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‘県北情報’ カテゴリーのアーカイブ

しらかみカフェで「うたごえ喫茶」開催します

  久しぶりに、八峰町へ行きました。「今日のお昼ご飯は、しらかみカフェに行こう!」ということで、寄らせていただきました。

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いただいたランチ。ポークソテー(和風ソース)をいただきました。このほかにも、焼きカレーもありました。もちろん、デザートも追加で食べました(洋梨のタルト)。



  うん、うん、満足満足。午後の会議もガンバロー!と思い、なにげなくドアを見ると・・・
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「うたごえ喫茶inしらかみカフェ」の案内を発見! 

 音楽大好き・笠原一家らしい、しらかみカフェ・冬のイベントです。興味のある方は、席数限定ですので、お問い合わせくださいね!

一粒で二度おいしかった 代打・GT小鳥がお伝えしました。

| 2011年1月26日10:48 | 県北情報 | Trackbacks (1)

鹿角市 ユネスコ無形文化遺産 大日堂舞楽

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神になる。大日堂舞楽の能衆たちはその瞬間神の化身となって伝統の舞に身をあずける。
引き締まった表情に神々しさを漂わせ、しかし絶えず顔を覆うその白い息だけが、
彼らが呼吸する人間であることを証明していた。…(つづき

今年1月2日に取材をした鹿角市八幡平の大日堂舞楽の記事を協議会HPに掲載しました。
続きは協議会HP「美の国秋田・桃源郷をゆく」内
「ふるさと秋田に学ぶ」の神々の舞 大日堂舞楽 2011からご覧ください。

……………………………………………………………………………………
❉ホームページ・冬の特集記事はまつりと鍋!


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大仙市 刈和野の大綱引き               上小阿仁村 沖田面の裸参り
さて、2月に入ると県内の至るところで冬祭りが始まりますね。秋田は冬祭りの宝庫です。
大仙市刈和野の大綱引き、横手のかまくら、男鹿のなまはげ柴灯まつり、大館のあめっこ市…。
みなさんは今年どの祭りを観るかもう決まりましたか?
協議会HP「美の国秋田・桃源郷をゆく」のこの冬の特集記事は
特集1 あっつあつ!秋田の鍋料理」と「特集2 熱い!秋田の冬祭まつり」です。

 

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納豆汁 (写真:農家民宿 三又長右ヱ門)      鱈のダダミ(白子)鍋 (写真:漁火の館
連日降り続く雪にため息をつきたくもなりますが、寒い寒い秋田の冬は同じくらいあっつあつなんです!
祭り鑑賞で冷えた身体をあっためてくれる鍋も県内各地たくさんご紹介しています!
この冬のお出かけの参考にしてみてくださいね。

                                        県北担当 やっつ

| 2011年1月21日09:35 | 県北情報, 秋田県全域 | Trackbacks (0)

鹿角市 スノーシューで行く冬の森林セラピー

きょうは大寒。
暦の上では一年で最も寒い日とされる日。もちろん秋田も冷えました。
連日の寒さと大雪に「あどいっ」(※秋田弁で“もういい”の意)という方も多いことでしょう。
ただ、きょうを過ぎれば春の足音もちょっとずつ近づいてきている、はずです!
昨年の2月下旬、わたしはそんな待ち遠しい春がひょこひょこと顔を出し始めた鹿角市八幡平で、
生まれて初めてスノーシュー(西洋かんじき)を履いて冬の森林セラピーを体験してきました。

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❊森林セラピー❊
森林浴がもたらす癒しの効果を科学的に証明した森林を森林セラピー基地と呼び、
その散策ルートや一帯を森林セラピーロードといいます。
秋田県内では唯一鹿角市が森林セラピー基地に指定されており、
八幡平をはじめ黒森山東山湯瀬渓谷そして協議会会員である中滝ふるさと学舎がある中滝
5つの森林セラピーロードがあります。
中滝ふるさと学舎は鹿角市が指定する「かづの十和田森林セラピーステーション」になっています。❊❊❊

