2011年10月11日~12日 企画主催:㈱栗駒食彩倶楽部、㈶あきた企業活性化センター 旅行企画・実施:秋田コスモトラベル |
自然美豊かな東成瀬の秋が見せる、絶景の紅葉。
魅力満載の旅に、仙台市からご参加の皆さんをはじめとする14名が集まりました。 |
1日目 |
稲庭うどん(佐藤養助商店) |
仙台発着のお客様と秋田県内からのお客様は、稲庭うどんで知られる湯沢市・佐藤養助商店本店で合流しました。稲庭うどんは人気が高く、添えられた秋田名物のいぶりがっこ(漬物)にも興味を示す参加者の皆さん。 |
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総本店では、製造工程を自由に見学することができます。機械を一切使わず、こだわりの手作りで1本ずつ仕上げられる様には感心させられ、つい見入ってしまいますよ。 |
須川湖散策 |
バスは、紅く黄色く色をまとった東成瀬を目指します。 和やかな雰囲気の車中ですが、皆さんの目は常に車窓から眺める景色に釘付け。 最初の目的地・須川湖に到着すると、山頂から裾野にかけて色づいた景色の素晴らしさに、皆さんから歓声が上がりました。 |
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この須川湖の魅力を更に教えてくれたのが、栗駒国定公園管理員であり、森の案内人を務める半田克二郎さん。 | ユーモアたっぷりの人柄と、知って納得の説明に、皆さんどんどん引き込まれていきました。 |
湖水が酸性で紅く見えることから、昔は朱沼(しゅぬま)と呼ばれた湖。 ゆえに酸っぱいことから「酢」が転じて、現在の須川(すかわ)湖という呼び名に変化したそうです。 湖を取り巻く木々や植物一つひとつにもたくさんのエピソードがあり、見る・聞くだけではなく匂いやその味を確かめるなど、五感をフルに使った半田さんの説明が楽しさを倍増させてくれました。 |
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栗駒山荘~栗駒仙人水~宿へ | |
一旦、半田さんとはお別れし、私たちが向かったのは岩手県との県境にある栗駒山荘です。栗駒の紅葉を一望できる温泉が人気で、一行は最高に贅沢なひと時を過ごしました。 | |
栗駒山荘を後にし、そこから山を下る途中にある湧き水(栗駒仙人水)に寄りました。水温6℃の清涼な水は、地酒にも使われている美味しい清水。 |
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東仙歩 |
グルメペンションお山の大将 (2011.8.11撮影) |
バスは宿泊先となる、なるせ温泉東仙歩とグルメペンションお山の大将へ。 夕飯時まで一休み。 |
山の達人のお話~夕ご飯 | |
地域交流センターゆるるんにて、須川湖畔でもお世話になった半田克二郎さんが来て下さり、更にキノコや植物などのお話をしてくれました。「キノコも花や植物のように見る楽しさをもてるようになれば、面白く、深い世界が広がると思う」と話す山の達人のお話を熱心にメモを取る参加者も。 |
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夕ご飯は、東成瀬村出身・在住で、横手市の「粋や旬月」というお店で店主を務める藤原守さんが作って下さいました。 | 藤原さんのお手伝いをする、本ツアーを企画主催する㈱栗駒食彩倶楽部の皆さん。 |
地場産の食材たっぷり! | |
①東成瀬産あきたこまち ⑥ブナハリダケのずんだ和え ⑧天ぷら3種(生栗、ハタケシメジ、枝豆) ⑨大黒なます ⑩かぼちゃのみたらし団子 |
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東成瀬の食材にこだわった、野菜と山菜中心の懐かしくも現代風の料理に大満足の皆さん。料理人の藤原さんにもお礼が伝えられました。
たくさんのお料理でお腹はぱんぱん!しかし、体にいいものばかり。キノコがたくさん使われている点に感動する仙台の皆さん。県内から参加の私は普段の食卓に並ぶ食材でありながら、味わったことのない調理法に感動(^^) |
2日目 | |
芋のこ(里芋)掘り体験 |
2日目は、畑仕事からスタート!地元農家で、夏のツアーの際にもお世話になった鈴木さん(写真左)から芋のこ掘りを指導していただきます。大きく伸びた芋のこの茎を切り落とし、実の付き方で親芋、子芋、孫芋の見分け方を覚えると、皆さん作業に没頭しました。 |
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「自宅の畑に里芋を植えているがうまく育たない。このツアーに参加して、プロにコツを聞いてみたかったんですよ」という方もいらっしゃいました。収穫した芋のこを袋いっぱいにお土産にいただき、作業のあとは鈴木さんが芋のこの煮物を用意してくれている嬉しい心遣い。どうもありがとうございました! | |
次の目的地まで歩いて移動する皆さん、田舎道の散策を楽しまれていました。途中、もみ殻を焼く風景に遭遇。この風景はもちろん、その香りに「田舎の香りだね、懐かしい。田舎はこうでなくっちゃ」と話されていました。燃えたもみ殻は土壌改良材等として利用されるのでしょう。 |
