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‘県北情報’ カテゴリーのアーカイブ

第3回ふるさと料理の会 収穫祭 参加者募集!

 種苗交換会開催中の北秋田市は、まだまだお祭りが続きます。地元のお母さんたちの手作り料理が楽しめる収穫祭が開催されます。「ふるさと料理の会」のみなさんが、料理のほかに、踊りや歌のアトラクションでもおもてなしします。ぜひ、阿仁スキー場のゴンドラで楽しむ紅葉見物と合わせてどうぞ!お申し込みは11月5日(金)まで!興味のある方はお急ぎくださ~い!!

第3回ふるさと料理の会

日時:平成22年11月13日(土)

場所:森吉コミュニティーセンター(北秋田市米内沢字寺の下16-3 ※浜辺の歌音楽館前)

時間:11:30~受付、12:00~会食(13:30終了予定)

会費:お一人様 1,000円(当日徴収します)

人数:先着80名様(80名になり次第、申し込み終了させていただきます。)

申し込み先:ふるさと料理の会世話人 福岡雅子

       電話090-9532-0133(日中)、0186-78-2736(夜間)

       FAX0186-78-2736

種苗交換会で情報をゲットした、代打・GT小鳥がお伝えしました(次回は、画像も入れることができるように頑張ります。)。

 

| 2010年11月4日12:46 | 県北情報 | Trackbacks (0)

133回秋田県種苗交換会

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先月30日(土)から北秋田市鷹巣ではじまった第133回秋田県種苗交換会。

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協議会もPRブースを出展しています。

たくさんの方がお越しくださりパンフレットや会員のチラシをお持ち帰りいただきました。

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わたしの昼食はホテルニュー松尾の馬肉うどん(500円)と肉饅頭(200円)でした。

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おなかに余裕のある方は、北秋田市木戸石のシフォンケーキのお店「たまごの杜」のケーキをどうぞ。

お土産にも最適。

期間中、雨の予報も出ています。温かくしてお出かけくださいね。内陸線もどうぞよろしく。

                                           県北担当 やっつ

| 2010年11月1日00:53 | GTのPR, 県北情報 | Trackbacks (0)

第133回秋田県種苗交換会は内陸線で行こう!

明日から始まる秋田県の農業の祭典「種苗交換会」

協議会もブースを出展し、グリーン・ツーリズムのPRや相談会などを行います。

今回の会場は北秋田市鷹巣。みなさんこの機会に内陸線に乗って来てみませんか?

内陸線 西鷹巣駅から主会場へは徒歩20分ほど。期間中は急行列車も西鷹巣駅に停車します。

紅葉が見頃の内陸線沿線に乗って、協議会のブースに遊びに来てくださいね!

内陸線地図のコピー
特急列車の臨時停車

◎  期日 10月30日(土)~11月5日(金)の7日間

◎  時刻 ・「急行もりよし2号」 角館駅11:10発 ⇒ 西鷹巣駅13:06着 ⇒ 鷹巣駅13:09着

     ・「急行もりよし3号」 鷹巣駅14:01発 ⇒ 西鷹巣駅14:03発 ⇒ 角館駅16:07着

そのほかの列車運行時刻については、内陸線のHPをご覧ください。

                                           県北担当 やっつ

| 2010年10月29日11:45 | GTのPR, 県北情報 | Trackbacks (0)

藤里町 紅葉のサフォーク白神


藤里町の農家レストラン サフォーク白神(協議会会員)に行ってきました。
“サフォーク”とは藤里町が飼育している日本でも希少な食用種の羊です。
農家レストラン サフォーク白神」は、このサフォークのお肉のうち、
“ホゲット”というこれまた流通量の少ない羊肉が食べられる珍しいレストランです。



レストランオーナーの細田薫さんです。藤里で生まれ育った細田さん。
平成17年、町がサフォークの飼育をやめようとしていたことを知り、
ふるさとの特産品を守りたい、地元の人に恩返しをしたい、とレストランのオープンを決意。
今年で5年目を迎えました。

