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Akita Green Tourism Spot15の出身。実家は矢口高雄さんが高校時代に下宿していた三軒隣りで、幼い頃に面識があったという間柄。ロケ中に再会した矢口さんは、その奇遇に驚いたという。家の表札は今も撮影時の「三平一平」のままで、入口を入ってすぐの厩には、昔田畑仕事に使用されていた道具が展示されている。土間や囲炉裏も当時のまま室内公開されており、ロケ風景を撮影した写真や出演者のサイン色紙が飾られている。これまでにこの家を訪れた人は約三万人。映画の公開後の現在でも、平均で平日二十人、休日には百人ものファンが足を運ぶ。訪ねてくる人の中には、昔懐かしさから涙を流す人もいる。近野さんご夫妻は、潟上市から毎日この地に通い、来場者の応対に当たっている。「古い物を守っていくのは大変だが、いったん壊してしまったら取り返しがつかない。あの時壊さなくて本当に良かった。」と俊一さんは話してくれたが、心癒されるノスタルジックな景観も、守る人がいなければ残すことができない。ご夫妻の熱意には頭が下がる思いがしてならない。集落から奥へ約二キロ程行くと、巨岩群と清流が独特な景観を作り出す馬場目川上流部の辺りに、高さ約六メートルの巨岩の上に、巨木が波のように根を張り、離れた後ろの地面とつながっている「根古波離岩」と名付けられた巨岩がある。この周辺で渓流シーンの撮影が行われた。清流の会では、山道に砂利を敷いたり、軌道跡の草刈りなどを行い、遊歩道の整備をしている。