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森林セラピーとは、簡単にいうと森を散策して心身ともにリラックス、リフレッシュするということです。
(左)男性が履いている黄色いものがスノーシューです。プラスティックの板に足を乗せ、紐で固定します。
かかとは浮くようになっていて、最初は歩きづらさを感じますが慣れればもちろん快適。
雪にズボズボ足を埋めることもなく、ストックを使いながらスイスイ歩くことができます。
(右)木の後に隠れているもの、何だかわかりますか? 実は道路標識なんです。
なんとなく歩き始めた雪の上でしたが、実は地表からはるか上空を歩いている!この発見は新鮮でした。

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この時は、かづの森林コンダクター連絡協議会が主催するモニターツアーに参加。
いくつかのグループに分かれ、わたしは大沼周辺のコースを散策しました。
途中動物の足跡を発見したり(以前もお世話になった天気の神様 柳澤氏:左 のガイド)、

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遠くに鹿角盆地を眺めてひと休みしたり、

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木の上のクマのお部屋(熊棚)や飛行機雲を見つけたり、

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きっとものすごく深かったであろう雪が地表の土が見えるほどに溶けていて春を感じたり、
赤い木の芽が無事に冬を越したことを確認してホッとしたり…
森林セラピーで大事なことは決して急がないこと。
木の葉音や風のそよぎ、土の匂いなどを五感を使って感じとり、リラックスすることが何よりも大切なんです。

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そうすると、ほら、こんなふうに笑顔になったり、おにぎりをいつも以上においしく味わうことができます♪

鹿角市の森林セラピーを体験したい方は、専門のガイドがご案内いたしますので、
かづの十和田森林セラピーステーション:中滝ふるさと学舎電話0186-30-4021へご連絡ください。
コースに合ったかづの森林コンダクターをご紹介いたします。※料金はコースによって異なります。
鹿角市の森林セラピーについて詳しくは、中滝ふるさと学舎HPをご覧ください。
                                           県北担当やっつ

| 2011年1月20日18:15 | 県北情報 | Trackbacks (0)

北秋田市阿仁 森吉山の樹氷

そう、あれは去年の2月末のこと。もうほぼ1年も前になります。
わたしは協議会会員「白神ぶなっこ教室」のオーナー佐尾和子さんと一緒に、
これまた協議会会員「阿仁の森ぶなホテル(オーナー山田博康さん)」に宿泊したのです。
その様子は、協議会HP内「田舎に泊まる」の中で
佐尾さんが「阿仁の森 ぶなホテル 訪問記」として紹介しています。
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翌日、わたしたちは2人で森吉山の樹氷鑑賞に出かけました。
ぶなホテルから樹氷鑑賞できる阿仁スキー場までは車で5分くらいなのです。とっても近い。

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一緒に登った白神ぶなっこ教室の佐尾和子さん   ゴンドラからの眺め 正面は森吉山山頂
さて、その日はとっても晴れていて、朝から「こりゃ~樹氷日和だ」とわたしの心はウキウキ♪
ロッジで往復チケットを買うと、
お姉さんが「ゴンドラの中に映画IRISで使ったゴンドラが混ざっていますよ」と教えてくれました。
そんなことを言われたらわたしと佐尾さんはドキドキです。
もう、どのゴンドラがあの大スター☆が乗った、触れたものなのか探し出したくてしょうがありません。
あれかしら、これかしら、乗れるかしら・・・ワクワク
しかし、100基以上あるゴンドラの中でビョンホンゴンドラがそんな簡単にわたしたちに当たるわけもなく、
ウキウキ気分だけを乗せてわたしたち乙女2人はゴンドラ山頂駅舎へ。
ちなみに、ビョンホンゴンドラは2基あるそうですよ。

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スノーモンスターとはよく言ったもので、それはそれはやっぱりデカイのです。
私たちが行った日は連日好天が続いた時で、一番の見ごろを1週間ほど過ぎていましたが、
それでも猛烈な風雪によって作り出されたアオモリトドマツの雪像群は見事でした。
樹氷は氷点下でも凍らない過冷却水滴が強い風でアオモリトドマツにぶつかりその衝撃で凍ってできるもの。
2月下旬のこの日は、風はもちろん強いものの日差しは早くも春のようにぽかぽかで、
雪原に反射した太陽の光がキラキラと輝いていて、それは時折目を細めてしまうほどの眩しさです。

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ゴンドラ山頂駅舎につくと、総合案内所の樹氷案内人の方がご案内をしてくださいました。
「もう一週間早かったらよかったのにね。全部溶けちゃったんだよ」とは言うものの、
それでも樹氷平を中心に見どころや初心者でも歩きやすいルートを丁寧にじっくりと説明してくれました。
総合案内所では、かんじき、スノーシュー、ストック、長靴などの貸出も行っています。