■素波里国民休養地の紅葉


レストランが建つのは、藤里町の中心部から車で15分ほどの素波里ダムの近く。
細田さんにとっては、子どもの頃から遊び場にしていた思い出の土地です。

 
レストランを含む一帯は素波里国民休養地として、レストランのほかにもキャンプ場やテニスコート、
グラウンドゴルフ場があり、一日中遊ぶことができます。
秋晴れの天気だった10月23日(土)。
レストラン周辺には朝から多くの人が訪れ、芝生でお弁当を広げたり散策をしてくつろぐ姿などが見られました。

焼肉定食 ホゲット肉
わたしはさっそく「ホゲット焼肉定食」(1500円 要予約)をいただきました!
ホゲットとは生後12ヶ月~18ヶ月の羊の肉のことをさします。
(※11ヶ月以下がラム、19ヶ月以上がマトン ※定義はいろいろあるよう)。
野菜は全て藤里町産、ご飯は細田さんのお宅で栽培したあきたこまちです。
羊肉独特の臭みが少なくて、クセのない赤身は食べやすく(低コルステロール!)、
脂身にもうま味がぎゅっと詰まっていて、一人前をあっという間にたいらげてしまいました。

■今年の営業は11月3日まで。

冬場は素波里ダムへの道は通行止めになるため、今年の営業は11月3日(水・祝)までの予定。
紅葉の時期が遅れている今年、今が絶好のタイミングです。


ご紹介した焼肉定食は完全予約制ですが、
当日のお客様用の「ホゲット定食」(1500円)もあります。
食事、ドライブ、紅葉狩りをかねて遊びに来てくださいね。
藤里町粕毛字南鹿瀬内38-1 電話0185-79-1571
☆おまけ☆
ハッピー
こんにちわん、わたしはハッピー。ミニチュアダックスフンドの女の子よ。まだ8ヵ月なの。
お店が開く期間(4月~11月)お店に住み込んでいる薫お母さんのために、
優しい息子さんがわたしをここに連れてきたの。
名前も彼がつけてくれたのよ。もちろん気にいっているわ。


普段はお店の裏口にいるんだけど、お店が落ち着く昼過ぎにはリードを外してもらって
お散歩もできるっていうわけ。
ここは藤里でも奥のほうだし、県内外からわざわざ来てくれる人ばかりだもの。
お見送りも大事よね。また来てわん♪

県北担当やっつ

| 2010年10月23日22:06 | 県北情報 | Trackbacks (0)

本日 鹿角市中滝ふるさと学舎からTV生中継!(終了)

本日中滝ふるさと学舎からTV生中継!(終了)
きょう夕方6時10分から放送のNHK秋田「ニュースこまち」は、
協議会会員の鹿角市 中滝ふるさと学舎から生中継です!
カフェや森林セラピーが紹介される予定!
みなさんぜひご覧ください!
写真は、森のカフェこもれびの「八幡平ポーク丼」(スープつき 800円)です♪
これを作ったシェフの奈良さんも出演しますよ!
放送 きょう 
    午後6時10分~
    NHK秋田「ニュースこまち」
               
               
                          わたしは現地でその様子を見学しま?す!
                                           県北担当やっつ

| 2010年10月22日15:29 | 県北情報 | Trackbacks (0)

鹿角 中滝ふるさと学舎の紅葉

■紅葉のライトアップ

鹿角市の中滝ふるさと学舎で、
今月15日から校舎前と校舎裏セラピーロードの紅葉がライトアップされます。


10月に入り、学舎周辺の木々も少しずつ色づいてきました。



 
木漏れ日の中を舞い落ちる葉が、風にのって校庭の片隅にある池に漂っていました。
日差しもどんどん柔らかくなってきましたし、とんぼも飛び回っていて、
本格的な秋の訪れを感じます。


ライトアップは10月15日から11月15日頃まで。時間は、日没頃から午後8時までです。
詳しくは事務局(0186-30-4021)までお問い合わせください。

 

