しらかみカフェ・東北復興応援ライブ
~omajiro.mac+清水仁~(2011年8月21日 八峰町峰浜)
8月21日(日)、八峰町峰浜にある「しらかみカフェ」を会場に、「東北復興応援ライブ~omajiro.mac+清水仁~」が開催されました。 このイベントは、「しらかみカフェ」のオーナーである笠原吉範さんが市町村合併前の8年間、旧峰浜村で行われていた「ポンポコ山音楽祭」イベントの実行委員だった頃知り合った大間ジローさん、清水仁さん、桜田まことさんらと5年ぶりに「再び峰浜で、音楽イベントを興そう!」という企画が大間さんより持ち上がり実現したものだそうです。収益の一部は、東北復興応援として先の大地震で被災された方々へ寄付されるそうです。 |
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言わずもがな、大間ジローさんと清水仁さんは「オフコース」のグループメンバー。 桜田まことさんは、作詞・作曲・アレンジ・バンド・トリオと、あらゆる形態でご活躍をされているミュージシャンです。最近では青森のラジオパーソナリティーとしても知られています。「お盆過ぎの最初の日曜日がポンポコ山音楽祭だったから、(続けていたら)今日がちょうどその日なんだよね」と桜田さん。 |
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ビートルズのカバーなどで盛り上がった後、「音楽を通じて少しでも復興の支援となれば…」との祈りを込め、今回のライブタイトルともなっている「PRAY FOR JAPAN」を演奏。そしてラストはサプライズとして、オフコースの懐かしの名曲が! 一緒に口ずさむお客さんの中には、オフコースファンの方や他県からお越しの方などもおりました。青森県鰺ヶ沢よりお越しの相馬祐輔さん・奈緒子さんご夫妻は、「最高!!中学の時から、長年オフコースのファンでしたので、感無量です」と涙ぐみつつ笑顔。また、先月青森県深浦町で音楽イベントがあった際に桜田さんと知り合って来たという関臣也さんは、「深浦の方ではこういう場所ないですから、ゆっくりできて良かったです。この辺を通ることはあるので知ってはいましたけど、“しらかみカフェ”、ツイッターとかネットで広めたい」と話してくださいました。 |
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しらかみカフェスタッフ |
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会場準備の様子。今回のイベントは40人近いお客さんが来るとのことで、急遽椅子を増やしたり、お客さんのオーダーを聞きにいったりと、忙しくされていました。 |
左より、吉範さんのご友人でヘルプスタッフの、通称「ガッチャン」さん、オーナー笠原吉範さん、奥さまの昇子さん。裏方スタッフは縁の下の力持ち!お疲れ様でした。 |
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そして、肝心のカフェの方について吉範さんに聞くと…「忙しすぎます(笑)。普段(平日)であれば昇子(奥様)と陽子(奥様の妹さん)で回していけるけれど、休日は(果樹園で)作業しつつ、カフェの様子も見つつというのが現状」だそうで、こういうイベント時は、更に人手が必要なのだとか。 そうまでして、何故イベントを?と聞くと、「社会人になると、自分が信じた芸術や趣味なんかを忘れてしまう人が多いけれど、僕は中学1年からギターを始め、いまだにバンド活動をしています。その甲斐あって、これまでたくさんのミュージシャンの方と交流を繋げて来れ、ライブイベントを開催できる幸運に恵まれました。小さくでも続けることで、少しでも地元に人を呼ぶきっかけとなれば。そしてライブハウスもない農村地域にありつつも、地道に音楽活動に取り組んでいる人々の活動の糸口となれば…言うことないですからね」と、満面の笑みで答えてくださいました。 10年以上の長い間、「音楽」を通じて交流を深め、実現した今回のライブイベント。これはひとえに吉範さんの人柄と、果樹農園が立ち並ぶこの「峰浜」という地域に存在する「しらかみカフェ」の居心地の良さとが、音楽家たちを引きつけたに違いありません。
「音楽って、本当にボーダレス!」と感動した、現地特派員よどぎみでした。 |
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しらかみカフェとは… |
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「しらかみカフェ」は、その名のとおり白神山地をまっすぐに見ることのできる場所に建てられ、約1年前にオープンした果樹農家のカフェレストラン。峰浜地区で100年以上続く「笠原果樹園」が運営しており、地域の食材や自家栽培のフルーツやハーブを生かしたメニューが人気です。 |
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(写真左)天気が良ければ、今回ライブステージとなった特等席(普段は客席)から、白神山地を真っ直ぐ見渡せます。 (写真右)「おいしいぶどうの収穫は、もうすぐ!(写真はキャンベル)」と、昇子さんの妹さんである大高陽子さん。彼女は栄養士とハーブコーディネーターの有資格者。「昭和57年に取得した資格が、こういう形で生かされる日が来るなんてね!」といたずらっぽく笑ってみせるのでした。
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