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途中、おっきなスキーを担いで登る男性たちやカメラを構える女性に出会いました。
盛岡から来たというこの女性は、樹氷の写真を撮るためかれこれ5~6年ほど森吉山に通っているそうです。
細い身体で強風に耐えながら、ずっと山頂の方向へレンズを向けていました。

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左奥が森吉山山頂である主峰 向岳。標高1454m。
森吉山は花の百名山に数えられ、春、山頂一帯は様々な高山植物が自生するお花畑が広がります。

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残念ながらモンスターも少々お疲れの様子でしたが、それらに囲まれながら遠くの山並みを眺めてひと息。
「藤里はどっちの方向かしら」と佐尾さん。案内人の方が指さして教えてくれました。

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今年の森吉山樹氷鑑賞のゴンドラ運行は3月27日(日)まで 時間は午前9時~午後4時(最終運行午後3時30分)
また、総合案内所は3月13日(日)まで開設され期間中毎日「樹氷教室」を開催しています。※写真は去年の様子
風雪が木にあたってどうやって樹氷ができるのか、ペットボトルを使った簡単な実験で説明してくれます。
時間は、午前11時からと午後2時からの2回です。ぜひお越しください。
森吉山樹氷について詳しくは北秋田市HPまたは阿仁スキー場HPをご覧ください。
阿仁スキー場HPのスタッフブログでは、ゴンドラ運行状況なども随時お伝えしています。
お出かけ前に確認すると安心ですね。
                                           県北担当やっつ
協議会会員情報 
藤里町 白神ぶなっこ教室
北秋田市 阿仁の森ぶなホテル

| 2011年1月14日16:32 | 県北情報 | Trackbacks (0)

鹿角市 中滝ふるさと学舎の冬限定イベント

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パウダースノーをフワフワとかぶった巨大かまくら。横手市ではありません。
鹿角市の中滝ふるさと学舎(当協議会会員)では、
冬限定のイベントをたくさんご用意して皆さまのお越しをお待ちしております!

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☆イベントその1☆ かまくらで心も体もほっこり体験~鹿角の昔っこ~
日付:2月13日(日)
 ※鹿角国体開催中です。 
時間:①午前10時~、②午後2時~ 
定員:各20名
参加費:ひとり500円
(ホットドリンク付き) 
締め切り:当日事務局へお申し込みください。

かまくらの中は大人でも10人は余裕で座れる腰掛けを用意。その中で鹿角の昔語りに耳を傾けませんか。
火鉢の炭をおこしているのは、中滝ふるさと学舎を運営するNPOかづのふるさと学舎理事長 湯瀬政弘さん。
この炭は昨年学舎が初めて焼いた炭です。昨年11月の大感謝祭で窯出しをしたところにわたしも立ち会いました。
実はこの火鉢も左のかわいいキャンドル(実は赤もあります)も貰いもの。
「みんな俺の顔見ると“もってくか?”って言うんだよね。物欲しそうな顔してんのかな(笑)」と湯瀬さん。
学舎にはこうして地域の方の善意でいただいたものがたくさんあります。

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☆イベントその2☆ 冬を満喫!!ミニかまくらで灯篭&雪像つくり体験
期間:1月~2月
(月曜休館日、イベント開催日を除く営業日)
時間:①午前10時~、②午後1時~ ※制作時間90分間
定員:各2名~10名ほど
参加費:ひとり1000円
 
締め切り:当日事務局へお申し込みください。

ミニかまくらの中には廃油キャンドルを入れます。事務局長門下朋重さん作。
90分間で何基のミニかまくらと雪像が作れるかな♪
ちなみに右の雪像はアンパンマンだそうです・・・!?

