を誇りますが、
高齢化などから年々じゅんさい農家は減少傾向にあり、
町商工会では摘み取りの担い手育成にも力を入れています。☆☆☆
■初!じゅんさい摘み取り体験!!


三種町山本志戸橋。
当協議会会員である
やまもと百姓大学」のメンバー
阿部農園を営むのは、
阿部隆一さん、正子さんご夫婦。
10年前に減反の田んぼを
じゅんさい沼に転作しました。


今月中旬、天気も良く風もない
絶好の「じゅんさい日和」の一日。
摘み取り初心者の私に
ご指導くださったのは、
正子さんの妹である
笹村加代子さん


「入る時に気をつけてね。
こうして左手に棒を持って
バランスを取りながら、
右手の親指の爪で、
こうして…プチっと、ね。
プチっと。やってみて。」
何度もテレビで見た光景に心躍る私はさっそく挑戦!
次第にじゅんさい独特のぬめりにも慣れ、
少しずつ上手になっていったような…いかないような。
「体験を受け入れるようになってから、いろんな人と会うのが面白いよね。
ある時来た男の人は、
『おれ、今度からじゅんさい食べる時は拝んでがら食べる!
こんたに大変だどは思わねがった~。』って言ってね。
子供なんかおもしろがっちゃって、先生が『あがれ~』って叫んでるのに
『聞こえませ~ん』って(笑)。人との交流がやっぱり一番楽しいかな。」


■秋田名物じゅんさいを支えるのは地元お母さんたち。↑左から、阿部正子さん、袴田まゆみさん、渡部トミさん
摘み取りの時期になると妹の加代子さんのほか、地元から2人の
女性にお手伝いを頼んでいいます。
例年の最盛期は5月下旬から6月にかけてですが、今年は気温の
低い日が続いたため2週間ほど収穫期が遅れているそうです。


小さくて若いほど
高い値がつくじゅんさい。
この日のじゅんさいは葉も少なく、
沼を覗くだけで、
30cmほど下の小さなじゅんさいを
見つけることができました。
■やりがい


阿部正子さん夫婦が
自分のじゅんさい沼で
摘み取り体験の受け入れを
はじめましたのは、
今から5~6年ほど前のこと。
(体験で訪れていた
        渡部一登志さん→)
沼を広げながらも
管理にはなかなか手が回らず、
また、じゅんさいは摘んだ後からわき目が出て増えるため、
毎日摘み取りをしなければすぐに葉だけが大きくなってしまう。
それならいっそ体験を受け入れて採ってもらおう、と思いついたそうです。
やりがいはなんですか?と聞くと正子さんはこう答えてくれました。


「うちはね、田んぼはお父さん、
じゅんさいはわたしって
一応分けてるのよ。
だからじゅんさいのお金は
わたしが管理できる。
女性が自由に使えるお金を持てる
っていうことはいいのよね。
それがやりがいかな?。」
午後になって少し出てきた風が頬にあたりながら沼の上を通りぬけ、
沼の上に浮かんだ5隻の船をユラユラと揺らします。
水面がキラキラと輝いて、思わずぼーっとしてしまう午後の時間。
風が出てきたら抵抗せずに流されるまま進んで(笑)と正子さん。
計らずも一か所に集まった阿部さんたちを記念撮影して一休み。
バケツに入った850gのじゅんさいを「丁寧できれい、これは上物だ!」と
褒められたことを素直に受け入れ上機嫌で家路につき、
夜は正子さんおすすめのじゅんさい鍋を堪能したのでした。
                                 県北担当 やっつ
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協議会会員情報 やまもと百姓大学 

| 2010年5月24日12:39 | 県北情報 | Trackbacks (0)

渋谷・大館グリーンツーリズム2010



5月15日と16日、東京都渋谷区と大館市の子どもたちが交流する
「渋谷・大館グリーンツーリズム2010」が行われました。


これは、「忠犬ハチ公」で結ばれた
双方の青年会議所が
両地域の交流を目的として
企画したものです。
渋谷区の公立小学校の
学校給食には、
大館市産のあきたこまちが
使用されているそうです。
そこで昨年から
田植えやきりたんぽ作り体験などのグリーン・ツーリズムを
企画に取り入れて、昨年は収穫したお米を渋谷へ送り、
渋谷の子どもたちがきりたんぽを作って食べたということです。
■大館市比内大葛
グリーン・ツーリズムの会場となった大館市比内大葛地区は、
国道285号線から30分ほど車で入り込んだ場所にある、
240戸あまりの集落です。
小さな集落ながらも「大葛の将来を考える会」などを立ち上げ、
お祭りなどを計画し地域住民同士の絆を強く結んでいます。
■きりたんぽ作り



大葛地区への滞在は
1日目の夕方から。
まずは秋田犬と触れ合った
子どもたち。
秋田犬って大きな体のわりに
意外と大人しいんですね。
そして子どもたちはきりたんぽ作りへ。
今回、NPO男女共同参画センターの協力で非常時炊飯を体験する
試みが行われました。


非常時炊飯は、
家庭用のビニール袋で
お米を炊くというもので、
コップ一杯の水と、それよりも
少し少なめの米を袋に入れ、
鍋に入ったたっぷりの水に入れ
火にかけます。


そうしておよそ30分。
少し芯が残るくらいの状態で
立派に炊きあがりました。
指導してくださった鵜木さんも
「初めてだから緊張する」と
お話していましたが、
上手に仕上がったご飯を見て
ほっとした様子です。