 
■「森のCaféこもれび」も秋です。

取材に行った日のわたしの昼食。米粉麺を使った秋野菜のクリームスパゲティです。

 
こちらは日替わりランチの八幡平ポークと秋野菜のあんかけ丼。
学舎事務局長の門下さんと一緒にいただきました。セットのデザートはチョコレートムース。

 

来館者に大人気の「森のCaféこもれび」をきりもりする奈良さん(右)と井口さん(左)。
なんとふたりとも中滝小の卒業生なんです。


秋の中滝ふるさと学舎。ドライブも気持ちがいいこの時期、遊びに来てくださいね。

県北担当やっつ

| 2010年10月13日17:59 | 県北情報 | Trackbacks (0)

北秋田市 ほっと駅かたるべ料理教室

かたるべ料理教室
これ、先日農家レストラン「ほっと駅たかるべ」で行われた料理教室の様子です。
みなさんの想像する料理教室とちょっと違うでしょ?
参加者は調理をしない!それが、かたるべ流 料理教室です。

料理教室 料理教室
9月からはじまったほっと駅かたるべの料理教室。講師はかたるべを運営するカラフルレディースのみなさん。
普段からかたるべの調理場に立つお母さんたちです。参加者は調理をしない、というスタイルは、
いろんな料理教室に参加して辿りついた代表松井栄子さんが考えました。
「数人のグループになればいっつも野菜切ってる人、皿を洗っている人とか自然に役割が分かれてしまうのよ。
そうすれば結局何も覚えれないじゃない。自分でいろんなとこに行ってそう気づいたから、
別に調理はしなくても見てるだけでいいのかなってね。」

この日のメニューは「からあげ定食」。その副菜の調理の仕方を習います。
習うといっても参加者も全員主婦のみなさん。はじめて見る食材や料理があるわけではありません。
でもみなさんしきりに「へ~」というのには、わけがあります。

料理教室
たとえば、みょうが。刻んで薬味としたりお味噌汁にいれたりして食べるみょうが。
参加者からは「でも結局余って悪くしてしまう」との声。
ここでは農家ならではのレパートリーの多さで旬の食材をおいしく食べきる方法を伝授します。
この日のみょうがも炒めて卵でとじる「みょうがの卵とじ」として調理しました。
きっと、うちでは当たり前に食べるよ、という人もいますよね。でも知らない人はきっと多いんです。
「ベテランの主婦でも知らないことはいっぱいある」と松井さん。
農家のお母さんの持っている知識は自分たちが思っている以上に有益な情報がたくさんあるんですね。

料理教室 
この料理教室では、そういう農家のお母さんの知恵を教えていきます。
だから大事なのは、その手際や工夫を見逃さずに覚えて帰ってもらえこと。
一緒にお料理をすることじゃないんです。
モロヘイヤの叩き方もどのくらい叩けば一番おいしいか、農家のお母さんたちは知っています。
みょうがの甘酢漬けの一番おいしいつけ方、お酢とお砂糖の比率、オクラのヘタの取り方、茹で方、
そういうのを覚えて、ひとつでもいいから家庭で実践してもらうのが目的です。

料理教室
鷹巣や能代市、八峰町から訪れた5人の参加者も「見ているだけがいいのよね。」とか
「食材の全部旬のものだからいいね。」、「雪が降るまでは来ようか♪」と話し、
さっそく10月の予約をしていただきました。
「みんな喜んでくれてよかった。反応がいいから何でも教えたくなる。」と松井さん。
次回は押し寿司を考えているようです。楽しみですね。
興味のある方はかたるべまでご連絡ください。電話0186-78-2484

県北担当 やっつ

| 2010年10月6日14:59 | 県北情報 | Trackbacks (0)

鹿角市 かづの元気フェスタ&大館 のみの市

協議会でも参加した千秋公園 JAZZ IMPRESSIONなど
県内各地でイベントがてんこ盛りだった9月の三連休。少し遅くなってしまいましたが、
鹿角市と大館市で行われた2つのイベントの様子をご紹介します。
■鹿角市「かづの元気フェスタ」

このイベントは、鹿角市の産業祭と社会福祉協議会のイベントが合体したものだそうで、
市役所周辺の広い敷地には、ところ狭しと福祉団体・施設のブースや鹿角の特産品を販売する
飲食ブースなどが並んでいました。

 
当協議会会員の鹿角市「中滝ふるさと学舎」もスポーツセンター内に出展。
木工体験も出張し、子どもたちが楽しんでいったようです。
学舎事務局長 門下さんと鹿角市の地域おこし協力隊として9月から学舎で働く草彅さん。
木工体験に遊びにくてくれた親子に偶然遭遇。カメラを向けるとポーズをとってくれました!