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このアンパンマン(らしき)雪像をつくったのが、先ほど炭をおこしていたNPO理事長の湯瀬さん。
お手製の滑り台で遊んでおります。くり返しますが、NPOの理事長さんです。とっても楽しそうです。

☆イベントその3☆ みんな集まれ雪遊び!!ヒップスキー&かまくら体験
日付:2月27日(日)まで ※月曜休館日を除く
時間:午前10時~午後3時
参加費:ひとり500円
(かまくらの中でホットドリンク付き) 
締め切り:随時 事務局へお申し込みください。
※団体でお申し込みの際は、当日ではなく事前にご連絡くださいますようお願いいたします。

ヒップスキー、県南では“けっつすべり”だと県南特派員けこさんが申しておりましたが、
県北ではそのけっつすべりをヒップスキーという人も多いのだそうですよ。
そりなどを使わず、おしりだけで(またはビニール袋を敷いて)坂を下るスリリングな遊びです。
たくさん遊んだらかまくらの中でほっと一息。

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☆イベントその4☆ 家族で参加!!ふるさと学舎杯第1回中滝ヒップスキー大会
日付:1月30日(日)
時間:午前10時~午後2時
定員:50組(2人1組)
参加費:1組1000円
(ホットドリンク付き) 
締め切り:1月28日(金)まで電話またはFAXでお申し込みください。 電話&FAX 0186-30-4021

そのヒップスキー大会を開催!
お父さんお母さんおじいちゃんこの際おばあちゃんも誘って家族みんなで参加しませんか?
もちろんお友達同士でも大歓迎☆1月28日までにお申し込みくださいね。

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ふるさと学舎では現在校舎ライトアップを開催中♪(2月27日まで 毎週金曜~日曜 午後4時~8時)
雪の中青白く光る木造校舎はなんとも神秘的。なんか出てきそうです。
ご紹介したイベントのほかにも真冬の森林セラピー体験など、冬もふるさと学舎は元気いっぱいです!
冷え込みの厳しい今年の冬ですが、時にはおもいっきり外で遊ぶのもいいかも。
詳しくは、ふるさと学舎ブログ「かづのふるさと通信」をご覧ください。
                                          県北担当 やっつ
■協議会会員情報 中滝ふるさと学舎

| 2011年1月13日17:15 | 県北情報 | Trackbacks (0)

その一枚に挑む!第50回花輪地区子ども会対抗かるた大会

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1月10日(月・祝) 鹿角市花輪の花輪市民センターで、第50回花輪地区子ども会対抗かるた大会が
開かれました。いわゆる百人一首かるたを1チーム8人で2人ずつ選出し、リレー形式で対戦するチーム対抗戦。
子どもたちはこの大会に向けて百人一首の上下の句を覚えお正月も返上で猛特訓に励み、
一年で、いや、たった数日で大人も驚く成長ぶりをみせました。

■練習風景
大会4日前の1月6日(木)わたしは以前取材でお世話になった方のご厚意により
2つの町内の練習場所にお邪魔することができました。
【結成3年目 小坂子ども会】
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小坂(こざか)地区の練習場所は地区内の旧保育所。
午後6時を回っていましたが、玄関にはたくさんの小さな長ぐつが並び、
緑色の絨毯が敷かれ暖房が焚かれたあたたかい室内に、およそ25人の子どもたちが集まっていました。

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小学校1年生から中学校1年生までの子どもたち。
4人1組となって100枚の札に向かい小さく腰を上げて、目はかるたに耳は詠手の声に向けられていました。

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初心者(もちろんわたしも)という方のために少しルール説明を。
まず並べるかるたは自分たちの陣地に50枚ずつの計100枚。
詠手が上の句を詠みあげたらそれに続く下の句を取ります。
例えば、近年マンガで有名な在原業平の
「ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みつくくるとは」の場合。
詠手が上の句「ちはやふる・・・」を詠みあげるとそれに続く下の句は「からくれなゐに・・・」の札です。
相手側の陣地の札を取ると自分たちの陣地から1枚相手側に渡します。
25枚ずつで選手を交代して4回対戦。取った枚数で競うのではなく、自分たちの陣地の札が無くなれば勝ちです。

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小坂地区はいわゆる新興住宅地で子どもの数に比べ、指導できる大人の数が少ない地域でもあります。
なかなか後が続かず一時途絶えていた小坂地区のかるたが、親の会の有志によって再開されたのが3年前。
「子どもたちも1年目は無我夢中で参加するだけでしたが、2年目には学年もひとつ上がるし集中力もついて
一生懸命に“勝ちに行く”姿勢がみえるんですよね。1、2年生なんか去年は親の膝から離れられなかったのに、
いまではこうしてちゃんと札に向かって座っている。目に見える進歩ですよ。
今年は出場するDクラスで1位を狙っています!」と話すのは親の会会長の伊藤亨さんです。
このかるた大会はA~Dクラス(一番上のランクがAクラス)に分かれ、その中で順位を決めています。
今年は総勢27チームが参加しました。