そのビニールで炊いたお米で
秋田名物きりたんぽを作ります。
指導は、協議会会員でもある
陽気な母さんの店のみなさん。
40人の子供たちに
5人のお母さんが
ご飯の潰し方から教えます。


「ねちゃねちゃする」と言う子や
「はじめてやるけど面白い」と
言う子までいて、
出来上がったきりたんぽも
デコボコしていたり、
細長かったり、
はたまたデブっとしてたり…と
個性たっぷり。
炭火でこんがり焼いたあとは
陽気な母さん自慢のみそで
「みそつけたんぽ」にして
美味しく頂きました。
■あきたこまちの田植え
翌日は、
大葛地区の嶋田ヨシ子さんの田んぼにあきたこまちの苗を手植えします。



最初こそおそるおそる
足を入れていた子供たちも
次第に泥の感触に慣れた様子。
苗の準備や手植えの指導は、
JAあきた北青年部のみなさんが
協力しています。
5月も半ばとはいえ
水は相当冷たかったはずですが、
1haをおよそ1時間かけて
上手に植え終えました。


渋谷から参加した子供は、
「楽しかった」、「また来たい」と
笑顔でお話してくれました。
また、地元大葛のこどもの中にも
田植えは初めてという子もいて、
貴重な体験となったようです。


田植えの後は、
大葛のお母さんたちが作った
「こびり」を頂きます。
「こびり」とは、
農作業の最中に食べる
おやつのことを言うのだそうで、
わたしも初めて聞いた言葉でした。


この日の「こびり」は
赤飯と切干大根の煮つけ。
切干大根を手によそって頬張る
田舎ならではの食べかたに
子供たちも楽しかった様子。
味ももちろん美味しくて、
なんと残った煮物を
紙コップに入れて持ち帰った
渋谷の子供もいたんですよ。
朝から「こびり」を用意して子どもたちを迎えた大葛のお母さんたちは、
嶋田さんを含め4人。


「小学生を受け入れたのは
初めてだったけど、楽しかった。
言葉とかが通じないかもって
思っていたけど、
みんなとっても素直でね。
美味しいって食べてくれるから
嬉しいです。」

↑田んぼを貸した嶋田ヨシ子さん。
孫のような子どもたちが可愛くてしょうがなかったようでした。
みなさんは、大館市の比内グリーンツーリズム協議会の仲間です。
■交流で育まれる地元愛
今回、渋谷と大館からそれぞれ20人の子どもが参加し交流をしました。
地元大葛の女の子は、
「渋谷の子がこんななんにもないところに来るなんて理解できない!
でも全然いやな顔してないから不思議だし、それはとても嬉しい。」

笑顔で話してくれました。
自分たちの暮らす土地の素晴らしさや価値を理解するのは、
大人だって難しいことです。
しかし、こうした経験から地域外の人の意見や反応に接することで、
子供たちは土地に対する理解を深め、愛着を育んででいくのでしょう。
こうした交流がこれからも長く続いていって欲しいなと思います。
                                 県北担当 やっつ
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協議会会員情報 陽気な母さんの店

| 2010年5月24日11:33 | 県北情報 | Trackbacks (0)

鹿角市大湯 ユミおばあちゃんのチューリップ畑


「わたしね、毎朝畑に来て、おはようございますってお花に言うんです。
雨が降ってれば、雨ですけど頑張ってくださいねって。
きょうはね、いいお天気ですねって言いました。」

晴天の青空の下、およそ20アールの畑一面に咲き誇るチューリップ。
通りすがる人々は車を停め、その美しさかわいらしさに目も心も奪われて、
この心優しいささやかな贈り物を心豊かに享受する。


贈り物の主は工藤ユミさん(85)
小柄な身体で一本一本丁寧に育てあげ、毎年多くの人に幸せのお裾分けをしています。

■ニンニク畑をチューリップ畑に

鹿角市十和田大湯字一本木。
ユミおばあちゃんがもともとニンニク畑だったところに
チューリップを植え始めたのは、今から10年ほど前のことです。
畑の片隅から少しずつ植えたチューリップは、次第にその数を増やし、
今では種類の数も植えた本数も数え切れないほどになりました。


花輪で生まれ育って19歳で大湯にお嫁さんに来たユミおばあちゃん。
おじいちゃんと一緒にニンニク農家として家族を支えてきました。
しかし、価格の下落と高齢化、息子は教師の道を歩み跡継ぎはなく、
10年前、ニンニク栽培を続けることを諦めました。
その長年連れ添ったおじいちゃんも5年ほどまえに他界。
今は家族に支えられながら、大好きなチューリップを植え続けています。
「チューリップのいいところはね、種類とか関係なく一斉に咲くところです。
まるでね、さぁみなさん、咲きますよ
~って言ってるみたいなんです。」

■訪れる人の存在
地元新聞に紹介されたり、口コミで広がったり。
毎年ユミおばあちゃんのチューリップをたくさんの人が見に来ます。

何年も通って来てくれる人や一日に何回も足を運んでくれる人もいるのだそうです。
「その人はね、この畑を見たことないっていう人に会う度に連れて来てくるものだから
一日に2回も3回も来るんですよ。おかしいでしょ(笑)。
でもね、嬉しいです。せっかく植えても見てくれる人もいなければ寂しいですよ。
あと何年続けられるか分からないけど、できるうちは、ね。」

■自分のためのチューリップ畑
「この畑はね、自分のためです。
この畑を見ていると、昔の辛かったことや今の心配事なんか
全部なくなってしまいます。だから今は本当に幸せです。」