 
学舎の目の前には小坂高校の生徒がソーラーカーを展示していました。
また、500mを2分で完走できれば北限の桃がひとつもらえるという自転車の体験。
わたしも挑戦しましたが…無理でした。


青春の笑顔。


こちらは、NPO法人鹿角親交会のブースです。

 
ドレスタオルや廃油せっけん(わたしも一つ購入し自宅で使ってみました。
油汚れの落ちが素晴らしいです。)を販売しています。
鹿角親交会は、精神障がい者、その家族、ボランティアが会員となり、
精神障がい者の在宅支援、地域支援を目的として活動するNPO法人です。
鹿角親交会のみなさん(右 事務局の田中恵子さん) 鹿角親交会についてくわしくはこちら

 
また、こちらはNPO法人かづの活動センター 出発の家のブース。
丁寧に手作りされた刺し子の作品がたくさん並んでいます。
出発の家は、在宅の障害者に刺し子などの職業訓練を行い、自立支援を行う団体です。
出発の家についてくわしくはこちら

■大館市「お気に入りだらけの のみの市」

かづの元気フェスタをあとにしたわたしは、その足で大館樹海ドームへ移動。
ドーム敷地内パークセンターで、大館市をはじめとする県北と青森県弘前市の
手作り作家が集まるイベント「お気に入りだらけの のみの市」に行きました。
このイベントを主催しているのがイベント企画グループ「ユニーク」です。


出店の条件は「おしゃれであること」
この場合のおしゃれとは「和でも洋でも作っている人も見ている人も楽しくなるようなもの」
というユニーク代表の虻川道子さん。
「下手でもいい、作品に訴えるような伝えるものがあるのがいい。細かいことは気にしない(笑)」


出店者のレベルがものすごく高いのも、ユニーク主催のイベントの特徴。
それは、虻川さんをはじめユニークスタッフの目が高いからなのはもちろん、
作家さんたちの向上心がものすごいから。
「感性も年齢も個人個人で違う。でも物作りという枠で話がはずむ。
ディスプレイの仕方とか真似したり競争したりして、
お店を出している人たちがどんどんレベルアップしています。」
(左 代表虻川道子さん、右 安達真由美さん)

 
隣同士で店を並べる、小笠原佳奈子さん殿村かよ子さん
殿村さんは、大館市内にbeeという雑貨屋を経営しています。
「宣伝にもなるしお店のお客さん以外の人とも知り合いになれる。
企画してくれる人がいて、出店するだけというのはとても楽ですね。」

今回は、青森県弘前からも出店。
オーガニックコットンを使ったワンピースが人気の「えむの森」のえむさんは、
「弘前のイベントにユニークの方がみえて声をかけてもらった。
弘前のお店には大館からもお客さんもたくさん来てくれるから、今回はその恩返しができればと思って」
とお話ししてくれました。

 
また、一緒に出店していた高橋睦子さんと河田律子さん。
荷物をまとめる紐を巧みに編んだカバンが並んでいました。
8年前小さな喫茶店の一角で4人の作家の個展からはじまったユニークの活動。
今回は44組が参加しています。
イベントを主催するユニークの代表虻川さんは、
「大館でもおしゃれなことができるということ、それが伝われば町も人も元気になるし、
何より自分たちが楽しい(笑)
ここに出店した人たちがプロになったりステップアップしてくれたら、それが一番うれしいでしょうね。
回数を重ねてだいたいイベントも形になってきたかなと思うけど、
来てくれた人にワクワクしてもらえるようにまだまだチャレンジしていきたいと思います。」
と今後の意気込みを語ってくださいました。