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お兄ちゃんのかるたをみて覚えたという小学1年生のゆいちゃんは、
「上の句で取れるようになったことが嬉しい。難しいのはお手付きをしてしまうところ」と教えてくれました。
また、2年生のさきちゃんは今年の目標に「10枚くらいとれるように頑張りたい」と抱負をお話してくれました。

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保護者のおひとりでかるたの再開に携わった女性は、
時折子どもたちに厳しい声をかける一方、とても優しい表情でこう話してくれました。
「かるたはわたしが子どもの頃には当たり前にあったものでした。
小坂は一度途絶えてしまっていましたが、やろうと声をかけたら他のお母さんたちもすぐに集まってくれました。
親も子どもと一緒に札とルールを覚えたり、親同士もとてもよく協力し合っていけていると思います。
花輪はかるたの里だと思うので、子どもたちには子ども会にいる間は続けてもらって、
自分が親になったら今度は自分の子どもに伝えてくれるようになってくれればいいなと思いますね。」

【昨年Aクラス優勝チーム 六日町子ども会】
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2か所目にお邪魔したのが、花輪商店街のある六日町地区。
ここは、小坂地区とは反対に子どもの数が少ない町内です。
指導している大人で、この中に自分の子どもがいる人はいません。
子ども2~3人に大人が1人ついて、初心者や低学年の子どもに細かく丁寧にかるたの取り方を教えています。

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例えば、さきほどの「ちはやぶる・・・」。
百人一首の中に「ち」ではじまる句は三首、そのうち「ちは」で始まる句は一首です。
そのため詠手が「ちは」と詠みあげた瞬間に、下の句「からくれなゐに…」を取ることができます。
こうした取る札を決定させる文字を「決まり字」といいます。指導してくれる大人たちは下の句を指さしながら
「この札の決まり字は“たき”」だとか「この札は“なげ”」だなどと、丁寧に決まり字を教えていました。
試合の時、経験の浅い低学年の子どもが自分の手もとにある札だけでも確実に取れるようにするのは
チーム戦で勝つためには非常に大切なこと。子どもたちも1枚でも多くの札の決まり字を覚えようと必死です。

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六日町は、毎年8月鹿角が誇る夏祭り・花輪ばやしが行われる地域で住民同士の絆がとても強いところです。
また、50年ほど前にこのかるた大会ができる礎となった「花輪かるた同好会」結成時に
中心となった町内でもあります。
かつて花輪中心部の六日町や舟場町などの町内では、人々が各家々を訪問しかるたを楽しんでいました。
人々は競技のためではなくごく自然と生活の中で百人一首を覚え、かるたをしていたそうです。
そのため、かるたを伝統の遊びとして大人が子どもに伝えるという“気持ち”が六日町には連綿と息づいてきました。

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しかし、どの市町村でもそうであるように中心部の少子化は深刻な問題。六日町も例外ではありません。
今年、六日町子ども会の子どもは5人。大会出場可能な高校生を入れても6人しかいません。
1チーム8人で出場するためにはほかの町内から応援を頼むしかないのです。
六日町では近隣の町内から2人が加わっています。2人の住む町内ではかるたをしていないのだそうです。
昔はやりたくても他の町内の子どもが参加することはできなかったそうですが、
今ではそうしたかるたをしたいという子どもを優しく受け入れ、分け隔てなく指導しています。
なんと今年は八幡平(車で10分はかかる場所)に住む2人の兄弟も練習に訪れています。

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詠手として練習を見守っていた花輪かるた同好会の前会長武石佳久さん(右写真)は、
「かるたをする子どもはいい子ばっかり。負けて悔しくて泣いて、でも一生懸命に練習して。
六日町は夏は花輪ばやし、冬はかるたを通じて子どもを一生懸命育てれば、子どももずっと楽しめるじゃない。
ここで育った子どもが大学で競技かるたを始める人もいる。後継者を育てて2段、3段と腕を上げて行ってほしい」
と話してくださいました。

■大会当日
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さて、たくさん頑張った子どもたちの気になる大会の結果は・・・!