農家のお嫁さんとして、そして母親として一生懸命生きてきたユミおばあちゃん。
おじいちゃんとはお見合い結婚で嫁ぐまでは顔も見たことがなかったのだそうです。
「そういうことはよくあったんです。」とユミおばあちゃんは言います。
戦争を経験し、農家としても事業を大きくしながら子どもを育て、
そうして育てた一人息子を当時では珍しい東京の大学に送り出しました。
「この畑を見るとみなさん大変でしょうって言うけれど、大変だなんて思ったことはないです。
戦争や昔のことを思えばどんなことも苦労なんかじゃないの。」

■今が幸せ

ユミおばあちゃんの一番好きなチューリップは紫色のお花です。
赤やピンクのお花が多い中で紫色は少数派。
でもそこがいいの、とユミおばあちゃんは目を細めながら言います。


畑の奥で小さな黄色い野菜箱に腰をかけ、チューリップを見にやって来る
人たちを出迎えて、時には一緒に語らいながら大好きな春の時間を過ごすユミおばあちゃん。
ユミおばあちゃんの隣に腰をかけると、その目線はチューリップの背丈と同じくらいになって、
その彩の中に優しく包まれているかのような心持ちになってきます。
「冬の吹雪の時でも、あぁ、今はこんな景色だけど、
春になったらここはお花でいっぱいになるんだなぁって思ってね、
嬉しくなるんです。気持ちが穏やかになって、春が楽しみになります。
だから今がほんっとうに幸せです。」

穏やかでありながら意思強い声で「幸せ」と話すユミおばあちゃんは、
春の日差しを浴びて気持ちよさそうに風に揺れるチューリップたちを
そのまっすぐな瞳で見つめていました。


「ねぇおばあちゃん、毎朝お花に話かけると、お花はなんて答えるの?」
「うふふ、ありがとうございますって言いますよ。」
                                 県北担当 やっつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
場所 秋田県鹿角市大湯字一本木(大湯ストーンサークルの近く) 
       畑の向かいに駐車場あり

| 2010年5月19日01:54 | 県北情報 | Trackbacks (0)

もうすぐ花盛り 鹿角市大湯

大湯の春も、もうすぐです。

鹿角市大湯箒畑。自宅前の小さな畑を耕す女性の傍らに立つその桜は、
腰を曲げて鍬を振る主を、上から優しく見守っているかのようでした。
今から25、6年前に庭先に植えた一本の桜の木。
山で植林の仕事をしていた夫が特別に譲ってもらった苗木です。


「剪定もなにもしないから、こんなにこんもりしちゃって(笑)
畑の日当たり悪くなるかなっても思うども、咲くとやっぱりきれいだからね。」

秋田の桜は散ったことを告げると、
「この桜は今が盛り。写真だばなんぼでも撮ってけれ。」と、笑顔で腰をひと伸ばし。
小さな畑には食用菊を植えるのだそうです。

大湯箒畑の桜

女性の家から2軒ほど先の庭先に咲くしだれ桜。
ここ箒畑は、かつて菅江真澄が泊まり、旅の疲れを癒した場所です。
小坂から毛馬内を抜け箒畑へ。
真澄が訪れたのは旧暦9月なので桜の季節ではありませんが、
成田正吉という人を訪ね、箒畑の人たちと夜遅くまで交流した様子が
「十曲湖」に記されています。

中滝ふるさと学舎の桜


箒畑から車で5分。中滝ふるさと学舎にも少しずつ春の気配。
中庭の山桜は八分咲きといったところ。
校庭の桜並木はまだ三分咲き。今週末が見ごろだとか。

おばあちゃんのチューリップ

大湯ストーンサークル近くのチューリップ畑。
畑の持ち主のおばあちゃんがせっせと植えているそうです。
つぼみはまだちょっと固め。こちらも今週末に期待です。
春の歩みも今年はゆっくりですね。
もうちょっと春を味わいたい人、鹿角ならまだ間に合いますよ。
                                 県北担当 やっつ

| 2010年5月12日00:32 | 県北情報 | Trackbacks (0)

GWは中滝ふるさと学舎!



今回は、4月25日にオープンした、鹿角市 中滝ふるさと学舎の内部をたっぷりとお見せいたします!


まずは、学舎の事務局スタッフのご紹介です
(右下から時計回りに)
事務局長 門下朋重さん
総務委員長 佐藤博久さん
事務局員 奈良敬一さん
事務局員 平塚研次さん です。
玄関を入ってすぐの職員室ならぬコンシェルジュオフィスにいます。
【体験プログラム】
学舎のメインは豊富な体験プログラム
森林セラピーや、滝巡り、リンゴ園や牧場の農業・酪農体験など
青空の下でのびのびと身体を動かす屋外体験メニューのほか、
校舎内で気軽にできるプログラムも充実しています。


森の工房では、木の実や枝を使って
自由に工作「森のクラフト体験」ができます。
スタッフの平塚研次さんが
丁寧に指導してくれるので、
初めての人や小さい子供でも
自由に安全に遊べますよ。
また、“せっけん小母さん”こと
スタッフの門下朋重さんの
エコせっけん作りもあります。


食の工房には、立派な調理台が設置されていて、
鹿角産そば粉使用のそば打ちや秋田では欠かせないきりたんぽ作りまで。


また、カフェ厨房の石窯も利用可能で、
パン・ピザ作り体験もできます。
かまどでの炊飯体験は
懐かしさに出会えることでしょう。
各種体験には予約が必要なものもあります。
事前にHPで確認して下さいね。
【森林セラピールーム】


