HANAWA NEBUTA in KAZUNO |
鹿角市花輪地区の夏の夜に響きわたる独特なリズムの大太鼓。8月7,8の2日間、大灯籠と大太鼓が、笛に合わせた独特のはやしを打ちながら町を練り歩く、この地方独自の七夕祭りが、この「花輪ねぶた」です。
花輪ねぷたの起源は定かでありませんが、藩政時代末期頃から行われているといわれ、「眠り(ねぶり)流し行事」からの転化とか、「虫送り行事」からとか諸説あるようです。 将棋の駒の形をした高さ4m余りの絵灯籠は王手(オテ)と呼ばれ、台車に乗せられた直径2m余りの大太鼓を打ち鳴らしながら、町内を練り歩きます。王手正面には「王将」の文字が、左側面には「天の川」、右側面に「七夕祭り」と記されており、背面には「武者絵」が描かれています。他では見られない、この地方独特の絵灯篭です。
この祭りの見どころは、「闇に揺れる武者絵の幻想さ」と「町内に響き渡る大太鼓の音」です。特に二日目、米代川にかかる稲村橋へむかう時には、各町内の王手が次々と連なり、大太鼓を打ち鳴らしながら、稲村橋の上に整列します。この後、河川敷に集合した関係者が、大太鼓の囃子の一つ「大の坂(だいのさか)」を打ち鳴らし、かがりびを囲み輪「大の坂踊り」を踊ります。そして「さんさ」で場を閉めたあと、橋の上の「王手」、河川敷の子どもたちによる「ミニ王手」に一斉に火が放たれ、併せて打ち上げられる花火とともに夏の夜空を色づけて祭が終わります。
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子供たちは、小さな"子供ねぶた" |
大人は各町内ごとの"王手(おて)ねぶた" |
独特のリズムで王手の後に続く大太鼓 |
王手(おて)は影武者をあしらった駒形だ |
最後には米代川にかかる稲村橋の上に集合 |
「さんさ」で祭を締め、いよいよ火を放つ |
橋の上で火を放たれ燃え上がる王手 |
燃えさかる中でも大太鼓は響き続ける |
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