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じゃじゃ~ん☆
六日町子ども会 Aクラス優勝(左写真)!2連覇おめでとう!!
小坂子ども会A Dクラス優勝(右写真)!さらに小坂子ども会BはDクラス準優勝!! すばらしいっ!

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今回圧巻だったのが、Aクラスの優勝決定戦 六日町 対 舟場Aの試合。
3番手終了時、六日町は10枚ほどの差で負けていました。誰もがこのまま舟場の勝利かと思っていた最終番。
左写真 左端の高校生の杉江瞬くんがプレッシャーと大勢の観衆の中、
驚異の集中力でジリジリと舟場を追いつめ結果3枚差での大逆転勝利☆
相手側の札を払い取ったその瞬間、
詰めかけたこの大観衆から「お~っ」、「すごいっ」という称賛の声が上がったのは言うまでもありません。

六日町の練習にお邪魔した時、中学1年の高村美希子さんに
かるたを通じてどう成長していきたいですかと質問すると、即答でこう話してくれました。
「かるたがすごいってことを誇れるようになりたいです。今年の目標は2連覇です!」
花輪の人々が半世紀かけて育ててきたかるたへの情熱と誇りは確実に次世代に受け継がれています。

県北担当やっつ


※この場をかりて、お世話になった大勢の方々にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

| 2011年1月11日18:51 | 県北情報 | Trackbacks (1)

鹿角市 第50回花輪地区子ども会対抗かるた大会 1月10日(月・祝)

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10日(月・祝)鹿角市花輪で「第50回 花輪地区子ども会対抗かるた大会」が行われます。
今年で50回目を迎える歴史あるかるた大会。いま、市内の各公民館で子どもたちが楽しみながら、
そして自らできちんと目標を立てて10日の大会に向けて練習に励んでいます。
先日わたしもその練習風景にお邪魔してきました。後日その様子をご紹介しますね☆

ぜひ子どもたちの雄姿を見に来てください!
日時 1月10日(月・祝) 午前10時~/場所 花輪市民センターこの週末寒くなりそうです。あたたかくしてお出かけください。
                                       県北担当 やっつ

| 2011年1月7日16:40 | 県北情報 | Trackbacks (0)

鹿角市 大日堂舞楽

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鳥舞
2009年にユネスコ無形文化遺産に登録され、
国内はもとより世界的にもその名を知られるようになった鹿角市の大日堂舞楽。
風もなく穏やかな夜明けとなった1月2日。どうしても一目見たくて早起きして行ってきました!

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大日霊貴神社                  お守りを売る巫女はボランティア
大日堂舞楽は鹿角市八幡平にある大日霊貴(おおひるめむち)神社の養老例祭で奉納される舞のことです。
大里、小豆沢、長嶺、谷内の4集落にそれぞれ独自の舞いが伝わっています。
今年も小学生から大人までおよそ80人の能衆が舞台がきしむほど迫力ある舞を奉納しました。

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神名手舞                    駒舞
午前8時頃から始まった祭には早朝にも関わらず県内外からたくさん人が訪れていました。
底冷えして身体の芯から震えてくる寒さでしたが、みなさんカメラを片手に夢中で伝統の舞に見入っていました。

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                                                                              五大尊舞
鳥舞(冒頭写真)がはじまると「さあ、みなさん思う存分写真撮ってください!」とはやしの太鼓を叩く男性が
観光客に声をかけていました。会場ではマイクによるアナウンスがなされたりと観光客への配慮が随所に。

なによりも能衆との距離がとても近く、それは能衆の吐く白い息がわたしたちにかかるほど。
寒さの中でもキリリと引きしまった表情を崩さない能衆のみなさんの真剣なまなざしには、
敬服するほどの厳かささえ漂っていました。詳しくは後ほどHPでご紹介します。

                              早起きして本当に良かったと思った
                                           県北担当やっつ

| 2011年1月2日19:24 | 県北情報 | Trackbacks (0)

JA秋田やまもと ふるさとの味でお正月をむかえましょ。

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みなさま大晦日いかがお過ごしでしょうか。正月料理の仕度に忙しいという方も多いことでしょう。
JA秋田やまもとでは8年前からふるさとの味を詰めたおせちの重箱を作り県内各地に発送しています。
今年も地元新聞に掲載したその日のうちに限定150セット(重箱1セットでおよそ5人分)が完売する人気ぶりです。