ふるさと学舎は、鹿角市が推進する森林セラピーの
拠点施設としての役割も
担っています。
セラピー前後の体調チェックや
リラクゼーションルームとして
利用できます。
【ふるさとギャラリー】
開拓当時の酪農の様子や
集落総出の運動会など、
中滝の歴史を振り返る
写真のほか、
廊下には歴代の
卒業写真を展示しています。
総務委員長の佐藤博久さんが
一枚一枚丁寧に
整理・展示しました。
伝言コーナーもあるので、
とくに卒業生のみなさんは
情報交換に利用してみてください。
?お知らせ?
ふるさと学舎では、
昭和48年から昭和57年までの卒業写真を探しています。
そのほか、学校独立当時の集落の写真など、
懐かしいお写真をお持ちの方は学舎までご連絡ください。
                          ??????
【森のcafe こもれび】
おなかが空いたらここ。
「森のcafe こもれび」。
初めての方はとりあえず、
ここに足を運んでみてくださいね。
かづの牛カレーは
通年メニュー。
これに
デザートとコーヒーがついて
1300円は贅沢。
そのほか、
季節の食材を利用した
イタリアンから和食まで
幅広くそろっています。
(写真:ざっぱ汁 600円)
シェフの奈良敬一さんは、
なんと中滝小の卒業生。
食材は、学舎の会員になっている
農家さんやお肉屋さんなどと
契約して取り寄せています。
「安全安心な地元食材を提供しています。どうぞお越しください。」
<カフェ営業時間>午前10時?午後4時
         (ラストオーダー:食事 午後3時、ドリンク 午後3時30分)
【森の談話室】
大きな窓に暖炉、
そしてアンティークのような
風合いが美しいソファ。
もともと図書室だった部屋です。
ふっかりしたソファに
身体をうずめながらひと休み…。
気持ちよすぎて起きられないかも。
【親水空間】
今はちょっと冷たいけれど、
夏が待ち遠しいのが
この親水空間。
学舎の裏を流れる
大湯川の岸辺を
ちょっとだけ整備しました。
橋を渡ると、森林セラピーの
中滝ロードに通じています。
水遊びするもよし、ランチを食べるもよし。
ゆったりと水のせせらぎと風を感じながら、癒しの時間を楽しんでください。
【宿泊用ケビン棟】
宿泊用のケビン棟も新たに整備。
一室4名定員で3棟あります。
緑の壁にオレンジや黄色の
ドアが付いていますが、
ドアの色は紅葉をイメージ
したそうですよ。
敷地内にシャワー棟もあります。
GWもうちょっと遊びたいな?、という人はもちろん
待ち遠しい夏休みの計画に加えてみてはいかがでしょうか。
校庭の桜は今月中旬が見頃だそうです。
                               県北担当 やっつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中滝ふるさと学舎
午前9時?午後4時・月曜定休(5月3日は営業)
問い合わせ 0186?30?4021

| 2010年5月1日16:06 | 県北情報 | Trackbacks (0)

鹿角 中滝ふるさと学舎 開舎

      「中滝ふるさと学舎」に寄せる
          人々の想い



以前ご紹介した、鹿角市大湯の旧中滝小学校の校舎を利用した
中滝ふるさと学舎」が、このほど開舎式を迎えました。
25日からは一般公開が始まり、懐かしさを求め多くの人が訪れています。
不思議なことに、訪れた人は必ずこうつぶやいていくんですよ。
ここ、いいとこだなーって。
☆☆☆「中滝ふるさと学舎」☆☆☆
平成20年度で廃校になった旧中滝小学校舎を改修した観光交流施設。
市が全面的に改修を行い、
運営は「NPO法人かづのふるさと学舎」(湯瀬政弘理事長)が行う。
木工や食の体験のほか、市がすすめる森林セラピーの拠点としても活用。
                               ☆☆☆☆☆☆☆
■卒業生や地元住民が集った開舎式


開舎式には、卒業生や歴代の先生たち、
地域住民などおよそ100人が出席。
鹿角市の児玉一市長が
「歴史と伝統が受け継がれた
この学校に、新たな歴史が加えられ、
ますます地域が発展していきすように。」
とあいさつし、


学舎を運営する「NPO法人かづのふるさと学舎」
理事長の湯瀬政弘さん
「開舎にあたり、各方面から写真などを
提供してもらいました。
それは私の知らない歴史でした。
そこには、厳しい時代の中にも笑顔があり、地域の輪がありました。
訪れる人に来てよかったと思っていただけるよう、
支援してくれた人たちの期待に応えられるよう努力していくことを
誓います。」
と述べ、
無事に開舎を迎えた安堵と共に決意を強く心に抱いているようでした。
■記念セレモニー
開舎式の記念セレモニーでは、旧中滝小学校に通った児童を含む
大湯小学校の子どもたちが中滝小校歌や呼びかけを披露しました。


大湯小学校4年の佐藤遥さん「(一昨年度の廃校で)学校がなくなったのは寂しかったけど、ここには、
思い出がたくさん残っているし、
これからはいつでも遊びに
来られるので嬉しいです。」

お話してくれました。
また、廃校までの4年間中滝小学校に勤め、
子どもや地域住民とともに最後の小学校を見送った泉谷徹さんも出席し、2年ぶりに聞く子どもたちの歌う校歌に目を細めていらっしゃいました。


「最後の時に身を置いていて、
最後は本当に悲しいような
はがゆいような気持ちで
過ごしていましたから、
こういう形でスタートをしたのを
見ると感慨深いですね。


4年間は全てが思い出です。
我が家同然でしたからね。
中滝小は、
自分の教師人生の分岐点、
教師像を
見つめ直した場所です。
子ども1人1人に寄り添って
家族も地域も一緒になって
子どもを育てていく。
ただ勉強のためだけに学校に通うのではない、
ふれあいの大切さを教えてもらいました。
校舎がきちんと思い出を振り返られる残され方をしているので、
嬉しい気持ちはきっとみんな同じだと思います。」

☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。.。.:*・゜☆
■開舎にむけて?。
開舎式まで10日をきっていた4月中旬、準備が進む学舎を訪ねました。


案内して下さったのは、
NPOの総務委員長である
佐藤博久さん
ここの卒業生であり、
遥ちゃんのおじいちゃんです。
学舎事務局のみなさん
←(前列右から時計まわりに)
門下さん、佐藤さん
奈良さん、平塚さん。

佐藤さんが小学2年生の時に中滝小学校が独立。
3人の子どもと2人の孫もここに通い、
孫の恭輔くんは中滝小最後の入学生となりました。


開舎式で子どもたちに
校歌を歌わせてはどうか、と
市側に提案したのも佐藤さん。
大好きな校歌は、
佐藤さんが中滝小を卒業した後に
できたそうですが、
子どもや孫の成長と共に歌い、
親しんできました。
「この学校は、自分も子どもも孫も通った学校だから
思い出のかたまりみたいなものです。」



展示室に飾る写真は
全て佐藤さんが整理をしました。
開拓当時の
とても古い写真が多い中、
ひとりひとりの顔が分かるので
偏らないように写真を選ぶことが
できるのだそうです。
一枚一枚切り取られた瞬間の中に、
中滝の人々が生きてきたたくさんの思い出と物語が詰まっています。
「特に卒業生は、これ見たら懐かしい?って言うと思うよ。」
と話す顔には笑みがこぼれていました。
廃校にはもちろん反対でしたが、子どもがいなくてはどうしようもない。
大好きな学校をどうにか活用して残したいとNPOに参加しました。


「ここに来る子どもたちには、
思いっきり好きなように
遊んでほしいね。
観光客が来ても、
地元の人が草むしりしてたり、
校庭で子どもが遊んでたり。
そういうのが
ここには一番合ってる。
ここの基本はやっぱり『学校』なんだよ。
地域の人の姿があって、子どもの姿があって。
それでこそここは活かされるんだ。
それを見て、いいな、懐かしいなって思ってほしいね。」

■行政と住民 共に歩んだ3年間
中滝ふるさと学舎に強い想いと期待、愛着を寄せているのは、
佐藤さんたち地域住民だけではありません。
計画から3年余り、
鹿角市観光交流課の加藤卓課長は「なんだか卒業する感じ」と言い、
「副市長は“嫁に出す気持ち”だと言っています(笑)」と、
自分たちの手を離れる学舎に名残惜しさを隠せない様子でした。


「いろいろ苦労もありましたが、なんとかうまくできたなと。
合格点ですね。
運営など今後は自分たちの手を
離れて行きますが、
NPOのみなさんには、
地域の人の半世紀の歴史を
きちんと継承し、それを上乗せしていけるよう、
その重みを感じながら携わってもらえればと思います。
これからは外から見守りますよ。」
とお話して下さいました。
■みんなに愛される憩いの場に
NPO総務委員長の佐藤さんに
「どんな人に来てほしいですか」と尋ねるとこう答えてくれました。


「みんなに遊びに来てほしい。
卒業生にも来てほしい。
そして、昔のように
たくさんの人が集まる
憩いの場にしたいです。」

みんなの記憶の中にある中滝小学校の姿。
いつも子どもたちの笑い声がして、地域の人がそれを見守り、共に育て、
そうやって繋がってきた中滝の半世紀の歴史が、
今再びこうして時を刻み始めました。
開舎式を終え、NPO理事長の湯瀬さんは言います。「これからですよ。」
そう、中滝の未来はこれからますます輝きを増して進んでいくことでしょう。
みなさん、ぜひ遊びに来てください。
そしてこの「愛」に溢れた学校を体中で感じて、つぶやいて下さい。
ここ、いいとこだなーって。
                               県北担当 やっつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中滝ふるさと学舎 HP
午前9時~午後4時・月曜定休・問い合わせ 0186-30-4012

| 2010年4月27日05:16 | 県北情報 | Trackbacks (0)

やまぶん NHK出演♪



先日NHK秋田「ニュースこまち」で成村郁美キャスター(前列右)が
紹介してくれた「やまぶん」と「ゆう菜家」。
みなさん放送はご覧いただけましたか?
再放送 4月26日(月)NHK秋田
「ひるまえこまち」(午前11:30~)

■やまぶんテレビロケに密着!


ロケはなんと放送の前日。
朝から始まったやまぶんの
ロケにお邪魔しました。
「知らない間に
カメラが回っていた…。」
と幸子さん。


浩一郎さんも
「さほど緊張することなく、
テレビ番組制作の一部分を
楽しみながら体験できたと
思いました。」
と撮影を
振り返っていらっしゃいました。


VTRではほうずきタルトを
召し上がった成村さんですが、
実際には
「クリームシチュー&だまこ」
も食べていかれました。
このコラボ、
九州生まれの成村さんは
さぞや驚いたことでしょう…。
でも、一口食べるや「合いますね♪」と嬉しいお言葉をいただきました。


ロケ隊は、
カメラマンと照明&音声さん。
いろんなカットを段取りよく、
テキパキと撮影を勧める
ロケ現場にいると、
どんなVTRに仕上がるんだろう、
とわくわくしてきます♪
皆さまお疲れ様でした。
■放送後…
放送翌日の土曜日やまぶんに伺うと、
なんと「まだ観ていない。」というではありませんか!
では一緒に見ましょう、ということで、


