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Akita Green Tourism Spot57んと地区の主婦が、羽後の伝統食を再現する会を結成し、旧長谷山邸で発見された約二百年前の古文書を元に、ようかんなど当時のおやつを再現、披露している。かつては「正月料理」、「さなぶり料理」、「刈り上げ料理」など季節の節目毎に、農家が従事者を料理でもてなす習慣があった。そうした伝統料理などを復活させることにも努めている。県外からも訪れる人が多く、毎回盛況の会となっている。地元の伝統食が消えていかないように自分たちの手で食材の調達をして、仕込みをしてその日のためにすべて手作りした料理が振る舞われる。食事の前には西馬音内盆踊りも披露されるほか、餅つきも行われる。また、昔ながらのありのままの田舎の暮らしを多くの人に体験してもらおうと、「村人」が中心となって、田代村体験協議会(田代村グリーンツーリズム)を一平成二十三年九月に発足。その年の十一月には、大阪府立吹田高校の生徒たちの修学旅行を受け入れた。農家民泊や農村の暮らし体験など「秋田の家族」とすごした一日は、生徒たちにとって、この先も心に残る思い出となったに違いない。農山村の魅力が今改めて見直されている中で、こうした“田代村”の取り組みは興味深い。