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伊達巻には全部で400個以上の卵を使う       でっかいタイは一の重に
30日、三種町鹿渡にあるJA秋田やまもとの仕出しセンターでは朝からスタッフのみなさんが
準備に慌ただしくしていました。スタッフはチーフの伊藤優子さんをはじめ9人。
みなさん三種町琴丘地区や八竜地区に住む主婦たちです。150セットを寝ずの作業で翌31日朝までに仕上げます。
地産おせちは、2002年JA秋田やまもと女性部の中でも郷土料理名人が集まる「グランママシスターズ」を中心に、
地元の味を詰めたメニューを考案してはじまりました。当初はグランママと女性部とが集まって作っていましたが、
数年前からグランママたちは煮物や巻き寿司などの自慢料理を自宅で作って仕出しセンターへ届け、
最後の仕上げと重箱詰めを仕出しセンターのスタッフが一手に担うようになりました。

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グランママのひとりで当協議会会員の「やまもと百姓大学」でも講師を務める巻き寿司名人の小山内恵子さんは、
もみじを模った36cmの巻き寿司を作りました。それをスタッフが当分に切りわけひとつずつ包んでいきます。
仕出しセンターチーフの伊藤優子さんは「出来上がったものを詰めるのは普段の仕出しの作業で慣れているけど、
おせちはきんとんをひとつずつ包んだり、巻き寿司を切ってひとつずつ包んだりと手間がかかる。
グランママたちから届いた料理はやっぱりキレイに仕上げたいのでやはり大変です」、
「グランママたちにはいつまでも元気で頑張ってと、この間も声をかけてきました」と笑顔で話してくれました。

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グランママ中田良子さん作の黒豆         グランママ工藤クニヱさん作の“えにょ”の煮つけ
30日から31日の朝にかけて続く徹夜の作業。もちろん30日だけでなく下ごしらえは何日も前から続きます。
そのためみなさんここ数年ご自宅の正月準備にかける時間はほとんどないのだそうです。
「家族の理解があるからやっていけてるんでしょうね。スタッフみんなまとまりよくやっていますよ」と
仕出しセンターチーフの伊藤さんが話してくれました。

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美しい金色の芋きんとんは、女性部部長 伊藤ユウ子さんの手作り  使用したサツマイモは20kg
ひとつずつ丁寧に小分けにして中に栗の甘露煮を包み、およそ800個作る

JA秋田やまもと営農生活部の内藤美幸さんは、「けっして派手なおせちではないけど、
買ってくれた人たちは“残すものないね”と言って全部おいしく食べてくれます。
ただ、グランママたちの腕に頼っている部分もあるので、元気で頑張ってくれているうちはいいけど、
今後この味を継いでいく後継者の問題はもちろんあります。女性部のメンバーも年々減ってきているので、
やまもと管内の女性たちには気軽な気持ちで女性部の活動に参加してほしいですね。
いっしょに楽しみながら勉強していきましょう!と言いたいです」とお話してくれました。

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グランママのみなさんとJA秋田やまもとの内藤さん(後列右2番目) 重箱料理は豪華のひとこと(今年11月)
そのグランママシスターズのみなさん、実は今年11月に参加したツアーでお世話になっています。
グランママシスターズは、最高齢78歳の袴田フチヱさんを筆頭に現在19人。
現役バリバリ、1泊2日の研修旅行にも元気に出かけちゃうパラフルおばあちゃん軍団です。
11月のツアーの時にごちそうになった重箱料理も“おばあちゃんの味”が満載で本当に美味しかったのです。
JA秋田やまもと営農生活部の内藤美幸さんに
「お願いすればこういった団体向けにお料理を作ってくれるんでしょうか…?」と尋ねたところ、
人数や形態(お弁当がいいのか、ちょっと贅沢にお重にしたいのかなど)をリクエストしてくれれば
できる限り対応します、との嬉しいお応えが!みなさんも機会があれば一度味わってみてくださいね。
JA秋田やまもと営農生活部ふれあい課 電話0185-87-4250