和紙すき、ミニ行灯づくり |
次の目的地は、椿川集落にある「まるごと自然館(旧椿川小学校)」。NPO法人成瀬和紙の里の理事長・飯泉尚弘さん(写真左)とスタッフの皆さん(右)からご指導いただき、和紙すきによるランチョンマット作りと、ミニ行灯作りに挑戦しました。 |
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和紙が出来るまで 原料から和紙が出来るまで、すべて手作業であることを表す絵。 |
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*紙すきでランチョンマット作り |
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地元産の楮(こうぞ)という植物を原材料にした和紙を作りました。サイズによって色々な用途を楽しめますが、今回作った物はランチョンマットサイズ。うまく漉くコツは慎重さよりも勢い。模様に楮の皮が入っており、2枚と同じものは出来ません。自分だけの作品は後日、参加者に送られました。 |
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*ミニ行灯づくり |
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杉の樹皮を叩いて楮に混ぜた和紙を使いながら、ミニ行灯作りをしました。成瀬和紙の里の皆さんからアドバイスをいただきながら組み立てた後、工具や火を点けた線香を利用して模様となる大小の穴を空けていきます。出来たものにLEDライトを点灯すると、彩豊かなミニ行灯の完成!その出来栄えに皆さん、大満足でした。 |
なべっこ昼食~ミニコンサート | |
一行は、最後の目的地となる「ぽよよんの森」へ。 木漏れ日が差し込むキャンプ場は、いつ来ても心穏やかな気持ちにさせてくれる場所です。 |
昼食までの時間、至る所に落ちている栗拾いを楽しみました。 | ずっしりと重くなった袋の中身を見せ合う皆さん。 |
最後の食事も当然、東成瀬産の食材がふんだんに使われたお料理ばかり。㈱栗駒食彩倶楽部の皆さんが作った、ハタケシメジや天然舞茸の入った混ぜご飯、芋のこ汁、同じくキノコの味噌漬けがテーブルに並びました。また、郷土料理・「あずきでっち(写真右)」が食後の楽しみに。おはぎのような味がして美味しいですよ。 | |
ツアー最後の行程は、埼玉県から東成瀬村に12年前に移住したという杉山彰さん(写真左)のトーク&ミニコンサート。杉山さんは、「新天地で思い描く農業がやりたい」と、妻あおいさんとの結婚を機に、こちらに移りました。それからのご苦労をお聞きしましたが、苦労話なのに会場は笑いが絶えません。そして、杉山さんの想いが詰まった曲に聞き入り、誰もが知る懐かしい曲は全員で口ずさみました。 |
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引き続きご一緒していたNPO法人成瀬和紙の里の皆さんが杉山さんのお話を聞いている姿を見ると、すっかり村人として受け入れられ、打ち解けている様子が伺えました。大切なもの、必要なものだけに囲まれている生活を、杉山さんは本当に幸せに感じているのが伝わる素敵な時間でした。杉山さんに関するHPはコチラ(東成瀬通信「んだすか」) | |
*****参加者の皆さんの感想をご紹介します(アンケート結果・抜粋)***** |
●季節にも天気にも恵まれ、いろいろな事を体験できて最高の旅でした。一番は土地の素朴な人柄に触れる事ができたことです。 | ●昨年末以来、(旬感ツアーへ)3度目の参加。可能(健康)な限り知人などにも呼びかけ参加するので是非続けて下さい。 | ●秋田県には宝物がたくさんある。雄大な大自然、人々の温かなもてなしのハート、そして魅力溢れる案内人、半田さん! |
●皆さんが一生懸命頑張っておられた姿には頭が下がります。やはり東成瀬村を愛しているからでしょうね!ありがとうございました。 | ●今回は須川の紅葉、実に素晴らしかった。須川温泉も最高でした。何と言っても現地の心づくしには大変感謝しております。 | ●お昼にごちそうになった「あずきでっち」初めてでしたが美味しかったです! |
●自然の豊かさと風土の人間味の温かさ、本当に良かったです。一つお願いですが、宿泊場所等では土産等の品々を用意しておき、品切れのないようにしていただければと思います。 | ●紅葉も良かったし、また、風呂からの眺めも最高だった。何か体験が含まれているのは思い出に残って良い。秋田県全体でお客を呼ぶにはもっと各市町村が連絡しあってお金の無駄使いがないようにした方が効果が得られるし、良い結果も出ると思う。 | ●大変魅力満載のツアーで、地域の皆様の力はすごいなと思いました。こんなにお土産がつくならもっと前面に出したら魅力的では?発信の方法をもっと大きくしたらいいと思います。 |
道中、共に過ごして心に残るもの。 素晴らしさはもちろん、その土地での出会いや触れた温かい人柄だったように思います。
心で感じるものがたくさんあった今回のツアー。 「また東成瀬の魅力にやられた!」というのが私の感想です(^^) お世話になった皆様、ご一緒させていただいた参加者の皆様、 ありがとうございました。
県南担当 けこさん |