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26「千年の村」の異名をもつ歴史ある山里の集落無花果の北限産地として「大竹」ブランドの確立に挑戦大竹集落にかほ市たという。山間部の過疎化が進んでいるが、この集落の戸数は明治二十二年の自治区割以来ほとんど減っていない。車一台がやっと通れる狭い小路沿いに、歴史を感じさせる石垣や土蔵、重厚な瓦屋根の家が立ち並んでいる。昔の面影を忍ばせ、人々の生活の息吹が感じられるその風景は美しく、散策するのも楽しい。集落の入口近くにある酒屋「佐藤勘六商店」の若き店主・佐藤玲さんは、家業を継ぐため平成十四年に地元に戻ってきた。首都圏の大学に進学し、そのままコンピュータ関連の会社に就職したものの、自分の力でにかほ市大竹集落は、金浦漁港のある海岸線から山側に二キロほど入ったところにある。平安時代に加賀の国から来た三兄弟が住み着いたのが始まりとされ、「千年の村」との異名を持つ。「大竹」という地名は、地区の裏山に唐竹の林が生い茂っていたところからき