 

 
こうしてたくさんの人が集まるイベント会場に伺うと毎回感じることがあります。
それは、自分たちの住んでいる小さな小さなコミュニティをとても大切にして生きる人が
たくさんいるということです。
個性的な作品には、そこに生まれて暮らしてきたその人の人柄が詰まっています。
小さな団体の活動は、ひとりひとりの思いやりで繋がっていました。
こうした小さな点が集まって大きな「秋田」という風土を作りだしている。
そう思うと、分野に関係なく、秋田の未来はそうした「人」によって
本当に支えられているんだと改めて感じることができました。
取材にご協力してくださいましたたくさんの方々に心よりお礼を申し上げます。
                                         県北担当 やっつ

| 2010年10月5日21:01 | 県北情報 | Trackbacks (0)

秋田白神 食の原風景を訪ねる旅!1日目

2日(土)~4日(月)の3日間、
県農山村振興課主催のツアー「秋田白神食の原風景を訪ねる旅」に参加しました。
稲刈りや梨の収穫など農作業を実際に体験しながら、地元の人の話に耳を傾け、
能代市、八峰町、藤里町など白神山地の恵みを享受した農産物で
おなかと心を満たした3日間です。

 1日目 木都能代の歴史と技、そして稲刈り


■旧料亭金勇とJA秋田やまもとグランママシスターズの伝統料理

 
ツアーのスタートは、木都能代を象徴する旧料亭金勇。国の登録有形文化財に指定されています。
天然秋田杉をはじめとする高価な木材を惜しげもなく使用した大変贅沢な作り。
当時、東京から5人の棟梁が呼び寄せられ、25人の大工と20人の人夫によって、
たった3か月で造り上げたというから驚きです。
2階の大広間には1畳と半畳の大きさに切り揃えられ、
かつ艶が増すよう極限まで磨き上げられた天井板が敷き詰められており、訪れた人を魅了します。
その大広間を貸し切っていただく初日の昼食。「食の原風景を訪ねる旅」最初の食事は、
JA秋田やまもと女性部のグランママシスターズによる重箱伝統料理です。
メンバーの一人、小山内さんの自宅で何十年かぶりに出したという家紋入りの重箱に、
三種町の伝統料理が詰まっています(写真一番上)。


JA秋田やまもとグランママシスターズとJA秋田やまもとの職員のみなさん。


■樽富かまた 制作現場見学

グランママシスターズのお料理に満足したあとは、
能代市内で140年以上の歴史をもつ秋田杉桶樽屋「樽富かまた」にお邪魔しました。


お話をしてくださったのは、ご主人の鎌田勇平さん。
「秋田杉の良さは、熱や水分を逃がさないこと。だから開発のしがいがある」そうです。
昭和30年代以降、人々の生活から桶や樽が離れていくなか、
それではいけないと小さなテーブルウェアの開発をはじめました。
地面に置いていたものをテーブルにあげるなんて、という批判も当時はあったそうです。
しかし、どんなに小さな端材でも燃やしてしまうのは好きじゃないという鎌田さんは、
ビールジョッキから小さな箸置きまであらゆるものの制作に挑戦し続けています。
「どんなにちっぽけな材料でも捨てない。日本の食材にはやっぱり木が合うと思う。
木の持つぬくもり、ゆとり、うるおいの中で開発を続けていきたい」とおっしゃっていました。

鎌田さんご夫婦。


■八峰町本館地区 稲刈り体験と茅葺民家

1日目の最後は、八峰町八森本館地区に移動し、夕やけを背景に稲刈りです。


神奈川県から参加した石坂さん(右)と本館地区の斉藤進さん(左)。
刈り方から稲の束を使ったまとめ方まで教えてくださいました。
田植えは経験があったという石坂さんも稲刈りは初めて。
気持ちのいい汗をかいたあとは、軽トラックの荷台に乗ってみたりと
農村の日常の一部を楽しんでいただけたのではないでしょうか。

