そば屋 彦三(ひこさ)流 花嫁道中とグリーン・ツーリズム |
2011年1月29日 |
豪雪に見舞われる秋田県南。 1月29日、真っ白な雪の歓迎を受ける中、羽後町で26回目を数える「花嫁道中」が行われました。花嫁、花婿を乗せた馬そりが走ること約12キロ。難所と呼ばれる七曲峠を越えた先にある、長谷山邸を目指します。 その道中、一行の休憩地点とされているのが、そば屋彦三。 疲れを癒し、冷えた体を温める。そして、更に先を目指せと励ます一杯の蕎麦。 この蕎麦に、彦三流グリーン・ツーリズムがあり、偶然にもその場面に出会うことができました。 |
*花嫁道中ー祝いの気持ちー |
花嫁道中が羽後町役場で出発の時間を待つ頃、彦三(店主・猪岡専一さん)も準備を着々と進めていました。雪壁には火が灯され、長谷山邸へと導きます。 |
「お遊びもしないとね」そう言って、真ん中はハート形にくり抜かれました。『祝福の気持ちで何かしてあげたい』 雪が多い今年ならできる!と思ったそうです。 |
珍しく地面が顔を出したこの日、馬そりが走る雪道を作らなければなりませんでした。真っ白な雪を敷き詰めて「バージンロード」と笑い、汗を流すお父さん。 | この行事を大切にしているのは、町のみんなです。いつもの除雪作業とは逆に、道路に雪を敷いて、一行の訪れを待ちます。 |
こちらは店内のお母さんとスタッフさん。中学生や花嫁道中スタッフのために、そばの準備も最終段階。 | 町興しがきっかけで始まったこのイベントに、彦三は毎年携わります。「おめでとう」の気持ちを込めて。 |
*花嫁道中×グリーン・ツーリズム |
きたきた! 花婿さんは羽後町上到米出身。花嫁さんは大仙市のご出身だそうです。今年は彦三が良く知る方達のご結婚ということもあり、祝いの喜びもひとしおのこと。 |
進む道筋を先導する中には、地元の中学生の皆さんがいました。寒い中、12キロも歩くのは大変だったかもしれませんが、大人になったとき、必ずいい思い出として彼女たちの心に残るでしょう。 |
町民みんながこの日を待ち、沿道に出て手を振ります。「おめでとう」の気持ちの他に、「羽後町へようこそ!」の歓迎の気持ちもあるのではないでしょうか。中には涙ぐみ、二人を激励するおばあちゃんもいました。 |
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助っ人に入った高橋やすこさん(左・北海道)と、井上典子さん(右・大阪府)。県外から秋田県南、そして彦三にお越しのお客様で、忙しい猪岡ご夫婦のお手伝いを買って出たそうです! | こちらは、彦三のお父さんと古くからのお知り合いで、横手市から助っ人に入った佐々木正市さん。お酒を一行に振る舞い温かい声をかけて、長い道中を応援していました。 |
素直で礼儀正しい中学生に感動した高橋さんと井上さん。みのと笠を被った彼らと記念写真☆ | 「頑張れよ!」と一行を励ますお父さん。皆さん、そばを食べて心身共にぽかぽかになったことでしょう。お疲れさま! |
一行が去った後も、厨房に立ち、後片付けをするお二人。「しかだねごど~(訳:申し訳ない)」と言いながら、手伝ってくれた二人の活躍、そして横手から駆けつけてくた佐々木さんご夫婦に感謝するお父さん。 |
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(前列左から:佐々木さんの奥様、井上典子さん、彦三・猪岡専一さん、高橋やすこさん)
■水上さん:関連HP ㈲人夢キュイジーヌ / ブログ「花嫁道中」 |
「花嫁道中が来たら、なんて言って蕎麦を渡せばいい?」と話し、
偶然にも出会った一軒のそば屋でエプロンを身につける。
この花嫁道中に関わった数十分の時間を振り返り、
そんな素敵な経験をした高橋さんと井上さんにまた彦三で会いたい…。
県南担当 けこさん |
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■協議会 会員情報 彦三(代表:猪岡専一) ~売り切れ次第終了 |