こんな風に観ました。
幸子さん、
浩一郎さんの陰から覗くように
テレビを見つめます。
ふたりとテレビの絶妙な距離。
わたしまで緊張します。


ふたりは観ていなかった
当日の放送を観て、
朝一番に秋田市から
お越しくださった
鈴木さんご夫婦です。
「ひとり秋田活性化キャンペーン」実施中というご主人は、
テレビやラジオ、新聞などで旬な情報を見つけては
休日に奥さまを誘って県内各地を歩き回っていらっしゃるそうです。
そしてもうひと組、放送を観て来てくださった森さんご夫婦は、
奥さまが以前から幸子さんを御存知で、
「テレビを見て思い出して明日行ってみようと思って来ました。」とのこと。
幸子さんと浩一郎さんからコメントをいただきました。


「一番喜んだのが、
やまぶんの店舗の大家である
親でした。
「うちもテレビに映ると
立派だなぁ。」と、
店舗が立派に映っていることに
満足の様子です。


2週間前に厨房のレイアウトを
替えたばかりで、
普段よりも極端に多い来客が
あれば対応できないのではないか
というのが大きな不安でしたが、


そのようなこともなく、
多くの方に
上小阿仁に農家がやっている
カフェがあることを知って頂ける
機会を得られて、
よかったと思います。」


「撮影現場の皆さんが
食用ほおずきにこれだけ
反応してくれるというのを
目の当たりにして、
今年はどれだけ栽培できるか、
今から身が引き締まる思いです。
もっとも、お客様のほおずきへの
期待はプレッシャーと言うよりも、日々の作業を頑張る励みになります。
食用ほおずきを畑に植えるまで、あと1ヶ月です。 」
本格的な農作業の季節となり、農家はますます忙しくなりますが、
みなさん、これからも農家レストランをよろしくお願いいたします。
                          県北担当 やっつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
協議会会員情報 やまぶん

| 2010年4月24日01:08 | 県北情報 | Trackbacks (0)

白神ぶなっこ教室を支える女性たち



今年2回に渡って活動を紹介してきた藤里町の「白神ぶなっこ教室」。
今回は、代表の佐尾和子さんを陰で支える
パワフルで思いやり溢れるステキな女性たちを紹介します。
最初の質問は、これ。佐尾さんってどんな人?
☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*..。:*・゜☆
■佐尾さんはすごい人
「すごい人だよね~。」
質問をした途端に口々に出てくる「佐尾さんはすごい」の言葉。
「普通だったら逆でしょ。普通は都会の疲れを癒しに田舎に来る。
でも違うの。佐尾さんは疲れにここに来てるみたいなものだもの。
いつも『今日はこれで良かったかな。』って子どものことを考えてる。
佐尾さんにとっては生きがいかもしれないけれど、
ちょっと心配なとこもあるよね。だってほとんどボランティアだもの。
子どもに伝えたいっていう一心と責任感だけよ。ホントにすごい人。」

こう語るのは、
中心スタッフとしてみんなをまとめる中嶋厚子さん。
白神山地の自然に魅せられた佐尾さんが藤里に別荘を建てる時、
工務店である厚子さんの家が注文を受けたのを縁で出会いました。


「出会ったのは10年以上前。
『岳岱いいわよ?。』って
しきりに佐尾さんが言うの。
わたしも
山とか好きだったんだけど、
行ったことがなかったのね。
そうこうしてるうちに、ちょうど機会があって行ったのよ。
それで、これじゃぁ(佐尾さんが)惚れるのも無理ないなーって。
地元の人間なのに都会の人にその良さを教えてもらって。
ほんっと恥ずかしい話だよね。」

■佐尾さんの気持ちに応えたい


白神ぶなっこ教室は、
廃校になった旧坊中小学校の校舎を利用しています。
白壁に赤い屋根のかわいらしい校舎です。
(厚子)「佐尾さんがね、この学校を見るとホッとするって言うの。
東京から来る時、車で走って来てカーブを曲がると小学校が見えて、
そうするとあぁ帰ってきたなーって思ってホッとするって。」



大好きな学校の廃校・解体を
知った佐尾和子さん(右写真)が、
校舎を子どもたちのために
活かせる体験施設にしようと、
町から建物を買い上げ、
そして、一緒にやらないかと
厚子さんに声をかけました。
厚子さんには、白神の素晴らしさを教えてくれた佐尾さんの気持ちに
応えてあげたいという想いがありました。
(篤子)「佐尾さんの気持ちは、ずっと話を聞いて知っていたから、
何にも出来ないけど、でも食事の支度とかならできるかなって。
それからいろいろみんなに声かけて。
都会から来た佐尾さんに(山の良さを)教えてもらって、
申し訳ないなっていうかありがたいっていう気持ちがあったから、
できるだけ手伝いたいって思ったのよね。」

■厚子さんの存在
こうして、ゼロから佐尾さんと共に歩んできた厚子さん。
佐尾さんのいない時には佐尾さんに代わって学校の世話をし、
予約が入れば、みんなの都合を伺いながら声をかけています。
そんな頼もしい厚子さんに、スタッフもみな厚い信頼を寄せています。


「厚子さんは、
私たちのことを
すっごく気遣ってくれるの。
都合悪かったら
無理しなくていいよーって。
ホント厚子さんだから、
こうして来てるんだよね。」

それを聞いた厚子さんは、ちょっと照れながらも
「(お願いするのは)毎日ってことではないからね。
んも~、なんかあったらちゃんと話してよ?!」

嬉しそうに笑っていました。
■残してくれたから今に繋がる
かつて藤里町には6つの小学校がありましたが、
平成19年 米田小学校が廃校になり1校に統合されると、
町内で廃校後校舎が残っているのはこの坊中小学校だけとなりました。
坊中小学校の卒業生である佐藤アヤさんが、