石坂さんと秋田市から参加した佐藤さんと工藤さん。

稲刈りのあとは、本館集落の入り口に建つ茅葺民家で休憩。

 
いわゆる「がっこちゃっこ」でもてなしていただきました。
家主の斉藤さん(左から2番目)の昔話を伺いながら、
テーブルの上のがっこ(漬物)はみるみるうちに無くなっていきます。
その途中、夕日が日本海に沈んでいくのが家の中から見えました。
雲がかかり沈む瞬間は見れませんでしたが、大きく開け放たれた縁側に座り、
秋の涼しい空気を感じながら夕日をゆっくりと眺める時間。なんとも贅沢なひとときです。


茅葺民家の家主 斉藤さんご家族と稲刈りを教えてくれた斉藤進さん(後列左)


■ 宿泊 農家民宿観海荘

宿泊は、八森いさりび温泉ハタハタ館農家民宿観海荘(協議会会員)に分宿。
わたしは観海荘に宿泊です。タイのあら汁にヒラメ、エビ、サザエのお刺身、ギバサの酢の物!
海の幸が満載の夕食です。「食の原風景を訪ねる旅」のメインはもちろん「食」!
しかもまだ1日目が終わったばかり。2日目、3日目はどんなごちそうに出会えるのか…。
続きはまたのちほど。
                                     県北担当 やっつ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
協議会会員情報 農家民宿観海荘
協議会HP 美の国あきた桃源郷を行く
ツイッター #akita #akita_gt #nosiro #happou でつぶやいています。

| 2010年10月5日16:30 | 県北情報 | Trackbacks (0)

大館 曲げわっぱと祥二くんの夏



カンナくずで丸く電球を覆い隠し、細く切った秋田杉の端材とアクリル板で
さらに周囲を囲っている円形のランプシェード。作品名は「O(オー)」。
そして「O(オー)」を空に見て下に立つのが「DATE(デイト)」。
「O」+「DATE」=「ODATE 大館」。
秋田の伝統工芸品「大館曲げわっぱ」が、1人の大学生の手によって見事に進化した。
■休学、旅、そして理由


名古屋市立大学芸術工学部でテキスタイルを学ぶ藤井祥二さん(22)
今年5月、3年次終了と同時に大学を1年休学して秋田にやってきた。
木工は経験がなかったという彼が、
なぜ秋田の地を訪れ“大館曲げわっぱ”に出会ったのか。


「大学の授業で地元の
伝統産業に関わりながら
産地の現状を知ったら、
これはこのままでは
いけないんじゃないかって。
それで、実際に土地に
足を運んで自分の目で
確かめてみたいって思って。」
一年をかけて
秋田 大館曲げわっぱ、
岩手 南部鉄器、
石川 輪島塗りなど
10か所を見てまわる予定ではじまったこの旅。
その最初の地を秋田県大館市に決めて、青森経由で大館に着いたのが今年5月。
「電車がどこまで行っても“街”に出会わなくて、そのまま大館についた(笑)」そうだ。
「例えば、なにかひとつプロジェクトで作品を作っても、
それは一過性で終わってしまうでしょ。大事なのは産地でどう育てていくかということ。
結局職人さんと地元の人が産地を支えていかなければならないんだと思うんです。
そこで僕は“デザイン”で何ができるのかって。自分なりの課題を探そうって。」
■課題 職人と市民を繋げる


最初に足を運んだのが、
昨年9月にオープンした
大館市大町にある
大館曲げわっぱ体験工房。
「大館曲げわっぱを初めて
見た時は、その製品の
完成度はとても高いのに、
地元の人の関心がとても
低いなって。
そこでぼくができるのは
新しい製品を開発すること
じゃなくて、地域の人に
いかに親しんでもらうか
っていう仕組み作りだと。」
作品作りを通じて工房と
市民との交流を生み出す。
藤井さんはそれを自らの
「課題」にすることに決めた。
↑「DATE」―人と自然の営みが日々蓄積するイメージ―
工房を訪れてから、作業工程で出る秋田杉の端材を作品に使うことは決めていた。
あとはどんな形にするか、できるのか。
■体験工房と佐々木さんとの出会い


