2012年10月20日実施
湯沢市を舞台に実施された旬を感じるツアー。
日本や秋田県に興味をもつ、国際教養大の学生たちを中心に、秋晴れのもと始まりました。市内のわずか10軒からなる小さな集落・若畑集落の住民たちと過ごした時間をはじめ、特別で温かい一日の様子です。
 

【行程】 主催:㈲秋田コスモトラベル

 秋田駅出発=(経由)国際教養大学=小安峡大噴湯ジオ体験=㈱栗駒フーズ=とことん山=若畑集落(昼食、散策、農作業体験)=道の駅十文字=国際教養大学=秋田駅到着

ツアースタート~小安峡大噴湯
 
本ツアーを主催する、(有)秋田コスモトラベルのスタッフと共に見た朝焼け。これから始まる一日に期待が膨らむ美しい景色でした。バスガイドを務め、ツアーを明るく楽しくアシストしてくれたのは、本協議会賛助会員の大友富久美さんです。
 
参加者のほとんどは湯沢市を訪れるのが初めて。広がる田園風景にも目が奪われます。山のてっぺん近くにある稲庭城も大友さんから説明してもらいました。
   

一行が最初に着いたのは、小安峡 大墳湯。全国から多くの観光客が訪れる天然温泉地のひとつで、中でも大墳湯は岩から熱湯が噴き出る珍しい場所。もくもくと立ち込める湯気の中を通ったり、大自然の中を歩きながら、“Amazing!”を連呼する参加者の皆さん。

 
     
紅葉には少し早かったですが、皆さんこの場所に魅力を感じ、気に入ってくれた様子(^^)
 
㈱栗駒フーズ見学~足湯体験~とことん山
   

小安峡温泉の地熱エネルギーを利用して、低温殺菌牛乳やヨーグルトを生産販売している㈱栗駒フーズを見学しました。社長直々の熱い説明に耳を傾ける皆さん。日本語(秋田弁)が難しかったかもしれませんが、試飲を通してこの製法の美味しさを実感した様子。

 
見学後は自然の中を歩いて移動しました。小安峡温泉・不動滝を背に見える景色もまた絶景。うっすら虹色がかかっていました。
 
立ち寄った小安峡温泉総合案内所では足湯が体験できます。ちょっと熱かったようですが…(^^;)そして、とことん山へ。短い時間でしたが、木漏れ日の中をゆっくり歩くだけで清々しい気持ちになれる、アウトドアにはもってこいの場所でした。
 
若畑集落
 
一行を乗せたバスは、この日の午後を過ごす若畑集落を目指しました。
くねくねの細い道を進むと…
ぱっと視界が開けるビュースポット。標高420メートルから見下ろす景色が素晴らしい!
・・・お昼ごはん・・・
 
集落に到着すると、お世話になる佐藤栄一さん(若畑里づくり協議会 会長)をはじめ、地域の皆さんが出迎えてくれました。挨拶を交わした後は、早速、佐藤さん宅でお昼ご飯です。

集落自慢のみそ焼きたんぽを手に取って「いただきまーす!」

若畑と言えば、みそ焼きたんぽ!?首都圏等で開催される物産展では毎年人気を集めます。小さな集落ですが、住民の団結力や底力がすごいんですよ。

 

「今年の夏の猛暑で、他の地域の米はあまりよく出来なかったみたいだけど、ここは標高があるから例年より出来が良かったんだ」と、学生の輪の中に入り、楽しそうに話す佐藤さん。どの料理をとっても美味しいものばかり。若畑の味は、楽々と国境を越えて喜ばれました(^^)

・・・散歩 農作業体験・・・
「集落を散歩しよう」と全員で外へ。青空が広がり、気持ちのいい午後でした。
写真前列は、佐藤さんの娘さんやお孫さんたち。子どもたちは、留学生と交流できる滅多にないチャンスに張り切って一緒に外に出ました。
 
大きな栗の木。落ちてるかな?
 

佐藤さんが案内してくれた山に入ると、そこには原木なめこや木の実がたくさん!
熱心に佐藤さんの説明に耳を傾けていました。

 
太くて丈夫な大根の収穫体験に挑戦。お土産にもらって、みんなにっこり(^^)
 
ただ何もせず、田畑に囲まれた道をのんびり歩くだけの時間。ですが、退屈ではなく充実を感じる時間。だれの顔からも笑顔が絶えることはありませんでした。
・・・お別れ・・・
 

「お客さんが来るから、気を遣って娘夫婦は外に出かけようとしたんだけど、ありのままの様子を見て欲しくて、家族みんなにいてもらった」と佐藤さん。

そんな佐藤さんの気持ちがみんなに伝わったのでしょう。集落や家族の中に解けこんで一緒に過ごした時間が、大切な思い出に変わろうとする時間が訪れました。

 

バスの外で大きく手を振る子どもたち、若畑の集落の皆さん。そして、感謝の気持ちを込めて手を振りかえす車内の参加者の皆さん。

 

参加者の皆さんには、まだ知らない「秋田」の魅力を知ってもらい、若畑の皆さんには、また一つの大きな出会いとなった今回のツアー。無事に終了です。

若畑集落については、こちらをご覧下さい。
がんばる農山漁村集落応援サイト
湯沢市若畑