こうして残し活かされる母校への想いをお話してくれました。
「壊すって聞いていたんだけど、
でもなんか東京の人が
買ったらしいって聞いて。
ここに(スタッフとして)誘われて
久しぶりに学校に入ったら、
いろいろ(宿泊用に)
変わったとこもあるけど、
やっぱり懐かしい。
こうやってちゃんと手をかけて残してくれたのを見てたら、
なんか感謝で涙が出てきちゃった(笑)」

娘もここの卒業生。今では孫娘もぶなっこ教室に参加していて、
佐藤さんは、親子三代に渡ってこの校舎に通っています。
「壊さないで残して使ってもらってるからこそ、愛着も増えるしね。
孫も、ぶなっこあるっていうと、行きたい!行きたい!!って(笑)。
全部繋がってるんだよね。」

■学校が与えてくれた人とのふれあいと楽しみ
白神ぶなっこ教室ができて、今年で6年。
スタッフのみなさんもその間多くの人と触れ合う中で、
たくさんのやりがいと自信を感じてきました。


「ふれあいがいいのよね。
ありきたりな料理なのに、
特におとなのお客さんに
美味しいなって言われると、
『やっぱり自然なものって
美味しんだ』って
考えさせられちゃう。
自分たちは(この暮らしに)
もっと自信もっていいなって
思うよね。」
と話すのは
加茂谷舛さん


石田ミオさんも、
「美味しかったーって
褒められれば、
よし、もっといいもの作ろう!
って思うんだよね。」

楽しそうにお話してくれました。
■藤里の子どもたちへ
ぶなっこ教室には、地元からもたくさんの子どもたちが参加して、
それはそれは楽しそうに過ごしていきます。


地元の子どもたちは、
お客様の案内係としても、
ぶなっこにとっては大事な存在。
佐尾さんは、
地元参加の子どもたちの
参加費を少し安く設定し、
たくさん参加してもらえるよう
心配りをしています。


(厚子)「佐尾さんがね、
なるべく地元の人に
喜んでもらいたい、
藤里の子どもたちに
来て欲しいんだって言うの。
山に連れて行って
地域を知って欲しいって。
そういうの聞くと、わたしも
頑張らなきゃって思うよね。」

以前、佐尾さんにぶなっこ教室に込めた想いを聞いたことがあります。
佐尾さんはこう答えてくれました。
「白神の森を歩いて、(中略)たくさんのことを感じながら、
自然のしくみやつながりを知ってほしいの。
一つでも良いから、
大好きなお友達と思えるような自然と出会ってほしいの。
どうしてかというと、大好きな人が死んだら悲しいでしょ。
それと同じように大好きな自然が失われたら、
きっと悲しいと思うから。」

(抜粋 協議会フリーペーパー「moi(創刊号)」より)
格安の参加費は、
未来の白神を託す地元藤里の子どもたちへの希望の表れなのです。
■全ては佐尾さんの人柄
佐尾さんと出会い、学校に訪れるたくさんの人と触れ合うことで
みなさんはふるさとに対する大きな自信と愛情を改めて感じています。
毎回ぶなっこ教室を楽しみにやってくる子どもたちの姿も、
やる気を支えているに違いありません。
でも?。
彼女たちがここに通い続ける、本当の理由。
それはやはり「佐尾和子さん」という存在そのものに他ならないのです。


「佐尾さんはね、会った時から
悩みを聞いてくれたり、
すごく親身になって
人の話を聞いてくれるの。
都会の人だとは思えないよ。
ホントに気持ちが癒される。
ここで働けることが
本当にありがたいなーって。」
芹田レイ子さんが、
優しい瞳でお話してくれました。
芹田さんもまた、
ここ坊中小の卒業生です。
芹田さんのお話を聞いて、
「やっぱりこういうのは全部人柄だよね。」
とみんながうなずきました。
「佐尾さんだから協力できてるのよね。」
「心も広いし言葉使いも丁寧だし。
わたしなんか、いまだにちょっと緊張しちゃうのよ(笑)」

そして、「なんか不思議な魅力のある人なんだよね?。」と。
■感謝の心溢れる学校
全ては人柄。
佐尾さんを含めここに集まる人を見ていると、本当にそうだなと感じます。
そして、それを結んでいるのは「感謝の心」ではないでしょうか。
お互いがお互いに抱く「ありがとう」の気持ちが、
優しさとなって学校中に溢れているからこそ、
訪れる人は安心して身を任せられるのだと思います。
☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*..。:*・゜☆
こんなにも優しくてあったかい「白神ぶなっこ教室」に
みなさんも遊びにきませんか?
ありきたりだけど美味しくて、愛情たっぷりのお料理をご用意し、
みなさんのお越しをお待ちしております。
                                 県北担当 やっつ
☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*..。:*・゜☆
協議会会員情報 白神ぶなっこ教室

| 2010年4月18日21:12 | 県北情報 | Trackbacks (0)

16日はNHKニュースこまち!(終了)

16日(金)午後6時10分は


NHK秋田「ニュースこまち」チェゲラッ
上小阿仁村の「やまぶん」と秋田市雄和の「ゆう菜家」が、
16日(金)NHK秋田放送局「ニュースこまち」(午後6時10分)で紹介されます!
この2店を訪ねてくれたのは、
笑顔が超キュートな成村郁美キャスターです!
「食用ほうずきは生でしか食べたことがなかったので、
ジャムという農家さんならではの食べ方が面白いなと。
(お店の中も)すべてがおしゃれで、鵜野さんたちの人柄もステキ☆」

とお話してくれました。

鵜野浩一郎さん幸子さんご夫婦は、
朝から「どんなふうになるのか…」と不安な様子ではありましたが、
いざカメラの前に座ると、しっかりと食用ほうずきへの限りない愛情をPRしていらっしゃいましたよ。
この後、浩一郎さんはほうずき畑に移動し再びロケ。
成村さんたちロケ隊は、夕方から秋田市雄和でゆう菜家のロケをされたとのこと。
みなさん本当にお疲れさまでした。

16日(金) 午後6時10分!