「同年代の友達はできなかったけど、70代のお知り合いはたくさんできた(笑)」
という藤井さんの最も大切な出会いのひとつが、佐々木さんとの出会いだ。
佐々木悌治さん(79)写真左から2人目
体験工房の責任者であり、大館曲げわっぱの伝統工芸士である。


藤井さんは佐々木さんのことを
心底尊敬している。
「話していれば
まったく普通のおじいさん
なんだけど、
いつも新しいことを
考えている人で、
本当にモノづくりが好きな人。
製品作りのために
鋸の歯や機械を自分で
作ったりしちゃうんですよ。
道具を自由自在に操ってる。
そういうの自分では
絶対にできないと思うんです。
人間のたくましさを感じます。
自分も人として、
ああいうおじいさんに
なりたいなって。」
■作品「O」「DATE」に込めた想い
作品「O(オー)」は現在から未来へとエネルギーが昇華するイメージ。
カンナくずで作った球体は大館の根幹、伝統や歴史、現在を含めた街の中心。
そしてそれを囲む材木のひとつひとつが大館の人。
大館の街を中心に人が外ではなく内を向いている。
球を囲む秋田杉の端材には
佐々木さんらお世話になった体験工房の人たちの名前が書いてある。


「作品を運び出す時に思いついて書いてもらったんです。
僕は大館曲げわっぱの未来を考えた時に
あの工房はとても重要な意味を持つ場所だと思っていて。
これからも頑張って欲しいという僕なりのメッセージというか(笑)」


体験工房の責任者
佐々木悌治さんは
祥二くんを
“不思議な人”だという。
「敵を作らないでしょ。
誰からも受け入れられる
親近感がある。
職人というのは
固定観念があって
外れたことができない人が
多いんだけど、
藤井さんは白紙の状態から
自由に発想して
自分の思うように作る。
うらやましいですよ。
立派な人になると思います。」
そう言って目を細めた。
■この地で受け取ったもの


「自分では80点くらい。いいすぎかな(笑)
自分のしたことももしかしたら一過性のことになるかもしれないし、
誰かに自分の想いを託したり、もっと気持ちを訴えられれば良かったかもしれない。
でも、佐々木さんも楽しそうにしてくれたし、
いろんな工房を回って優しい声をかけてもらって応援してもらえた。
また会いたいねって話もしているし、
ぼくも楽しかったけど、誰かを楽しませることができたのかなって。」


「将来は、こういう
伝統産業を産地で育てる
仕組み作りの仕事をしたい。
そして、物をみるんじゃなくて
人をみていきたいと思います。
その職人が生きがいをもって
生きているのかってこと。
そういうのは
物に現れてくると思うし、
楽しんで作ったものを
地元の人が楽しんで見る。
その視点を持っていれば
産地はもっと良くなるし、新しい時代に繋がっていくと思います。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
祥二くんは「O(オー)」は元気玉なんだと教えてくれた。
この源は大館市民のそれに他ならないし、
市民がさらに曲げわっぱを理解して育てていけばこの球はもっと大きくなる。
それを進化していく街と人の歴史が下で支えている。
ほんの4カ月の交流だった。
しかし、たった一人の大学生がこの地に残した元気はきっと計り知れない。
                                      県北担当 やっつ
※藤井祥二くんの作品は、大館市の大館市観光物産プラザに展示されています。
■大館曲げわっぱ体験工房
住所:大館市大町70 
会館時間:午前9時?午後5時
休館日:毎週 火、水、祝日
体験料:丸弁当箱 3000円、7寸盆 2500円、パン皿 2000円
     ※いずれも1時間~2時間ほどで、作品は持ち帰ることができます。
問い合わせ・申し込み:電話0186-42-7502
HP:大館曲げわっぱ協同組合
■藤井祥二くんのブログ shojiの伝統産業を巡る旅 

| 2010年9月23日00:00 | 県北情報 | Trackbacks (0)

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