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雪がしんしんと降る31日の明け方、150セットの三段お重がようやく出来上がりました。
今年は遠くは湯沢市秋の宮まで届けられるこの地産おせち。注文の多くはお年寄りなのだそうです。
仕出しセンターチーフの伊藤優子さんは「11月のうちから楽しみにして“予約はいつから?”という電話がきます。
わたしたちのおせちは本当に普通の田舎の味だけど、それがいいのかもしれませんね」
と眠い目をこすりながらお話してくれました。

さて今年もあとちょっと。来年がみなさんにとって幸せな一年でありますよう。よいお年を!
                                          県北担当 やっつ
■会員情報 やまもと百姓大学

                                          

| 2010年12月31日10:20 | 県北情報 | Trackbacks (0)

大館市 北鹿ハリストス正教会 降誕祭(クリスマス)前夜

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2010年12月23日(木・祝)
大館市曲田にある北鹿ハリストス正教会 曲田福音聖堂で降誕祭(クリスマス)前晩祷が開かれ、
地元の人たちなどおよそ15人が集まり、クリスマスを祝いました。
北鹿(ほくろく)ハリストス正教会 曲田(まがた)福音聖堂は、日本ハリストス正教会の聖堂のひとつで
明治期 聖ニコライによってもたらされたロシア正教からはじまっています。
大館市曲田地区は協議会会員である陽気な母さんの店のある地区。
お店にうかがうたびにこの教会に一度行ってみたいなと思っていたのです。
今回は信徒でなくても中を見学できるということで、歴史ある建造物と素敵なイコンを観に行ってきました。

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聖堂の歴史などについて話をする釜谷神父      曲げわっぱの技巧を用いたドーム
曲田福音聖堂は現存する国内最古の木造ビザンチン様式教会堂建築として昭和41年県の文化財に指定されました。
明治25年、曲田に生まれ縁あって洗礼を受けた畠山市之助は、東京復活大聖堂(通称ニコライ堂)を訪れ、
「これをふるさとにも」と願いニコライ堂を模して曲田の自宅敷地内にこの教会を建てました。
自らの山に植わる天然秋田杉を贅沢に使った木造の教会。
象徴的なドームは曲げわっぱの技術を用いており、すばらしく美しい歪曲を成しています。

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また、この教会の文化的価値を高めているのが中に飾られた18点のイコン。
日本の油絵とくに聖像画の先駆けとして知られる山下りんの作品です。
これも聖堂建設の際、畠山市之助が山下りんに依頼して書いてもらったものなのだそうです。

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この日、教会を訪れる前にある一人の女性に会いました。
曲田に生まれ、今は市内の別の地域に嫁いでいった70歳を過ぎるその女性は、
昔の日曜学校の様子を今も鮮明に覚えているといいます。
「子どもの時は日曜学校が楽しみでねぇ。じいさんに、うちはキリスト教じゃないから行けばだめだって
言われたものだから、かくれて行ったもんだ(笑)子どもだものやっぱり行きたいじゃない。
家のおやつがイモとかだった時に、行けばチョコレートだのアメだのもらえるんだものね。
ある時、黒い車に乗って外国の人が来たことがあってね。
アコーディオンを持って曲田のつり橋を渡ってきてさ。今でもちゃんと覚えてるよ。
クリスマス会も楽しみだったなぁ。プレゼント交換をするのよ。手作りのお手玉とか色を塗ったコマとかね。」
よっぽど楽しい思い出なのでしょう。昔の話をする女性の顔はまるで子どものように楽しそうでした。

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そうして親しんでいたのも小学生くらいまでだったと女性は言います。
時代が流れ、集落にも人が減り、いま北鹿ハリストス正教会の信徒もずいぶんと減ってしまったそうです。
「むかしこの辺で大火があった時、この教会は柿の木に守られてほぼ無傷で残ったんです。
ここは何かに守られているってその時はとても信徒さんも増えたんだけど」

出席されていた釜谷神父のお母さんが教えてくれました。
その柿の木は今も教会の玄関前に立ち実を成らせ教会を守り続けています。

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明日はクリスマス。
どこで誰とどんな風に過ごしていても、この世界のどこかで誰かが自分のことを大切に思ってくれている、
そんな幸せを感じる日になりますように…

事前に連絡をすれば教会内を見学することもできます。
その際は、ぜひ陽気な母さんの店にもお立ち寄りくださいね。

                                      県北担当 やっつ

| 2010年12月24日13:24 | 県北情報 | Trackbacks (0)

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