チャンネルはNHK!ニュースこまち
チェック!チェック!!チェック!!!
ロケの詳しい様子は、OA後こちらで紹介します!お楽しみに!!
                                県北担当 やっつ

| 2010年4月15日23:36 | 県北情報 | Trackbacks (0)

白神ぶなっこ教室 雪の学校

      

白神ぶなっこ教室 雪の学校春休み中の3月27日~29日、
藤里町で白神ぶなっこ教室(当会員)の「雪の学校」が開かれました。
(1月には藤里町と共催でモニターツアーを実施)
参加したのは、
東京から来た子ども3人とおとな2人、そして地元藤里小の子ども12人。
4月からの進学や進級を控えていた子どもたちでしたが、
この3日間で、さらにもう一歩成長したようでした。
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3日間で、雪遊びやきりたんぽ作り、里山散策、サケの稚魚放流など、
今回も休むヒマなく遊びます。


今回は、千葉県から大学生も
ぶなっこ教室に遊びに来てくれて、
一緒に雪遊びやきりたんぽ作り、
夜は肝試しをして
たくさん遊んでもらいました。


最後の感想文発表でも、
『大学生のお兄さんお姉さんと
遊んだことが一番楽しかった』と
いう子どもが多かったようです。
子どもたちには、
大学生くらいのおとなと遊ぶ機会はあまりないのかもしれません。
みんなとても楽しい、いい経験になったようでした。
■イワナとサケの稚魚の養殖場見学
3日目。大好きな大学生たちとのお別れをしたあと、横倉地区にある
イワナとサケの稚魚の養殖場へ出かけました。



この養殖場を経営しているのが、
近藤さんです。
ここ横倉には、
一年中8度ほどの湧水が
流れていて、
白神山地のきれいな水を
使った養殖ができるそうです。


サケの稚魚の養殖施設は
県北でも少なく、
県内の漁業関係者などが
稚魚をもらいにやってくるそうです。
近藤さんは、今回のように
学習目的で子どもたちが稚魚の
放流を体験する場合には、
無償で稚魚を提供することもあり
年間で1800万匹あまりを放流しています。


■サケの稚魚放流サケの稚魚の放流は、藤里町の「峨瓏(がろう)の滝」で行います。
立派な滝だ、と思って見ていると、白神ガイドでもある鎌田孝一さんが
「こんなに小さくなっちゃって。
ブナの木をいっぱい切ったから水を貯められなくなってしまったのよ。
これじゃ峨瓏大滝じゃなくて、峨瓏チビ滝になるな。」
と笑いながらお話をしてくれましたが、
目に見える森の変化に、多くの不安が募っているのでしょう。


サケの稚魚がびっしりと積まれた軽トラックが到着し、
そこから少しずつ子ども用の
小さなバケツに移しかえて、
川へ放ちます。


こうして
サケは放たれた川を覚えて、
きちんとここに帰って来る。
不思議です。


鎌田さんの孫
(当時)6年生の鎌田樹くん(右)が、あるものを見せてくれました。
滝のそばで湧き出る温泉です。
パイプで川に流れています。
「前にここでシカが温まってた。」と教えてくれました。
樹くんは、ぶなっこ教室が始まって以来、一度も欠かさず参加しています。
「一回来たら面白かったから。」と、
地元の子どもたちを集めてくれる頼もしい存在です。
この4月から中学生になり、吹奏楽部に入りたいと話してくれた樹くん。
きっとここでの経験が、
今後の学生生活に大きな糧となって活かされることでしょう。
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■お別れ会
3日間の最後は感想文を発表します。
「大学生と遊んだことが面白かったです。」「そり遊びが楽しかったです。」など、1人1人面白かったこと楽しかったことを発表しました。
実は、3日目の朝から、1月のモニターツアーに埼玉県から参加していた
岡田涼美ちゃん(小1)も来ていました。
涼美ちゃんと同い年で、同じく1月に地元参加していた新川真里ちゃんが「この前は涼美ちゃんと仲良くなれなかったけど、今回は仲良くなれて嬉しかったです。」と発表していたのが印象的でした。
涼美ちゃんはちょっと照れたような表情だったかな。

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本当に幅広い歳の人たちが集まった今回の「雪の学校」。
いつも自分たちが暮らしている小さなコミュニティーを少し外れ、
異なる人たちの中に一歩足を踏み入れていく。
それはとても勇気のいることだけど、
人と出会い友達を増やして自分の世界を広げていくという経験は、
おとなも子どもも大事なことなんだと感じました。
ここで出会った子どもたちが、
同じ経験の中で共有したその絆をこれからも大切に
おとなになってからも持ち続けてほしいと思います。
                                 県北担当 やっつ
☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・* .。.:*・゜☆
協議会会員情報 白神ぶなっこ教室

| 2010年4月13日17:48 | 県北情報 | Trackbacks (0)

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